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『チップス先生さようなら』を見て [ドラマ]





古い映画を見ている。

『チップス先生さようなら』を最初、新潮文庫かなにかで読んだ。一日で書き終えたように、「解説」に記されていたように思う。速くかき終えたから、質が落ちるというわけでもない。たいへん、上質な作品で、感動したように覚えている。

上の映画は、1939年作品とある。ロバート・ドーナット主演で、『風と共に去りぬ』のクラーク・ゲーブルとアカデミー主演男優賞をあらそって、ドーナットが得たという。なるほど、若いときから老けたときまで、よく演じている。原作とのチガイも多少あるにはあるが、許容範囲である。古いからと捨てがたい映画である。

『チップス先生さようなら』は、後にピーター・オトゥール主演でミュージカル化されている。この当時は、ミュージカルブームだったのかもしれない。

当方は、オトゥールが好きで、ミュージカル版を先に見たが、期待したほどではなかった。たしか、おわりまで見終えることはなかったと思う。原作とのちがいを感じたのだったか、どうも好きになれなかった。

もっとも・・・、最近(「驚くなかれ」と付け加えるべきか・・)VHS版の『十戒』『ベン・ハー』を手に入れ、14インチ画面のテレビで見た。ちなみに、ソニーのトリニトロン(20数年利用している)ブラウン管テレビである。

ところが、どちらもあんまりにもヒドイ作品なので、廃棄した。一度、劇場でのリバイバル上映をを見たときには、それほどヒドク感じなかったので、もしかすると、テレビに原因があるのかもしれないと思いもする。廃棄した今となっては、確かめようもないのだが、ファラオの前にたつモーセの位置がほんの2、3メートルしかない。危害を及ぼす可能性もある人物を、時の権力者がすぐ目の前に立つことを許すだろうか・・など、不自然さを多く感じた。だから、たぶん、製作に問題を感じたのだろう。テレビの問題ではないと思う。

そう考えると、やはりピーター・オトゥールの「チップス」も、おなじようにダメなのかもしれない。しかし、それはあくまでも主観の問題で、おまけに、テレビのせいでもあるなら、歪んだうえに歪んだ見方なのかもしれない。けっこうアマゾン・レビューを見ると、他の方は高評価を付けていたりする。あらためてミュージカル版のDVDを、最新の装置で見ると、全然ちがった印象をもつのかもしれない。


目を押せば 二つに 見える お月さま
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2007-03-31


チップス先生さようなら(1969) [DVD]

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チップス先生さようなら (新潮文庫)

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  • 作者: ヒルトン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1956/08/01
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Goodbye Mr Chips

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  • 作者: James Hilton
  • 出版社/メーカー: Createspace Independent Publishing Platform
  • 発売日: 2013/10/05
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感銘を与える青春映画『遠い空の向こうに』 [ドラマ]


遠い空の向こうに [DVD]

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ひさびさに古い映画をひっぱりだして見た。実話に基づくものだという。

採炭がジリ貧に向かう田舎の炭鉱町で、炭鉱のボス(中間管理職)を父親をもった主人公が、ロケットにうつつを抜かしていると見なす父との確執を経ながら、仲間、先生、年長の友人たちの協力・支援を得つつ、ロケットの打ち上げについに成功し、さらには高校生たちの間で行われる科学関連の賞を受賞し、父の理解も勝ち得て、田舎を飛び出して行く・・という話。

田舎を出て夢を実現することと、炭鉱から宇宙へ飛び立つことが、対照させられている。


DVDを手に入れて最初に見たときよりも、感動した。いい映画だと思った。繰り返し見たく思わせる力がある。お金はそれほどかかっていないだろう。こういう映画で、まだ見ていないものも多くあるはずだ。

松井のホームランの飛球の角度スピードを見て感じるようなのを「感銘」と言う、というようなことを芥川賞作家の誰か(たぶん、保坂 和志)が書いていたように覚えているが、ロケットの打ち上がる様を、ちいさなテレビ画面上で見ていても、感動した。

賞賛を言い表すのに「見上げたもの」と言うが、文字通り「見上げた」映画。


ちなみに、父親役がどこかで見たような気がすると思って、ウィキペディアで調べたら、『カポーティ』で刑事役をした人物(クリス・クーパー)だった。重厚な演技をするいい役者だ。

『冷血』の著者 T・『カポーティ』の映画を見た
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2016-02-27


カポーティ [DVD]

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『冷血』の著者 T・『カポーティ』の映画を見た [ドラマ]

