So-net無料ブログ作成
検索選択
前の10件 | -

《安倍政権「支持」崩れない理由》 松本正生教授(政治意識論)の言葉から [政治・雑感なぞ]

安倍政権が失言につづく失言、スキャンダル、疑惑に覆われても、支持率が下がらないのは、若い世代層が支持しているからだという。

森友問題、閣僚の失言でも... 安倍政権「支持」崩れない理由は
朝日新聞デジタル | 執筆者: 朝日新聞社提供 2017年05月29日 08時29分 JST
http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/28/story_n_16858966.html

では、若い層が支持する理由は・・・

歴代の自民党政権は、若い世代や労働者層の支持が他の層より低めだった。なぜ支持が広がったのか。

埼玉大社会調査研究センター長の松本正生教授(政治意識論)は「先が見えない不安のなかで、今の状況がこのまま続いてほしいという現状肯定感がある」と指摘する。失業率が下がるなど、今の生活の安定が支持につながりやすい。

たしかに景気がよくて就業率も上がっているようだが、時給800円の仕事が1000円になって、派遣だったのが、非正規で雇い入れられたくらいのことではないか。

「青年よ大志を抱け」 と言いたい。

その昔、高校時代に親しくしていた男が卒業後、おなじような年齢の者たちと連れ立って歩いているのを見かけて、「何やってる・・?」と聞いたら、「選挙運動のアルバイト・・」と言う。「(候補者を)知ってるの?」と尋ねると、「知らない」と言う。候補者を支持するゆえにボランティアでパンフレット配りをしていたわけではなく、まったくただカネのためにだけで動いていたのである。連れ立っていたのは、男とおなじ某大学生たちであった。その意識の低さ、淡白さ、悪びれなさに驚きもし、呆れもしたのだが・・・。ちなみに、その男は、その後、某県の教職員となり、中学校の教頭になってまもなく定年を迎えようとしている。

若い層の意識が、先に引用した松本正生教授(政治意識論)の言葉どおりであれば、その男と同程度に思える。(ちなみに、その男とは、その後、つきあいがない。「男子三日会わざれば刮目して之を待つべし」というが、会ったとしても、あんまり変わりばえしないように思える。安定した給与と安定した生活は、精神の成長という点で「罠」となる場合もある。逆に、精神の成長は、際立った立場さえ手放すよう当人を動かす場合もある。宮里藍の引退がそうかどうか知らないが、漠然と、そういう要素も含んでのことであるように感じる)。

安定した仕事を見出し、経済的に安定していることの価値を否定するものではないが、メシのためだけに生活を賭けるなら(あえて強調のためにいうなら)「犬畜生」とかわらない。もっと人間は、精神性をもっていていいはずだと思う。ソクラテスは、信念を守るために毒杯を仰いだではないか。キリストも、正義のため、刑柱に甘んじたではないか。

片や、今日のニュースでは
日本の自殺率6位、若年層ほど深刻 政府が17年版白書
2017/5/30 11:43
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG30H2W_Q7A530C1CR0000/

というのも出ている。

また、安倍首相の「加計学園」疑惑もいろいろ出ているが、(官邸がその事実を隠蔽画策した疑惑もでている)首相にたいへん近いジャーナリスト:山口敬之氏の準強姦事件のニュースもでている。官邸は、前川・前文科省事務次官の風俗出入りを前川証言を貶めるためにリークしたとされている。どちらもどちらと言えるが、山口と前川とどちらのハンザイが重大かは、言うまでもない。

元TBS支局長を性犯罪被害で告発した女性が会見 性犯罪厳罰化の早期実現求める声高まる
http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/29/sexual-offenses_n_16874018.html
上記事件、関連ツイート
https://matome.naver.jp/odai/2149525596425566301" target="_blank">https://matome.naver.jp/odai/2149525596425566301


「トリクルダウン」でしたたる甘い数滴の汁をすすって、すすらされて、ソレで満足しているというのは、たいへんサビシイ話である。そうして、養われ太らされ肥育されたブタとなったところで、国家の食い物にされる可能性も否定できない。

トリクルダウン理論
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%EA%A5%AF%A5%EB%A5%C0%A5%A6%A5%F3


国家は本来的に凶暴なものである。ダニエル書や黙示録を見ればわかるが、聖書は国家を猛獣にたとえている。個人や集団のやるテロなどしれたものである。国家のやるテロは数百、数千万の犠牲者を産む。そういう意味でも、監視されるべきは、国民より国家の方、猛獣の方である。

むかしむかし、そのむかし、そのようにして若い人は戦場に駆り出されて命を散らしたのでありました。人が猛獣に支配されたのでありました。猛獣は生き残り、人は殺されたのでありました。

そして、また再び・・・

と、考えるのは「飛躍」かな・・

10:なぜ「市民」・・(「海軍反省会」を見て)>
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2011-07-06

ムードに弱い日本人:戦艦大和を出撃させた『空気』 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2007-08-18


「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

  • 作者: 山本 七平
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1983/10
  • メディア: 文庫



日本海軍400時間の証言: 軍令部・参謀たちが語った敗戦 (新潮文庫)

日本海軍400時間の証言: 軍令部・参謀たちが語った敗戦 (新潮文庫)

  • 作者: NHKスペシャル取材班
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/07/28
  • メディア: 文庫



[証言録]海軍反省会 9

[証言録]海軍反省会 9

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2016/08/25
  • メディア: 単行本



トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

「国連特別報告者って?」(山田孝男『風知草』から) [政治・雑感なぞ]

『毎日新聞』連載「風知草(5・29)」に、〈国連特別報告者って?〉と題して山田孝男が書いている。
https://mainichi.jp/articles/20170529/ddm/002/070/073000c

