So-net無料ブログ作成

ホリエモンが怒るのもわかる(北ミサイル発射を知らせるナントカ・アラートの警報音) [政治・雑感なぞ]

ホリエモンが滞在先ホテルで、北朝鮮のミサイル発射に応じて発令される警報(なんとかアラート)で眠りを妨げられ、ハラを立ててツイートしたのが炎上したとかいう記事を読んだ。

自分の会社のロケットが、先日、失敗したとはいえ、今後成功の可能性の高いホリエモンである。ロケットであろうがミサイルであろうが、飛ぶのはアタリマエである。国家をあげて開発されたミサイルが飛んだくらいでは驚かないはずだし、物的・人的被害も発生させないミサイルに不必要に大きい警報は、おおいに迷惑であったにちがいない。

『防災の日』に、警報が正しく作動するかどうか試すために全国一斉に(政府広報などによる事前通告のもとで)、正午に鳴らしますのでヨロシク・・というなら分かるのだが、核弾頭がついているわけでもなし、これまでも、日本上空を飛び越えた例は多々あったのだから、いまさら騒ぐほどのことでもない北のミサイルに、またまた警報を発した政府。

読んでナルホドと思ったが、今回のなんとかアラート警報関連で投稿されたツイートを見ると 「電車をトメテ、原発をトメナイ、おかしいではないか」というのもある。東京メトロなどは、先の警報を受けて電車をトメテ、乗客の不評を買ったので、今回はトメなかったという話である。

その時々において都合よく解釈されてOKであるような警報は、そもそも警報と言えないのではないかと思う。津波が来るぞ逃げろという警報であれば、是も非もなく逃げる状態になっていると思うが、それでもそれはある地域においてである。北朝鮮のミサイルの飛行能力や精度はどれほど明らかになっているのだろうか。30cmの高さの津波も津波は津波であることに間違いない。震度3の地震も地震は地震であることに間違いない。しかし、NHKで通常の番組の放送をトメテ、全国規模で情報を流す必要が必ずしもあるとは思えない。場合によっては、ローカルニュースで十分であろう。今回の北のミサイルも飛んだ方向は北海道方面だったのではなかろうか。

それに対し全国規模の警報を発令し、大騒ぎスル(サセル)ようにした。公共放送NHKも政府に呼応するかのようにして「北の挑発、暴挙」とさんざんニュース報道していた。それほどまでに騒ぐのは、アメリカ様のご意向に沿って、着々と辺野古移設をすすめ、日米共同歩調がとりやすいように、憲法改正を急ぐ政府の布石(言葉を変えれば、魂胆、さらに言えば「わるだくみ」)にちがいないにちがいない。

北朝鮮が、事前通告なしにミサイルを飛ばすなどは、いかにもやりそうなことだが、日本政府が事前通告なしに、全国一斉規模の、まるで戦時体制でもあるかのように警報を鳴らすのは、北朝鮮首脳よりも脳ミソがどうかしたかに思える。つまり、それは異常行動であるように思える。しかし、それを実際にやった。

異常であることを、異常ではないかのように行なわねばならないほど、現政権は異常なのかもしれない。それほどまでに、「わるだくみ」を必要としているのだろう。それほどまでの行動を取るのは、加計学園やらなにやら一連のモンダイを覆い隠すのに、ちょうど北朝鮮ミサイルは「渡りに船」ということであるのだろう。加計学園も今、現在認可保留の処置が取られているようだが、ホトボリのサメルのを見て、ミサイルのドサクサに紛れて、認可してしまうハラづもりなのカモしれない。

・・・などと思っていたら、政治評論家の本澤二郎氏が、08月29日付けで『危機煽り政権維持!<本澤二郎の「日本の風景」(2718)』と題して書いている。その中で引用される「事情通」の言葉が興味深い・・

(以下、抜粋引用)

