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列車の旅に『勉強の哲学』を持参 [本・書評]

きょうはしばらくぶりにJRを利用して東京方面に出た。列車の旅である。

と、言っても、見慣れた風景の中を走るので、本を持参した。一度、通読して、オモシロイと思い、2度目を読むつもりで、持ち出した。千葉雅也著『勉強の哲学』。


勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

  • 作者: 千葉 雅也
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/04/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



哲学者の書く、勉強を哲学した本であるが、たいへん読みやすい。そして、たいへん時流に合っている。

今は、情報過多の時代で、勉強をするにはウッテツケの時代ではあるが、それだけに、どこで勉強のキリをつけたものか、どう限度を設けるべきかがモンダイになってくる。

当方は、その限度の設け方を教示してくれる本として重宝に思った。

(以上は、ほとんど「群盲象をなでる」の類のハナシで、もっと広く深い内容の一部を切り取っただけである。それでも、著者は、読書とはそんなもんだと教えてもいる。目次を読んだって読書だという見方も示されてあるので、お叱りを受けることもないだろう。)


読んでの印象は、「このノリ(本書中で、「ノリ」はキーワードのひとつである)はどこかで、覚えがあるぞ」、というもの。内容ではなく、その記述スタイルについてであるが、須原一秀というオモシロイ本を書く人物がいた。『高学歴男性におくる 弱腰矯正読本:男の解放と変性意識』などという本を書いていた。その著作すべてに、一通り、目をとおしたいと思うほどであったが、残念なことに、自殺してしまった

高学歴男性におくる 弱腰矯正読本―男の解放と変性意識

高学歴男性におくる 弱腰矯正読本―男の解放と変性意識

  • 作者: 須原 一秀
  • 出版社/メーカー: 新評論
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本



今、もしかしてと思って検索したら、『勉強の哲学』の著者は、立命館大学院で教鞭をとっている。須原一秀も、(ウィキペディアをみると)、立命館大で非常勤講師をしていたようだ。なんらかの影響を受けたということがあるのだろうか。

巻末(というより、カバー袖)に、プロフィル写真が出ているが、これがスゴイ。とてもアカデミックな世界の住人には思えない。長髪のななめ横顔、横目でにらむ感じである。両親が美術教師で、当人ももともと芸術関係に進む意図があったというから、その芸術的センスによって選ばれた写真であることはまちがいないが、しかし、それにしても・・・、と思う。

こちらも、どこかで、見た覚えがある。自殺した画家の描いた作品だ。どこがどうというでなく、全体から立ちのぼってくる印象として、当方がそう感じるというまでにすぎないが・・・、

その人物は、鴨居玲。


鴨居玲展 図録 いのち・生きる・愛

鴨居玲展 図録 いのち・生きる・愛

  • 作者: 大阪市立美術館
  • 出版社/メーカー: 日動出版
  • 発売日: 1991
  • メディア: 大型本



いろいろな意味で、オモシロく、そして、コワイ作家が出たぞ、という感じ。


「クレヨンしんちゃん」作者の死因について・・・
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-06-01


自死という生き方―覚悟して逝った哲学者

自死という生き方―覚悟して逝った哲学者

  • 作者: 須原 一秀
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 単行本



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