山田はこの回で「共謀罪」について書くのは4度目であるという。「国際的な政策課題が国内の政治対立に押し流されている。何もかもいっしょくたの混乱に疑問をぬぐえないからである」と執筆動機を示す。

記事に、当該ブログ昨日の更新で取り上げた「国連特別報告者」ケナタッチ氏と国連、関連サイトに出ている海渡雄一弁護士のことが記されていた。

山田は、「国連の特別報告者は、民進党や日本の人権団体と連携していると見るのが自然だろう」と述べる。海渡弁護士も、「民進党推薦の参考人として衆院法務委員会(16日)で法案反対の意見を述べた」人物であるという。

山田が「海渡弁護士に聞いたところ報告者(ケナタッチ氏)とは面識がないが、国連側に情報を提供し、報告者の反論を仲介したーーと明かした」という。

その「情報提供」の件に関し、山田は「断っておくが、情報提供が悪いと言いたいわけではない。人権は国連活動の重要な柱。特別報告者はれっきとした制度である。報告者への働きかけ自体は違法でも邪道でもない。 / ただ、個人の資格・責任でなされる報告であり、客観性を保証するしくみはない。政治的な偏りは免れない。そのわきまえが要ると思うのである」。

と、述べてから「国連特別報告者」の位置づけをしている。

「国連の主要機関は ・総会 ・安全保障理事会 ・経済社会理事会 ・国際司法裁判所 ・事務局 の5つ。 / 特別報告者を指名する人権理事会は総会の補助機関という位置づけで、47の政府代表(任期3年)から成る。報告者は無給だそうだ」。

そして、「共謀罪」と国連との関係について言及する。

「国連は総会と安保理の決議、事務総長報告などで各国に国際組織犯罪防止条約締結を促している。/ 日本政府は条約締結のために必要と判断し、『共謀罪』法案を出した」。

このあと、「答弁のマズ過ぎる法相の進退で紛糾」したものの、民進党は条約を結ばなくていいと言っているわけではない」と述べ、このあと海渡弁護士の国会での意見陳述に言及し、山田なりに民進党の意向を推し量り「政府案のうち、市民運動や労働組合活動を害する恐れのある『共謀罪』を除けば歩み寄れるーーとの示唆とも受け取れる」。

そしてマトメは「グローバル化と情報化の利便は享受するが、グローバルな犯罪の抑止は知らないーーですむか」と問題提起し、「日本はグローバル時代の建国を迫られている。国連もいろいろだ。国連を持ち出されて驚き、平伏するような感覚では国際社会という世間は渡れまい。我々自ら国連を担うという自覚が問われている」と結んでいる。

山田の意図は、「紛糾」してはいるものの、きちんと論議をすれば、きちんと国際情勢に照らして納得いく結論が出るんとチガウと言いたいようである。

************

国会が、「紛糾」の場になっている。きちんと生産的な論議の積み重ねの場所になっていない。「紛糾」は、さらなる「紛糾」をうむだけで、時間とともに霧が取り除かれるようになっていかない。「紛糾」の元のまた元をただせば、「無知」あるいは「脆弱な知識」をしか持たない人物による発言にあるといえるのではないか。国際的な状況全体を見渡しつつ、その中で提出された法案がどんな役割を果たし、法制化するとどんな影響が及び・及ばないかをよく知らないままに大臣と称されるような人物が発話する。それに反応する方もまた反応する方で・・・。そのような国会での論議を聞かされては、聞く国民も理解できるはずがない。理解できなければ納得のしようがない。

大臣がマズイことは任命責任の問題にも遡るが、要するに、人材が居ないということに尽きるのだろう。最近の新聞日経、毎日?)に御厨貴さんが、政治家の後継者、人材不足のことを指摘していた。それは以前から指摘されていたことだ。

2:御厨貴東大教授から明治の話を聞いてきた
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-09-28

せめて、ダメならダメであると自ら認めて、先の更新に示した柳田邦男さんの指摘する「6点」http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-05-27を誠実に当てはめなら、少しはマシになっていくように思うのだが・・
トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

〈テロ準備罪懸念は「総意でない」…国連事務総長〉発言の真意とは・・・ [政治・雑感なぞ]

テロ準備罪懸念は「総意でない」…国連事務総長というニュースを見出した。『読売新聞』発のニュースである。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170527-OYT1T50146.html

『読売新聞』は、安倍首相が自分の憲法改正の意図を理解するために、国民に読むように特に勧めるメディアであるので、国民を政府の意向(威光)になびかせ、従わせるための偏よった情報源であるような胡散臭さを感じる。

また、官邸と歩調を合わせ、「加計学園」疑惑に関するメモの確からしさを証言しようとした文科省前事務次官のスキャンダルをいち早く発表し、人格攻撃を請け負った新聞のようにも言われている。

官邸幹部が加計問題実名告発ツブシの謀略を認めた! 文科省前次官の風俗通い報じた読売記事を「マスコミと当人への警告」と
http://lite-ra.com/2017/05/post-3184.html


それで、『読売新聞』発ニュースの中身を見ても、過日、「共謀罪」に関する所見を示し日本政府に再考を求めた国連から来た方の提言(批判)を、取るに足りない意見であると、過小評価させるためのニュースで在るように感じた。その点で、「国連事務総長」の看板をいわばダシに使ったように思えた。

そうしたら、他のメディア(産経、TBS、毎日、etc)からも同様の記事が出ている。

国連事務総長が慰安婦の日韓合意に「賛意」「歓迎」 テロ等準備罪法案批判「国連の総意ではない」 安倍晋三首相との会談で
http://www.sankei.com/politics/news/170527/plt1705270030-n1.html

国連事務総長が安倍首相と会談、特別報告者は「国連とは別の個人」 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3064351.html