ミサイルに核や特殊爆弾がついて発射されるわけではない。単なる金属の物体である。万一落下しても、関係自治体の住民を巻き込んで、警報を発する事態では、全くない。

事情通は「北は拉致問題について、安倍に呼びかけても、安倍がひるんで動こうとしない。小泉に代行させようとしたが、断られてしまった。もたもたする安倍に、催促のミサイル発射だった」と分析している。

専門家でなくてもわかるだろう。ミサイルの落下物の危険度は、雷以下である。米軍のオスプレイ墜落以下の危険度でしかない。「オスプレイの方が、危険度ははるかに大きい。それが分かっていながら、まるで核兵器をぶち込まれるかのように、政府は危機を煽っている。安全を約束するはずの政府・自治体が、反対に不安をあおっている。狂った日本政府の狙いは、政権の維持である。森友・加計・強姦もみ消し事件に蓋をするためだ」

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52183604.html

***引用ここまで***

自分の見立てが当たっていると思うモノに、目が留まるだけなのかもしれないが、他にこんな記事もある。

以下、フリージャーナリスト黒薮哲哉氏のサイト MEDIA KOKUSYOから2つの記事をご紹介する。

北朝鮮に関する「印象操作」に要注意、防衛費が湯水のように日米の軍事産業へ流入する仕組み 
http://www.kokusyo.jp/mass_media/11959/

Jアラートにみる政府によるメディアコントロール、大本営と同じ構図、北朝鮮問題を考える6の視点
http://www.kokusyo.jp/mass_media/11986/


以下は、オマケ。

安倍ー籠池ーMOMOーホリエモンロケット(本日の『毎日』『日経』新聞紙面から)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-07-28


独裁者 コレクターズ・エディション [DVD]

独裁者 コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD




共通テーマ:日記・雑感

「危険な国」になった米国 (英『フィナンシャル・タイムズ』から) [政治・雑感なぞ]

言うまでもなく、誰もが感じていることだろうが、当該ブログ・タイトルに示した内容の記事が『日経新聞 8・17・p6』に出ている。出典は『フィナンシャル・タイムズ』で、記者はギデオン・ラックマン(チーフ・フォーリン・アフェアーズ・コメンテーター)。

記事を読みつつ、その置かれている国内政治の状況を思うに、トランプの名前を、某国の首相の名で置き換えてもいいように思った。

似た者同士のふたりである。これから、二人揃ってめでたく、同盟を強化していくに違いない。

冷静で、論理的な頭脳の持ち主である個人、大人である西側周辺諸国にとっては、たいへん危ういコンビにちがいない。


トランプと、似た者どうしの、安倍首相、カンセイの法則で、どこへ行く
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-04-09

トランプの、シリアをめぐる、トマホーク、これでいよいよ、複雑混迷 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-04-07

***以下は、記事の抜粋(強調表示は環虚洞による)***

米国は「世界平和に対する脅威だ」という主張は、ロシアやイランが長年広めてきたプロパガンダ(宣伝工作)の核心だった。西側同盟諸国にとってはつらいことだが、今やこの主張がある程度の真実を含んでいると認めざるを得ない。トランプ大統領の米国は危険な国になったように見える。

トランプ氏はこの1週間、北朝鮮との間で威嚇と挑発の応酬をし、強権化が進むベネズエラには軍事介入の可能性を示唆し、国内では白人至上主義者たちの“ご機嫌取り”をした。同盟諸国は、米国に予測可能で冷静かつ安定したリーダーシップを求めているが、まさにそれとは正反対の行為だ。

とりわけ、トランプ氏の無責任さを露呈したのが「(弾丸の)装填が完了した」米国によって、北朝鮮は「炎と怒り」に直面するという脅しだ。

中略

トランプ氏があおっている国際危機は、政権を悩ます国内問題とますます不可分になっている。

中略

危惧されるのは、このようないくつもの危機が融合することで、追い詰められた大統領が窮地から脱するため、国際紛争を利用しようと考えることだ。

中略

戦争への恐怖から国民が大統領の下に結集するかもしれないというゴルカ氏の発想に、歴史を少しでも知る人なら危機感を覚えるはずだ。

国内問題に直面した政府は、しばしば海外に活路を見いだそうとしがちだ。例えば、欧州を第一次世界大戦に引きずり込んだドイツ政府は、国内で野党の激しい攻撃にさらされていた。開戦当日、皇帝は勝ち誇ったように群集にこう呼びかけた。「もはや政党も党派も関係ない。今日、我々はみなドイツ人の兄弟となったのだ」