共謀罪への懸念「総意ではない」
https://mainichi.jp/articles/20170528/k00/00m/010/142000c


それで、国連事務総長の発言の真意は何かと調べると、次のサイトがあった。

〈国連の特別報告者で、「プライバシー権」を担当するジョセフ・ケナタッチ氏が2017年5月22日、共謀罪法案の成立を急ぐ日本政府に強い懸念を示した。ケナタッチ氏は日本の共謀罪法案を国連ホームページなどで批判し、日本政府は批判について、「不適切だ」と抗議していた〉件を補足する情報といえよう。

【全文掲載】「日本政府の『抗議』は怒りの言葉が並んでいるだけで中身はなかった」〜共謀罪に懸念示した国連特別報告者が怒りの反論!海渡弁護士は菅長官を「驚くべき無知の産物」と糾弾! 2017.5.24
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/379992

特別報告者は「個人の資格」で「国連の総意でない」という言葉の意味は? 別に国連と無関係ではない特別報告者と、委員会システムなどの解説
https://togetter.com/li/1114736


それでも、上記2つのサイトをみると、あんまりにもアタリマエ過ぎて、テロ準備罪懸念は「総意でない」…国連事務総長などと、ニュースとして報じる価値があるのかどうか疑問に思うほどのものである。そこを、あえて大手メディア各社が報道するところをみると、やはりジョセフ・ケナタッチ氏(とその意見)を「過小評価」したいのであろうように感じる。首相と一緒に社主がゴルフに興じるメディアであるだけに、流行の「ソンタク」によるニュースなのであろうか。

「国連事務総長」は多額の給料(年俸3400万円という情報もある)を貰っているが、「国連特別報告者」は、立場上、「中立」性を保つために無給であるという。日本政府は国連に多額の資金を出していると聞く。してみると、事務総長にもそのカネは回る。で、あれば、事務総長も安倍首相との会談で、特に「ソンタク」して発言したということもありえなくはない。

国連特別報告者(独立専門家)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%80%A3%E7%89%B9%E5%88%A5%E5%A0%B1%E5%91%8A%E8%80%85

ジョセフ・カナタチ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%BB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%82%BF%E3%83%81

プライバシー権に関する国連特別報告者ジョセフ・ケナタッチ氏が共謀罪に懸念を表明する書簡を安倍首相に送付したことを紹介しました
http://jclu.org/news/kenatacchikannsho/(自由人権協会)

一応、国連加盟国となっている日本の立場からすれば、「プライバシー権」の専門家が、わざわざ日本に関心を向け、親切心から提言してくれたことであれば、まずは感謝し、敬意をもって耳を傾けるのが筋であるように思うのだが、どんなものだろう。そして、反論するのであれば、ちゃんと根拠を提示して反論すればいいわけだが、ケナタッチ氏が受け取った、「「日本政府の『強い抗議』はただ怒りの言葉が並べられているだけで、全く中身がない」ものであったという。いかにも、現政権のやりそうなことである。

それでも、ソレが、できないまま、ずるずるとプライバシー侵害の可能性大となる法律を作成し国家運営を推し進めていくなら、そのうち、ヨーロッパ人権裁判所から指弾されるようなことにもなりかねない、人権の観点からいって凶暴な国家に成り果てるかもしれない。


スノーデン 日本への警告 (集英社新書)

スノーデン 日本への警告 (集英社新書)

  • 作者: エドワード・スノーデン
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2017/04/14
  • メディア: 新書



共謀罪の何が問題か (岩波ブックレット)

共謀罪の何が問題か (岩波ブックレット)

  • 作者: 高山 佳奈子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2017/05/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

〔民主主義の落日〕 核心はぐらかす虚構の言語 (「柳田邦男の深呼吸」から) [政治・雑感なぞ]

『毎日新聞』に〔柳田邦男の深呼吸〕と題するコラムがある。

本日は、〔民主主義の落日〕 核心はぐらかす虚構の言語と題されている。「政治は言葉なり」という言葉を、以前にも引用しておられたと思うが、本日分にも出てくる。

記事冒頭は次のように始まる。

戦後の歴代政権の中で、安倍政権ほど重要な政治案件をめぐって閣僚級の人物や官僚による欺瞞的な言葉の乱発や重要文書の内容否定、存在否定が常態化した時代はなかったのではなかろうか。

私のように、少年時代に空襲を体験するなど、戦時下の空気を生々しく知る世代は、最前線の部隊の全滅を「玉砕」と美化されたり、敗退を「転進」とごまかされたりしたので、権力側の虚構の言語による世論操作に対しては敏感になっている。

しかし、安倍晋三首相をはじめ閣僚級の政治家による問題発言は、日報を書かなければならないほど続出している。一体、これはいかなることなのか。

つづけて柳田さんは、「安倍政権下での言語状況の問題点は、次の6点に分類できるだろう」と述べ、事例を挙げていく。(以下に、分類された「6点」のみ記す。事例省略。)

① 発言の言葉自体の問題。いわゆる「問題発言」だ。メディアはしばしば「失言」「不用意発言」と書くが、むしろ「本音発言」と書くべきだ。

② 懸案の法案や政治問題について、国会審議でも記者会見でも、核心をつく質問に対してきちんと答えず、はぐらかす。

③ 法案責任者なのに、理解不足で答えられない。

④ 重要問題の真相を明らかにするうえで不可欠な公的文書について「作成していない」「廃棄して存在しない」などと言って提出しない。

⑤ 重要問題の真相解明にかかわる文書が公表されると、徹底的な調査もせず、文書の正当性や内容について信頼性を否定する姿勢で対処する。

⑥ 権力者側に不利な文書を公表したりすると、その人物に対し人格を否定するような言葉を公的な場で投げつけて、文書や発言の信頼性を損なわせようとする。

(以下に、4段からなる記事の後半部分を引用する)
***********

権力のトップやその代弁者が、公的な場で特定個人を人格攻撃するというのは、ただ事ではない。攻撃される側は権力者と対等に議論する機会を与えられず、圧倒的に弱いからだ。

「政治は言葉なり」と言われてきた。政治家は自らの政治理念や政策提案について、有権者が理解し納得できるように言葉を尽くして説明したり、反対意見や批判に対しても虚偽や隠蔽のない姿勢で、問題をはぐらかすことなく、とことん核心部分の議論をすることこそ、真の政治であるという意味だ。

ところが、今の日本の政治は、重要な政治課題に関して、閣僚級の政治家も官僚も、説明責任を果たす言語表現力に欠けるばかりか、核心をはぐらかし、低劣な問題発言を続発させる。

さらに深刻なのは、政策や行政のプロセスに関する文書をどんどん廃棄していることだ。文書の廃棄は、後世において政策の意思決定過程を検証するのを不可能にする。歴史に対する犯罪だ。

安倍政権下でなぜこのようなおごりがまかり通るのか。それを支えるのは、衆院で自民・公明・維新の3党で3分の2を占める圧倒的な数の力であり、自民党内の財政運用を総裁が一手に握れるように党規を変え「安倍1強」の基盤を築いたことであり、全省庁の幹部人事を首相が意のままに決められる制度の新設(2014年の内閣人事局設置)だ。

1人の人物への極端な権力の集中は、独裁国家への門戸を開く危険をはらむ。その状況下で憲法改正の日程が突如浮上してきた。私たちは、昨今の政治の動向の根底に流れるものを、しっかりととらえなければならない時代にいる。
2017・5・27

*****引用、ここまで*****

なんのことはない。柳田さんのいう「政治は言葉なり」を原則として考えるなら、政治家が政治家としての役割を果たしていないということではないか。詭弁きべんを弄ろうする資格のない弁護士を300文の値打ちもない者という意味で「三百代言」とののしった昔があるというが、日本の「閣僚級」の政治家が、それに等しくなっているということではないか。情けない話である。

[goo辞書]に「三百代言」とは「詭弁(きべん)を弄ろうすること。また、その人。また、弁護士をののしっていう語。明治時代の初期に、資格のない代言人(弁護士)をののしった語からいう。▽「三百」は銭(ぜに)三百文(もん)の意で、わずかな金額、価値の低いことを表す。「代言」は代言人で弁護士の旧称」と、ある。

閣僚の数は現在25人。http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/meibo/

25人×300文=7500文。1両は4000文に換算できるというから、全員まとめてやっと2両というところだ。http://manabow.com/zatsugaku/column15/

閣僚が、各・両にナッテナイ!!

上記記事にある「全省庁の幹部人事を首相が意のままに決められる・・」「内閣人事局」をネット検索したら次のものがヒットした・・・

森友事件の影の主役は内閣人事局=霞が関キャリア官僚は「安倍政権の奉仕者」、忖度でなく構造上の問題
国家公務員一般労働組合 2017年03月27日 10:04
http://blogos.com/article/215646/

「前川を否定」=官邸人事の失敗
日刊スポーツ「政界地獄耳」2017年5月27日8時55分 紙面から
http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1830341.html

選ぶ方が選ぶ方だから、選ばれる方もソレナリということ、か・・・
トラックバック(1) 
共通テーマ:日記・雑感

「加計学園」「男たちの悪巧み・・・(?)」が、日本獣医師会顧問・北村直人氏(前衆議院議員)により暴かれていく・・(インタビュー動画) [政治・雑感なぞ]

先の更新記事で示した、「加計学園」疑惑の超キーマン:日本獣医師会顧問・北村直人氏(前衆議院議員)へのインタビュー動画を見出した。『ユーチューブ』公開されている。

さきほど、「北村直人」でネット検索して見出した。4月5日に公開ということだから、すでにご存知の方はご存知のことと思うが・・・。

安倍首相夫人がフェイスブック投稿した写真にコメントした「男たちの悪巧み」が暴かれていく・・・

***********

北村直人元衆議院議員へのインタビュー
IWJ Independent Web Journal 岩上安身責任編集

https://www.youtube.com/watch?v=GDKdzfntakY 

特区の議論はすべて『加計ありき』」――「森友を超える」加計学園の疑惑をIWJだけにトコトンぶちまける!岩上安身が日本獣医師会顧問・北村直人氏(前衆議院議員)に独走スクープインタビュー!
2017.4.4
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/372080 
トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

「官邸はほとんどはパニック状態」「堤防決壊寸前」(高野孟氏記事から) [政治・雑感なぞ]

ジャーナリストの高野孟氏が

永田町の裏を読む
内部文書が次々流出…
「加計学園」問題は堤防決壊寸前 
と題して書いている。

省庁で働く官僚らと政治家の関係。そこでやりとりされるメモについて、さらには「詠み人知らず」の「怪文書」が出回る理由。そして現在、官邸がパニックに陥っているであろう理由についても記されている。「堤防決壊寸前」であるという。

メモでもなんでもナキモノにしたいところだろう。


以下、高野孟氏記事全文引用

***********

内部文書が次々流出…「加計学園」問題は堤防決壊寸前
2017年5月25日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/206002/1

ある副大臣経験者によると、各省庁には「詠み人知らず」という分類の文書があるのだという。およそ役人は、どんな会議や打ち合わせでも必ずメモを取るものだが、それをすべて清書して公的な文書としてファイルするかといえば、そんなことはない。政治家が無理難題を言ってきて、役人が裏技を駆使して違法すれすれで何とか処理した場合など、情報公開を求められて文書が表沙汰になったら大変だから、公的な文書としては残さない。