あるいは、ゴルカ氏の先週の言葉を借りれば「こういう時こそ、我々は国家として一つにまとまらなければならない」ということになる。

一国の指導者も国内で厳しい政治圧力にさらされれば、非論理的な行動に走る可能性が高い。

中略

部外者としては、政権内の分別を持った“大人”の側近らが大統領を手なずけてくれるのを期待するしかない。だが少なくとも公の場では、武力行使をほのめかすトランプ氏をいさめる動きは、議会でも政権内部でもこれまでのところ、驚くほど弱い。

中略

米国内で“自浄作用”が働いてトランプ氏にブレーキがかかるか、もしくは同氏が辞任に追い込まれるのではないかというのは、恐らく希望的観測にすぎない。大統領に退任を強いるのは非常に困難で、米国の国内政治も外交活動もさらに過激になる恐れがある。

憂慮すべき点として最後にもう一つ指摘したいのは、トランプ氏の登場で、米社会が抱えるより大きな危機が一段と顕在化したように見えることだ。たとえ同氏が辞任しても、それは消えない。多くの普通の米国人は生活水準の低下に見舞われ、人口動態の変化により、白人はやがて多数派の地位を失うとみられている。これが無数の恐れる有権者を生み出し、トランプ氏の当選をもたらした。

先行きに希望が持てない社会や経済、国際的な影響力が低下する懸念、そして銃や軍隊を尊ぶ政治風土。これらを組み合わせれば、国際危機に「装填は完了した」という言葉で応じるような国が出来上がることになる。 (英『フィナンシャル・タイムズ』15日付)


フィナンシャル・タイムズの実力

フィナンシャル・タイムズの実力

  • 作者: 小林 恭子
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2016/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




共通テーマ:日記・雑感

8000m峰 全山登頂した竹内洋岳・講演(NHKラジオ『わたしの挑戦』から) [スポーツなぞ]

昼食をとりながら、MDに収録してある、8000メートル峰14座を登頂した竹内洋岳の講演を聞いた。

それはNHKラジオ『人間を考える わたしの挑戦』という番組。そこで竹内は、「昨年5月に14座登頂を果たした」と紹介されている。

竹内洋岳
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E5%86%85%E6%B4%8B%E5%B2%B3

なんとなく引っぱり出して聞いただけなのだが、考えると明日は『山の日』である。やはり無意識・潜在意識はちゃんと発動しているもようである。

講演では、ガッシャブルム2峰に挑戦したとき、雪崩に巻き込まれた経験がなまなましく語られる。脊椎骨折手術とリハビリの後、1年後に再度挑戦し成功する。

(ガッシャブルム2峰への挑戦と事故のもようは、以下のユーチューブに紹介されている)
竹内洋岳 ガッシャブルムⅡ峰 8035m
mtsy2012 の投稿による
https://www.youtube.com/watch?v=PrqMszmyM08


講演の最後は以下のようなもの。「中島さん」とは、チームメイト中島健郎のこと。

(以下、講演末尾を、文字起こししたもの)

************

この登山、たしかに頂上の立ったのは、私ひとりだったかもしれません。だけど、あの頂上は中島さんと分かち合った頂上でした。中島さんといういいパートナーに恵まれた。わたしにとっては最高のチーム登山でした。

私は、それでたしかに日本人初の14座登頂者になるわけですけども、まあこの14座、いまお話を聞いていただいて分かると思いますが、これは決して私ひとりで到達したものではないんですね。これまで山登りをはじめて出会った人のひとりもが欠けたら、おそらく14座には登れなかったでしょうし、そもそもここに居なかったかもしれないわけです。

これから私が何をするかというと、わたしはこれまでと同じように山を登りつづけていく。自分のからだを使って、どこまで山登りをしていけるかどうかというのを、これから試していく。それが、わたし、プロ登山家の役割。そして今日、私の話を聞いてくださった皆さんは、わたしがどこまで山を登り続けていけるかどうかを見届けるという役割を担って欲しいわけです。

ですから、これから、私がどこに向かっていくか、何をしていくか、皆さんにはぜひ楽しみにして欲しいと思います。

ご清聴ありがとうございました。



世界の名峰 グレートサミッツ 8000m 全山登頂 ~登山家・竹内洋岳~ [DVD]

世界の名峰 グレートサミッツ 8000m 全山登頂 ~登山家・竹内洋岳~ [DVD]

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • メディア: DVD




共通テーマ:日記・雑感

「虫の知らせ」 命救う(ドキュメント 訪問診療の暑い夏1 から) [健康関連]

『毎日新聞』8月8日 1面に

〈「虫の知らせ」 命救う〉の記事。

主役は、東京都大田区にある「たかせクリニック」の高瀬義昌医師(60)。〈「医療のプロだが、同じ人間同士」との思いで、白衣は着ない〉のだそうだ。

〈「在宅医療」を担う訪問診療医〉として、たいへん忙しく動き回るなか、「虫」の知らせで、訪問して命を救った経験が記される。その「虫」についての記述がオモシロイ。

***以下、抜粋引用***

彼女のことは、病歴から処方した薬の効き具合まで頭に入っていた。天候の変化で自律神経や免疫力に影響を受けやすい。

「だから、僕の頭の中では彼女に旗を立てていた」。

命を救った「虫」の正体は、患者と向き合って得られた多くの「情報」なのかもしれない。車に戻ると「来てよかったあ」とつぶやき、座席に身を沈めた。

***引用ここまで***

以前、NHKスペシャルで見た小澤竹俊医師を思い出した。

最期の願いをかなえたい:NHKスペシャル 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-03-01


以下は、最近みつけたオモシロイ・ブログ。救急医療にたずさわる方のもの。ただし、現在は更新されていない。医師の仕事は、たいへんだなと改めて感じたしだい。

日々是よろずER診療
http://case-report-by-erp.blog.so-net.ne.jp/


早引き介護のための医学知識ハンドブック

早引き介護のための医学知識ハンドブック

  • 作者: 高瀬 義昌
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2013/11/08
  • メディア: 単行本



今日が人生最後の日だと思って生きなさい

今日が人生最後の日だと思って生きなさい

  • 作者: 小澤竹俊
  • 出版社/メーカー: アスコム
  • 発売日: 2016/01/23
  • メディア: 新書



日々是よろずER診療―時間外診療に潜む「地雷」回避術

日々是よろずER診療―時間外診療に潜む「地雷」回避術

  • 作者: 泊 慶明
  • 出版社/メーカー: 三輪書店
  • 発売日: 2008/06/06
  • メディア: 単行本




共通テーマ:日記・雑感

川内粘って9位 男子マラソン [スポーツなぞ]

『毎日新聞』8月7日 17面に

〈川内粘って9位 男子マラソン〉の記事。

***以下、抜粋引用***

2014年末に左足首を捻挫してからは1年以上調子が上がらず「川内は終わった」という声も耳に入った。復調のきっかけは、50キロや100キロを一度に走る「超長距離走」だった。100キロを走ると、手がしびれ、意識も薄れた。マラソンの終盤では「周りは100キロを走ったことがない」と自信が湧いたという。

県立高校で働き、毎週のようにレースに出る異色の道を歩んだ。外国選手にも有名で「クレージー(常軌を逸している)」と声を掛けられる。19年世界選手権(ドーハ)と20年東京五輪は苦手な猛暑の大会となるため、今後、代表を目指さないが、30歳の市民ランナーは「これからも世界中でバンバン走る」とほほ笑んだ。

(記者:小林悠太)

***引用ここまで***

「時を止めた男の教え」鏑木毅(トレイルランナー)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-06-25

川内優輝
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%86%85%E5%84%AA%E8%BC%9D

「常識破り」の練習法をさらに破ったのが「超長距離走」か?