とはいえ、何の記録も残っていないと、イザそれが何かの拍子に露見した時に、政治家がシラを切って役人に責任を押しつけようとするかもしれず、自分自身の安全保障のためにもメモを残して、ハードディスクの底かデスクの奥に取っておくことが少なくない。それが「詠み人知らず」文書で、大抵の場合は誰が記録したのか分からないようにしてある。

いま加計学園事件を巡ってポロリポロリと出てきている文書は、どうもこの手のもので、菅義偉官房長官は表向き涼しい顔をしてこれを「怪文書」扱いにしてやり過ごそうとしているが、内心は戦々恐々で、誰が漏らしたのか徹底的な犯人捜しを命じて、これ以上のダダ漏れを防ごうと必死になっている。「ところが」と、ベテラン政治記者が言う。

「森友学園問題はエリート官庁の財務省だからまだ統制が利く。籠池前理事長側がどんな隠し玉を持っているのかだけが気掛かりだ。ところが加計学園問題は文科省と内閣府で、一流とはいえない官僚たちを相手に、官邸も四苦八苦している状態。そこへ、北村直人元自民党衆議院議員が朝日新聞の取材に応じて、自分の名前も出てくる文書に記されていることは『事実だ』と証言したので、官邸はほとんどパニックに陥っている」

北村は自身が獣医師で、今も日本獣医師会顧問。医師会はもちろん、いかなる獣医学部の新設にも反対で、北村もそのために昨年秋には石破茂前地方創生大臣や山本幸三特区大臣と会って加計学園問題で話をしている。そのことが書かれた文書を当人が本物だと言っているのだから、怪文書として葬るのは難しくなってきた。22日にも共産党の小池晃書記局長が国会で、また文科省が作成したとみられる新たな資料を公表。それは政府関係者から入手したもので、これをもし怪文書と呼ぶなら、その政府関係者を国会招致せよと求めた。加計学園問題は、もはや堤防決壊寸前にまで達したようである。

****引用ここまで****

読んで、小渕優子元経産大臣の不祥事を思い出した。パソコンのハードディスクをドリルで破壊して証拠隠滅がなされた。そして「茶番」劇。

「茶番」、小渕氏の関与否定を追認(第三者委員は、まるで「飼い犬」)  http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-10-20

NHKが演じている「茶番」

NHKは加計学園問題での“大本営発表”を止めなさい
渡辺輝人 | 弁護士(京都弁護士会所属) 5/26(金) 11:33
https://news.yahoo.co.jp/byline/watanabeteruhito/20170526-00071353/

文科省調査に疑念 個人のPCなぜ対象外/共有なら行政文書ではhttps://mainichi.jp/articles/20170527/ddm/041/100/144000c

加計問題 居直る政府 「文書確認できない」連呼
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017052702000132.html?ref=rank
トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

無邪気なのがいい

最近、気に入って聞いている。ラジオで放送している。子どもたちの無邪気な声を聞くことができる。夜7時のニュースが終わったあとに、はじまる。

NHKラジオ第1で約50年ぶり定時の子供向け番組」だという。
http://mainichi.jp/articles/20170309/dyo/00m/200/015000c

新番組「きこえタマゴ!スペースシップちきゅーん」 (4/3~)
http://www.nhk.or.jp/school-blog/300/266247.html

きこえタマゴ!
http://www4.nhk.or.jp/kikoegg/


宇宙人として子どもたちのお相手をするのは、「かもめんたる」のウダイとマキオ。そのやりとりが楽しい。

【声】細野晴臣とあるのだけれど、もしかして「ベスお」?



カンディード (光文社古典新訳文庫)

カンディード (光文社古典新訳文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2015/10/20
  • メディア: Kindle版



古書店のオヤジが教える 絶対面白い世界の名著70冊 (知的生きかた文庫)

古書店のオヤジが教える 絶対面白い世界の名著70冊 (知的生きかた文庫)

  • 作者: 日比野 敦
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2016/09/23
  • メディア: 文庫



オプティミズムの音楽バーンスタインのオペレッタ「カンディード」) 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-01-31



トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

「週刊文春は本日発売です」〈文科省前事務次官が「総理のご意向」文書は「本物」と証言〉 [政治・雑感なぞ]

谷内六郎のなつかしい表紙がしめされ、「週刊新潮は本日発売です」と宣伝されていたのを思い出す。

谷内六郎展覧会 (春) (新潮文庫)

谷内六郎展覧会 (春) (新潮文庫)

  • 作者: 谷内 六郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1982/03/20
  • メディア: 文庫



きょうの話題は『週刊新潮』ではなく、本日発売の『週刊文春』6月1日号。〈文科省前事務次官が「総理のご意向」文書は「本物」と証言〉が掲載されるという。

加計学園+安倍首相=(金銭)癒着?モンダイがいろいろ報道されている。「怪文書」も登場した。菅邸(正しくは、官邸)は、否定してきたが、「怪文書」の信憑性を、文科省の前事務次官前川氏が裏付ける証言をしたらしい。その動きを事前に察知した官邸(の最高レベル)は、この事務次官の風俗通いを、首相も読むようにと勧める子飼いのメディア『読売新聞』に流したという。そのようにすることによって、前次官をオトシメ、信用を失墜させて、「怪文書」証言をもナキモノにしようとしたらしい。

その辺のことを以下の記事から知った。

三文政治ドラマが目の前で繰り広げられている
2017年05月25日 07:20
http://blogos.com/article/225015/

ちなみに、上記記事の筆者は「町村泰貴」となっている。「町村」姓にオヤッと思って『ウィキペディア』をみると、故・町村信孝衆議院議員の親戚筋にあたる人物だ。北海道大学教授、法学者だそうである。さらには、次のような記述も・・・