常識破りの川内優輝マラソンメソッド (SB新書)

常識破りの川内優輝マラソンメソッド (SB新書)

  • 作者: 津田 誠一 (元学習院大学陸上競技部監督)
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2015/12/05
  • メディア: 新書




共通テーマ:日記・雑感

『芝居が人生』渡辺保(日経新聞記事から) [ドラマ]

日経新聞8月6日文化面に、渡辺保さんのエッセイが出ている。

「最近劇場の暗い客席で、フッと思うことがある。私は今、なぜここに座っているのか。」

と、始まる。

全体を読み通すと、ひとりの役者に6歳で魅了されて以来、「あれから70年余り」ずっと芝居漬けで来たものの、昨今の芝居に、言い知れない違和感を覚えておられるようである。

でなければ、「今、なぜ」などということにはならない。

そもそも、魅了されている人は、今を問わない。今に吞みこまれて、時間を知らない。

「数え6歳。物語の筋も役者の芸も知らなかった。にもかかわらず六代目(菊五郎)は私を引き付けてやまなかった。」

という。

そして、「三宅周太郎の劇評集『演劇巡礼』」を読んで、「劇評家になりたいと思った」という。


やはり、幼少の者をも魅了する、わけもわからず魅了するモノというのはある。

渡辺さんは、劇評家を目指したわけと、自分の人生における(また演劇史における)エポックメイキングな芝居をあげつつエッセイを書きすすめるのだが、今の芝居に違和感を否めないようなのである。

***以下、エッセイの末尾部分を引用***

以上、三つの作品(ベケット『ゴドーを待ちながら」、蜷川幸雄演出清水邦夫『真情あふるる軽薄さ』、鈴木忠志『劇的なるものをめぐって』)は演劇の革命であった。ベケットは物語を破壊し、蜷川は舞台空間の制度を否定し、鈴木は俳優の身体を改造した。そうなると新劇はむろんあらゆる舞台が醜い虚構の姿をさらし、嘘っぽく見えてくるのは当然だろう。これが近代のつくった演劇の体制の破壊であった。むろん私たちは今でも近代のつくった体制の基盤の上に生きている。しかしそれだけでは決して覆いきれない新しい感覚も生きている。それが革命の意義であり、現代という時代である。この現象は単に現代演劇ばかりでなく演劇界全体に広まった。歌舞伎のような一見時代の流れと無関係に見える分野にも影響を与えた。

**  **  **

そしてそれからさらに40年ちかくたった今、かつての革命の意味、現代の意識が希薄になってきている。

そのいい例が歌舞伎だろう。歌舞伎のように様式性のつよい演劇は、リアルな演劇にくらべて、ことさらその規範を大事にする。その規範が近代から現代への変動、あの演劇革命によって大きく転換した。今日新しい近代から現代へと移行したその規範が吉右衛門や仁左衛門、玉三郎によってつくられつつある。しかしその一方、その最も大切な部分が失われつつある。宙乗りや早変わりなどの視覚的なものばかりが重視され、演劇的な本質ーーたとえば芸の本格が見失われつつある。本格的な芸は目に見えない物を含んでいるからであり、言語化しにくいからである。しかしたとえ目に見えなくともそれを失えば、歌舞伎は精神的な、人間的な感動とそのユニークな造形の美しさを失ってただの時代劇と同じになってしまう。それはあの革命の意味が見失われていった結果である。

むろんこの傾向は歌舞伎に限らない。現代演劇のなかにもある。新しい可能性のある劇団やすぐれた舞台のある一方で、こんな作品にどんな意味があるのかと思うような芝居が巷に溢れている。そういう作品に出合った時、私は冒頭で触れたような、なんで自分は芝居なんか好きになったのかという暗澹たる思いにとらわれざるを得ない。おそらくこれは単に芝居ばかりの問題ではないだろう。日本社会が規範を失った結果を映しているのである。