〈共謀罪については反対の立場。本人のツイッター(https://twitter.com/matimura)上において頻繁に戦前の治安維持法を引き合いに出して政府に対して批難している。これは戦前戦中に自身の生家である町村家からも町村金吾や親族の原文兵衛など治安維持法を実際運用していた内務省の官僚の中でも治安対策のトップである警視総監まで勤めたような大物官僚や同じく内務官僚だった秋山進など当時の内務省内に多数一族が関わっていた事に対する自責の念からの行動である〉とも、ある。

小林多喜二ら『特高』犠牲者の血と町村信孝官房長官の父
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-05-04

私のガサ入れ体験〜共謀罪のある社会とは
雨宮処凛 投稿日: 2017年05月25日 11時42分 JST
http://www.huffingtonpost.jp/karin-amamiya/police-raid_b_16792362.html?utm_hp_ref=japan-politics


本題に戻す。「加計学園」関連では、以下のような記事もでている。

官邸幹部が加計問題実名告発ツブシの謀略を認めた! 文科省前次官の風俗通い報じた読売記事を「マスコミと当人への警告」と 2017年05月24日 08時28分 リテラ https://news.nifty.com/article/domestic/society/12218-6240/

さらには・・・
加計学園と“金銭癒着”浮上 安倍首相に「学園監事」の過去
2017年5月25日 日刊ゲンダイ
p1 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/205994/1
p2 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/205994/2
p3 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/205994/3

本日発売の週刊『文春』は、スクープ記事ということだ。内容はいかなるものか?


これから、マスコミ各社がどんどん「活字」「web」上で「加計学園+安倍首相」モンダイを追求し、その果てに、菅邸(正しくは官邸)記者会見場から「活字」「web」メディアはしめ出されるようになるかもしれない。また、首相の末路も、「活字」メディアを閉めだした大叔父:佐藤栄作と同じになるカモしれない。最後のたよりは「政府広報」NHKテレビ・・・
(以下は、『ユーチューブ』から)

31 - 佐藤栄作 退任記者会見 - 1972
https://www.youtube.com/watch?v=N0jxKeJ0Sks

佐藤栄作首相退任記者会見
https://www.youtube.com/watch?v=DH6IsB97kSk

最後に、もう一つ。以下のような記事もある。

「“加計学園問題”事の本質理解できない民進党」 ―政権批判のみに血道を上げている時か!冷静に現実を見よ!― - 屋山太郎
http://blogos.com/article/224936/


週刊誌で取りあつかわれるドロドロした内容を思うと、やはり、かつて『週刊新潮』の表紙にあった谷内六郎の無邪気で素朴な世界は、内容とのバランスをはかるうえで必要だったのだな~と思う。
四季・谷内六郎

四季・谷内六郎

  • 作者: 谷内 六郎
  • 出版社/メーカー: アートデイズ
  • 発売日: 2009/09/01
  • メディア: 単行本
谷内六郎の世界―愛・郷愁・抒情の画家 (1981年) (The shincho mook)

谷内六郎の世界―愛・郷愁・抒情の画家 (1981年) (The shincho mook)

  • 作者: 谷内 六郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1981/07
  • メディア: -

トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

『神戸酒鬼薔薇事件』ー少年法改正ー共謀罪ー偽善メディア・ジャーナリズム [政治・雑感なぞ]

《「20年前」と変わらない偽善ジャーナリズム》と題して、門田隆将がBLOGOSに記事を書いている。永田町の参議院議員会館で行われた「犯罪被害者の声を国会に届ける院内集会」に出たときの様子を記している。
2017年05月23日 15:36
http://blogos.com/article/224681/

門田の名を当方は『死の淵を見た男』ではじめて知った。よく取材したなと感じさせる力作だ。上記記事で、門田が、元・週刊『新潮』のデスクであったこと、また、『神戸酒鬼薔薇事件』を取材し、被害者の父と懇意にしているらしいことも知った。



本日の『毎日新聞』に「被害者支援 課題多く」と題して『神戸酒鬼薔薇事件』被害者の父親のコメントがでていた。事件から20年になるという。それで、最近読んだ週刊『文春』編集長の本から、加害者のことをすこし書いてみようと思っていたのだ。そこに、門田のBLOGOS記事を見つけたので、『死の淵を見た男』の著者としてではなく、『神戸酒鬼薔薇事件』を知る男として興味をもって読んだ。

「週刊文春」編集長の仕事術

「週刊文春」編集長の仕事術

  • 作者: 新谷 学
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/03/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


加害者・元少年は、反省しているように思っていたが、週刊『文春』の取材からは、その点たいへん疑念を抱かせるものだった。

やはり「現場」で、実際に取材した人の感覚はちがう。「現場」をきちんと取材して伝えられると、当然ながらソレに即した認識をもつようになる。

門田隆将のBLOGOS記事から見えてくるのは、彼が既存メディアをどう見ているかだ。事件を取材し加害者・被害者双方の関係、それにまつわる司法の動き等を見てきた目から少年法改正について論じられているのだが、そこには〈朝日新聞を中心とする偽善メディアと、新潮誌上で、どれだけ闘ったかしれない〉とある。

当時、「朝日新聞を中心とする偽善メディア」は、「少年法の改正」を「厳罰化」であるとして反対したのだという。そして、その論理は、衆議院を通過した「共謀罪」「テロ等準備罪」に関しても、同様にくり返されていると見ているようだ。

門田はいう。〈私は思う。今も彼ら偽善ジャーナリズムは「変わらない」と。観念論や抽象論ばかりで具体性は全くないまま、人々の不安を煽り、実は、国民の「命」に対する大きな脅威となっていることに、である〉。

そして次のように締めくくる。〈会合を終え、外に出たら、“市民”を称する人々の「共謀罪反対」のシュプレヒコールはますます大きくなっていた。ああ、20年前と何も変わらないなあ、と私は溜息をついた〉。

門田は「偽善」という言葉で括っているが、要するに、門田のように「現場」に密着して取材を重ね、「被害者(とその家族)」、「加害者(とその家族)」、さらには、それを取り巻くもろもろの実際を知らないと、モンダイは「観念論」や「抽象論」でしか語れないということもあるように思う。ただし、批判されているのは大手新聞社など立派なメディアである。門田の思いとしては、メディアを名乗る以上、ちゃんと取材してちゃんと書けよと言いたいのだろう。それでも、「偽善」と簡単に括ってしまうのは、どうかなという思いもする。結論は既に決まっていて、現実・事実を無視して論じ、それが読者の不利益を意味するにもかかわらず、結論だけを押し付けようというのであれば、たしかに「偽善」ということにもなろうが・・・。

BLOGOS記事によると、『神戸酒鬼薔薇事件』の被害者の父親が、〈「私は、自分自身が犯罪被害者の家族となるまで、これほど犯罪被害者に何の権利もなく、捨ておかれているのかを知りませんでした。公的にも私的にも、権利がなく、ただ、私たちは、犯罪の“証拠”として扱われるだけでした」〉とコメントしている。同じように、かつての「治安維持法」で警察権限の拡大により、「特高」に拘束されるまで、苦しみを知らなかった人も多くいる。拘束されてはじめて、「被害者」としての辛酸をなめた人たちである。それは、「観念論」でも「抽象論」でもなく、現実であるはずだ。

治安維持法
特高政治の犠牲者 (治安維持法犠牲者)
明らかな虐殺死 80人
拷問・虐待が原因で獄死 114人
病気その他の理由による獄死 1,503人
逮捕後の送検者数 75,681人
未送検者数 数十万人

小林多喜二ら『特高』犠牲者の血と町村信孝官房長官の父
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-05-04

ついでながら、『神戸酒鬼薔薇事件』〈当時、日本は「うわべだけの正義」が蔓延していた。少年事件が起これば、「ああ、かわいそう……」という声が向けられるのは、被害者ではなく、加害者の側だったのだ〉の記述からは、昭和7年の「五・一五事件」の後日談を想起する。NHKラジオアーカイブスの「犬養毅」の回で、保坂正康氏がその点を話していた。


世界の各地でテロ事件が発生している現在、「共謀罪」「テロ等準備罪」に賛同する人も多くいるのだろうが、ジャーナリストをはじめ「識者」と呼ばれる多くの人々が反対しているのも現実だ。日本においても本当に必要があり、現行法制で間に合わないので法的整備が必要ということであれば、反対も生じないのであろうが・・。

たぶん思うに、一番の「反対」の原因は、現・政権への信頼感がきわめて低いところから来ているように思う。「丁寧に説明する」と言いながら、議席にまかせた力関係で推し進めようとする。「強行採決」を現・政権ほど多用している政権はないのではなかろうか。

9「市民」のあるべき姿とは(鶴見俊輔氏談話から)
安保のとき、強行採決3回。この間の政権は強行採決10何回・
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2011-07-04


そしてまた、現・政権は法律を濫用しないという確信がもてないところにも「反対」の理由があるように思う。三権分立によって「司法」は独立しているわけだが、その点で日本の「司法」はたいへん怪しい。USAのように、たとえ大統領であっても憲法に反すればその決定を覆すだけの力を最高裁は持たない。選挙の有効性について憲法違反であることを認めながら、政治の停滞と混乱を生じさせないなどの理由で、選挙を「無効」としなかったことは記憶に新しい。

「違憲状態」の衆院選で選ばれた議員たちによって強行採決された法案は違憲ではないのかhttp://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-11-26

そして、沖縄をどのように扱っているかをみれば、「国益」の名のもとに「全体」の利益が優先され、「部分」「末端」はいざとなれば、切り捨てられていくことになろうことは目に見えている。

沖縄のお寒い話(コピペ首相とカンボー長官による)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-05

そのような政権であることを示してきたゆえにも、信頼をたしかなものにする意味で、きちんと時間をかけて説得につとめるべきであるのに、拙速にモノゴトを進めようとするので、なおさら信頼感を損なっているというのが現状なのではあるまいか。

オスプレイの本土配備(小野寺五典元防衛大臣 いわく)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-05-22

安倍首相のハラは、やはり・・武力行使したい・・?
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-07-15

「訂正するまで、安倍晋三首相に書いたすべての単語を維持する」 ケナタッチ国連特別報告者が菅義偉官房長官の抗議に再反論
http://www.sankei.com/politics/news/170523/plt1705230032-n1.html


検証・法治国家崩壊 (「戦後再発見」双書3)

検証・法治国家崩壊 (「戦後再発見」双書3)

  • 作者: 吉田 敏浩
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2014/07/20
  • メディア: 単行本



トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

天皇陛下の「お気持ち」流出事件の真偽とその原因 [政治・雑感なぞ]

『毎日新聞』は皇室関係の報道を丁寧にしている。それが特徴のひとつといっていい。それでも、先日の日曜日にビックリな記事がでた。天皇陛下が退位関連の有識者会議での発言を憂慮されているというものだ。

「保守系一部専門家」とあるだけで名指しされていなかったが、それは先ごろ亡くなった渡部昇一さんにまちがいない。「天皇陛下は祈っているだけでよい」というのがその発言の主旨だ。

当方も、天皇は御簾の陰で神事を行うのが本来の在り方と思っているので、公務で飛び回る必要などないように思いもし、お身体に不都合があるなら、当然休養されてしかるべきこと、必要な公務があれば代理を立てればそれで良いと思ってもいたので、渡部さんの発言は重くみるべきと思っていた。