**引用ここまで**

渡辺さんは、エポックメイキングな作品3つをあげる際に、次ぎのように記す。

「シェイクスピアのいう通り舞台は社会の鏡。その社会の深層の変化はたちまち舞台にあらわれて私たちの体験になった。その体験を象徴する三つの例を引く。」

どうも、このエッセイをとおして、ほんとうに渡辺さんの言いたいのは、芝居のことはもちろんだが、それよりも実は、自分が日本社会に感じている違和感のようにも見受けられる。

つぎのような文章もある。

「この戦後70年。幸いなことに日本は平和憲法のおかげで平和に過ごしてきた。しかし、時代の深層では大きな事件を体験している。1960年代から70年代にかけての激動とともに起こった、戦前から続いた近代から今日の現代への転換であった。」


戦後歌舞伎の精神史

戦後歌舞伎の精神史

  • 作者: 渡辺 保
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/03/31
  • メディア: 単行本



私の歌舞伎遍歴―ある劇評家の告白

私の歌舞伎遍歴―ある劇評家の告白

  • 作者: 渡辺 保
  • 出版社/メーカー: 演劇出版社
  • 発売日: 2012/08
  • メディア: 単行本




共通テーマ:日記・雑感

「国家の破綻が近い」福田元首相が安倍政権を痛烈批判 [政治・雑感なぞ]

「国家の破綻が近い」福田元首相が安倍政権を痛烈批判
日刊ゲンダイ・デジタル 2017年8月3日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210731


「国家の破綻が近い」という言葉は、大げさに聞こえもするが、決して大げさではないと思う。森友・加計学園モンダイの根っこにあるのは、国家運営の基礎となるプロセス作成の問題。

いわば日本という国は、国家というカタチを成しているものの、暗闇を好み、蟻道を伸ばして木という木を食い荒らすシロアリ被害にあって来た。土台と柱は食い荒らされ、スカスカになっている。立っているかに見えはするが、何かあれば即刻ぶっ倒れるシロモノになっている。

格差社会と「生存権」問われる憲法25条ーその2-
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2006-05-03-1

床下の土台や柱の中で暗躍するシロアリ被害を予期し、その動きによくよく注意していたなら、駆除対策もできたのだろうが、そもそもシロアリを飼いならして、その養分を自分たちに回そうとしてきた魂胆が、森友・加計学園モンダイで明らかになった。「獅子心中の虫」、現政権は日本という国家に巣食うシロアリ軍団みたいなものと指弾されてもいた仕方ない。「一点のクモリもない」解明がなされない以上、そのように糾弾されても文句は言えないだろう。

シロアリの恐怖 ※ この距離でこんなにいます!!
https://www.youtube.com/watch?v=Ne8Bv5bwmjE


みずからの非を自認して、辞任・辞職するなら大したものだが、内閣を改造し「人心一新」したという。見せかけである。むかしのお城でもあるなら、天守閣を作り変えたというところだろう。しかし、いくら見栄えのするテッペンを立派に見せかけようと、その下部構造がこれまでのままなら、いずれ倒壊する。

非を認め、反省していないのだから、これまでのままである。福田元首相の指摘は、大げさではない。

人災からの「復興」・・意識が変わらないと・・
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-03-11


しかし、

当方に、言わせれば、すでに破綻している。

本当の問題は、沈み行く日本丸からどこへ脱出するか、である。

NHK・ETV特集
『暗黒のかなたの光明ー文明学者梅棹忠雄がみた未来』から
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2011-06-17



梅棹忠夫の「人類の未来」  暗黒のかなたの光明

梅棹忠夫の「人類の未来」 暗黒のかなたの光明

  • 作者: 梅棹忠夫
  • 出版社/メーカー: 勉誠出版
  • 発売日: 2011/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