ところが、その発言に不満を漏らされたというので、オヤオヤと思った。『毎日新聞』記事に示されたお気持ちを当方なりにまとめるなら、〈平成の世になって国民と天皇家との相互的な関係を築いてきた営為努力が軽く扱われていることを憂慮している》といえる。さすがに民主的な時代の天皇であるだけに、一方向的な存在と見なされることはお嫌いなのであるなと思っていた。

ところが、今度はそのお気持ちを否定するコメントが宮内庁から出たという。《「天皇陛下のご発言の報道があったが、そうした事実はない」と全面的に否定した》という。

宮内庁、毎日新聞「陛下 公務否定に衝撃」報道を否定
産経新聞 5/22(月) 18:19配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170522-00000545-san-soci

いずれにしろ、当方はなんであれ、それが単なる天皇陛下の「お気持ち」の表明であるにせよ、発話された以上なんらかのカタチで政治的な動きを生じさせ、結果、政治利用される元になるように思え、良いことではないと思っている。

退位モンダイの渦中にいる最も重要な方(天皇陛下)のお気持ちが、軽んじられていいわけがない。しかし、それが「おおやけ」になると、何らかのカタチで政治的に利用されることはあり得る。

それゆえに、当方から見れば、毎日新聞の「お気持ち」発言スクープもそれを否定する『産経新聞』の「(発言した)事実はない」報道もどちらも芳しいものとは思えない。

すこしハナシは逸れるが、先の当該ブログにも引用した『田中龍作ジャーナル』の記事《皇室の政治利用 「安倍スピン」に乗せられるな》に、「宮中とつながりの深い国会議員によると、宮内庁本流の職員は安倍首相の皇室利用を快く思っていない、という。/ 宮内庁の次長に官邸の都合のよい人物(内閣危機管理監)を送り込んだのはこのためだ》の一文が引っかかっていた。
皇室の非ステルス化と政府のステルス化(眞子様婚約 “内定” 発表はスピン?)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-05-17
http://tanakaryusaku.jp/2017/05/00015843

それで、あらためて『産経新聞』記事をみると、「毎日新聞が21日付朝刊で天皇陛下の譲位に関する政府の有識者会議内での一部意見について、陛下が強い不満を漏らされていたとの記事を掲載したことを受け、宮内庁の西村泰彦次長は22日の定例会見で「天皇陛下のご発言の報道があったが、そうした事実はない」と全面的に否定した」と、ある。

「否定」発言をしたのは、「宮内庁の西村泰彦次長」とある。先の『田中龍作ジャーナル』にあった「皇室利用」するために、安倍首相が宮内庁に送り込んだ、「官邸の都合のよい人物(内閣危機管理監)」とは、どうもこの人物のようである。

それで、「西村泰彦」でグーグル検索したところ次の記事がヒットした。

安倍官邸が天皇“お気持ち表明”に報復人事! 宮内庁に子飼いの公安警察人脈を送り込み天皇を監視、封じ込め
2016.09.28.(エンジョウトオル)
p1 http://lite-ra.com/2016/09/post-2589.html
p2 http://lite-ra.com/2016/09/post-2589_2.html
p3 http://lite-ra.com/2016/09/post-2589_3.html
p4 http://lite-ra.com/2016/09/post-2589_4.html

たいへん生グサイ記事だ。大雑把にまとめるなら、〈天皇は生前退位をはやくから(首相)官邸に示していたにもかかわらず、それを官邸は握りつぶしてしまった。それで、“やむなく”「お気持ち表明」を(官邸の了承をえることなく)NHKをとおしてお示しになった・・・〉。それで、それから有識者会議などで生前退位に関する調整が始まったらしい。

そうした一連の流れのなかで、「天皇を監視、封じ込め」るために送り込まれたのが、「西村泰彦・元警視総監」というわけだ。これで、眞子様フィアンセ会見時の(『田中龍作ジャーナル』記事に示された)「警察は制服と私服の両方を出した。パトカーがものものしさを一層ひきたてた」の意味もよく分かる。

・・・と、勝手にストーリーをつくってしまったが、本当のところは分からない。事実は分からない。

それでも、『毎日新聞』に対する(『産経新聞』に示された)宮内庁次長の「否定」会見に対して、《毎日新聞社長室広報担当は「十分な取材に基づいて報道しております」とのコメントを出した》という。一面トップに出したスクープ記事である。社運もかかっている。そうとうに自信があることは間違いない。

もしかすると、宮内庁次長・西村泰彦は、「否定」しているものの、天皇陛下ご自身また、「宮内庁本流の職員」は、『毎日新聞』報道を「肯定」し「是」とし「OK」とし「善し」としておられるように思われる。本当であれば、先の「お気持ち表明」と同じく、国民に向かってNHKのテレビ画面から直接、ご自分のお言葉で語りかけたかったのではないかと思う。ところが、「天皇を監視、封じ込」めるために宮内庁に送り込まれた西村泰彦次長のために、ままならない。それで、“やむなく”、皇室報道でもっとも信頼できる新聞(記者)にご自分のお気持ちが伝わるようにされたのではないか・・。そのように当方は、思う。

天皇陛下は、官邸(の最高レベル)から、政治利用されないために、“やむなく”御自身のお気持ちを表明されてこられたようである。そのお気持ちが、単に「祈っているだけで」なく、国民との相互的な関係のうちに歩みたい。国民とつねに共にありつづけたいという願いであるとは、なんと有り難いことではないだろうか。

司馬遼太郎さんの昭和天皇への追悼文
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2006-07-23


風塵抄 (中公文庫)

風塵抄 (中公文庫)




トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感
前の10件 | -