続きを読む



共通テーマ:日記・雑感

田原総一郎氏が、安倍首相に提案した「政治生命をかけた冒険」の中身 [政治・雑感なぞ]

ジャーナリストの田原総一郎氏(83)が、安倍首相に提案した「政治生命をかけた冒険」の中身について、いろいろ憶測がなされている。

田原総一朗氏が提案か 安倍首相「9月電撃訪朝」の現実味
日刊ゲンダイDIGITAL 2017年8月2日 09時26分 (2017年8月3日 06時00分 更新
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20170802/Gendai_406442.html

「政治生命をかけた冒険」安倍総理が消費税減税を決断するこれだけの理由=近藤駿介
 MONEY VOICE 2017年8月3日
http://www.mag2.com/p/money/274442

***以下、近藤駿介記事からの抜粋***

安倍総理との会談後に記者団からの質問を受けた田原氏は、具体的な中身には言及しなかったが、「政治生命をかけた冒険をしないか」と提言したことを明らかにするとともに、幾つかのヒントを残していった。

「解散のような細かな問題ではない」
「連立のような話ではない」
「民進党、共産党、小沢さんも反対ではない」
「自民党内には反対する人がいる」
「今やるべきこと」
「安倍総理しかできない」
「言ったらぶち壊れてしまう」
「総理の進退ではない」
「(首相は)やるつもりじゃないか」

こうした田原氏の発言を手掛かりに、多くのコメンテーターが、急落した内閣支持率をV字回復させるために提案された「政治生命をかけた冒険」の内容がどのようなものなのか、様々な見解を披露している。

***引用、ここまで***


皆さんは、いかが思われるだろうか?

提案の中身とは何か?


まさか、提案されたのは・・・

先の時と同じように・・・

「腹痛を理由に倒れなさい」

ではないだろうなあ・・・




気味のワルイ本:「約束の日 安倍晋三試論」
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-11-30

解散、安倍「狂言」説から「戦後レジーム」の実体について 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-11-14

安倍・ブッシュはペテンダック
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2007-09-13

トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

米アマゾン主催 物流倉庫向けロボット世界大会(ARC)で日本勢6位 [ニュース・社会]

米アマゾン主催 物流倉庫向けロボット世界大会『アマゾン・ロボテック・チャレンジ(ARC)」なるものを初めて知った。

本日の『日経産業新聞』1面に出ている。

見出しに「難関仕分け 人に近づく」とある。そして、「日本勢、パナソニック6位」「未知の商品『考え』識別」。


記事を読んで「なんだ、6位か・・・」と思った。ロボット技術開発の点で、日本は世界トップであるように思っていたのである。

研究機関や企業16チームが参加しての大会だが、

1位 豪 クイーンズランド工科大学

2位 独 ボン大学

3位 シンガポール・ナンヤン工科大学

4位 インド工科大カーンブル校、タタン・コンサルタンシー・サービシズ

5位 米 マサチューセッツ工科大、プリンストン大

6位 奈良先端科学技術大学院大、パナソニック

7位 独 カールスルーエ工科大

8位 蘭 スマート・ロボティクス、豪 シドニー大など

その他の日本チームは予選落ち
*三菱電機、中京大、中部大の共同チームは予選の棚入れ競技で3位
*東芝・鳥取大チーム、東大チームも参加したが決勝に出られず



8位までなら「入賞」ということになるのだろうが、6位パナソニックの総合得点も気になる。

1位272、2位235、3位225、4位170、5位115、6位パナソニック90、7位30、8位20 となっている。

記事中、目にとまったのは・・・

「特に日本の業界関係者を驚かせたのは海外の強豪であるシンガポールの名門、ナンヤン工科大学のチームだ。会場内には様々な照明があり商品の識別を難しくするが、予選の初日の棚入れ競技で商品の認識ミスがほとんどなかった。『画像認識技術がすごい』と、ため息が漏れるほどだった。」(1面)

「今大会で優勝した豪州チームのACRVは『クレーンゲーム機型ロボ』で決勝に進み、断トツの272点を獲得した。商品をつかむアーム部分が3軸で動いてつかむことができる。日本勢の多間節型ロボットのように複数のモーターを稼動させる必要がないため機構を簡素化し、素早く作業できた。 / ACRVは『未知の商品』を認識する深層学習技術にも優れた。競技開始の30分前に初公開される16品目についてロボットに200~300枚の画像データを読み込ませ深層学習を行った。・・・ // ある日本チームのメンバーは競技終了後に『運営側から事前に重量データをもらったが、実物とは差が大きかった」と明かした。だが、想定外の事態も予期し、対応することが大会主催者のアマゾンの狙いだった。日本勢は今大会で海外の強豪に引き離されたが、勝負はこれからだ。」(3面)


上記の「3軸」「多関節」アーム部分を読み、思わず、甲野善紀氏に相談し、井桁崩しをはじめとする技を教わるなら、世界1位もむずかしくないカモ・・など、思った。


ディープラーニングがロボットを変える (B&Tブックス)

ディープラーニングがロボットを変える (B&Tブックス)

  • 作者: 尾形 哲也
  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売日: 2017/07/28
  • メディア: 単行本



ロボット解体新書 ゼロからわかるAI時代のロボットのしくみと活用 (サイエンス・アイ新書)

ロボット解体新書 ゼロからわかるAI時代のロボットのしくみと活用 (サイエンス・アイ新書)

  • 作者: 神崎 洋治
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2017/02/16
  • メディア: 新書



古武術に学ぶ身体操法 (岩波現代文庫)

古武術に学ぶ身体操法 (岩波現代文庫)

  • 作者: 甲野 善紀
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2014/03/15
  • メディア: 文庫



トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ドラマ「加計学園」いよいよ佳境に [政治・雑感なぞ]

バカなタイトルをつけた。

政治の世界を取り扱ったミステリー・ドラマでもあるなら、面白がってもいられようが、現実の出来事で、今、われわれの住む国に生じている問題である。

「加計学園」誘致のために、今治市の議員たちに一人あたり1000万円が配られていたという。

その点、田中龍作が7月28に自分のサイトで「誘致に反対しないようにと市議会議員13人に1人当たり1,000万円」と、報じていたが、本日「日刊ゲンダイ・デジタル」にも出てきた。

【今治発】市民「加計学園からカネをもらっていない議員は立って下さい」2017年7月28日 23:30
http://tanakaryusaku.jp/2017/07/00016388

加計問題で市議会への「買収疑惑」浮上…議員1人1000万円
2017年8月1日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210535/1
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210535/2
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210535/3

もはや、加計孝太郎氏の証人喚問は、是非なく必要なことであるにちがいない。


雲隠れをきめこんでいる加計孝太郎氏を証人喚問せずして、加計学園認可のプロセスに「一点のクモリもない」と公言する安倍首相のオツム(脳みそ)には驚かざるをえない。

また、その首相が、内閣改造で「人心一新」できると思っていることにも驚きを禁じ得ない 。

オドロキ、モモノキ、サンショノキ というやつである。


もっとも、そのように、首相が信じたい気持ちはわからないでもない。加計氏を証人喚問して、すべてがツマビラカニなるなら、首相自身、オトモダチたち、自民党政権、政権に依存してきたモロモロが吹っ飛ぶ事態に発展する。

それを防ぐには、ウソをつき、誤魔化しつづけるしかない。


加計学園に関する閉会中審査、漫才よりもオモシロイ・・・
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-07-28-1

嘘の心理学 (クロスロード・パーソナリティ・シリーズ)

嘘の心理学 (クロスロード・パーソナリティ・シリーズ)

  • 作者: 村井 潤一郎
  • 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
  • 発売日: 2013/09
  • メディア: 単行本



文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

  • 作者: M・スコット・ペック
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2011/08/05
  • メディア: 文庫



トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感