トルーマン・カポーティの『冷血』は有名だが、読んでいない。それでも、『冷血』とその著者カポーティの名前くらいは知っている。

カポーティを主人公とする映画があることを、これまで知らずにいた。昨日、図書館で見つけ、早速、借りて、見た。


カポーティ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



カポーティは、ゲイであったようだ。女っぽい仕草、声、衣装から、ソレとわかる。

それに対し「男っぽい」女性が登場していた。映画化された作品『アラバマ物語』で脚光を浴びている様子から、つい最近(2/19日)亡くなったハーパー・リーであることに気付いた。『新潮世界文学辞典(1990)』に、リーはカポーティの従妹と紹介されてあったのを思い出した。しかし、『ウィキペディア』等によると、血縁があるわけではないようである。幼なじみ、が正しいところのようだ。

映画では、『ティファニーで朝食を』で成功したカポーティが、次なる作品として、農場一家殺人事件のドキュメンタリ小説を構想し、その取材に、同行してもらったのがハーパー・リーということになっている。

見ていて思ったのは、殺人事件の犯人よりも、ある意味、カポーティの方が『冷血』漢であるということだ。友人を装って犯人たちに近づき、インタビューする。死刑執行が遅延するように、弁護士を立てて、助けるが、それは取材のためだ。犯人らは、カポーティの「金脈」でもあるのだ。

犯人らは、感謝し、心を開いていく。その間、カポーティは、新機軸の小説を書き進め、その題をみずから「冷血」とはやくから定めていたが、犯人らには、知らせない。また、そのことが知られたときには、仮の題として出版社が勝手につけたものであるかのように装う。

犯人らは、小説の要である事件当日のことを話したがらない。それを、カポーティは、時間をかけて聞き出す。

その後、控訴が棄却され、死刑執行の日が決まる。著名作家の影響力を賭して、新たな弁護運動もできたのだろうが、(肝心要の情報を得た)カポーティは、そこまでは援助しない。

犯人たちは、カポーティに会うことを切望するが応じようとしない。渋りに渋っていたものの、最期の面接、死刑当日、死刑直前の接見に出向く。そして、泣く。いつの間にか、取材対象に過ぎなかった者らへの友情が育っていた。カポーティは絞首刑にも立ち会う。生体が落下し痙攣するさまを見届ける。

そんなカポーティに対するハーパー・リーの言葉は、助けることもできたのに、あなたは救わなかったという主旨のものだった。


『アラバマ物語』も当方読んだことがない。また、グレゴリーペック主演によって映画化されたたいへん有名な作品も見ていない、それでも、その梗概から、黒人差別が常態の時代、アメリカで、黒人を冤罪から救うことがたいへんであったことは想像できる。

そのために、命(結果、家族も含めて)を懸けた白人弁護士の物語を書いたハーパー・リーであれば、カポーティに「(あなたは)救わなかった」と言うだけの資格があるにちがいない。

しばらく前、スーダンにおける極度の飢餓状態のなか、幼児が歩けなくなってうずくまっているのを、ハゲワシが餌食にしようと狙っている写真を撮ったカメラマンがいた。その写真でピュリッツアー賞を授賞した。しかし、その後、写真を撮る前に救うべきだったのではという厳しい批判にさらされた。そのことを思い出しながら映画を見ていた。

もっとも、その『冷血』なカメラマンは、批判を受けて、自殺してしまった。カポーテイも、『冷血』以後、長編を完成させることなく、アルコール、薬剤中毒で頽廃した生活をおくり59歳で亡くなったという。『冷血』執筆による自責の念によって、長い時間をかけて自殺したということになるのだろう、か・・・。

**********

などと書いて後に、次のサイトを見つけた。

それを見ると、映画とは、またニュアンス、印象が異なる。

- トルーマン・カポーティー Truman Capote (前編) -
http://zip2000.server-shared.com/truman-capote.htm
- トルーマン・カポーティー Truman Capote (後編) -
http://zip2000.server-shared.com/truman-capote-2.htm

トルーマン・ガルシア・カポーティ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3

ケビン・カーター
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%93%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC


アラバマ物語 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • メディア: DVD



冷血 (新潮文庫)

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  • 作者: トルーマン カポーティ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/06/28
  • メディア: 文庫



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正月映画 『母と暮らせば』を見てきた [ドラマ]

正月映画、山田洋次監督の『母と暮らせば』を見てきた。

記憶をたどると、同じく山田洋次監督の『寅さん』シリーズで、タワラ・マチの『サラダ記念日』にかこつけたテーマのものを正月にみた覚えがある。ネットで調べたら、それは1988年作品というから、ほぼ30年も前の話だ。その後、劇場に足を運んだ記憶がない。

そんな縁どおくなった映画を見るために、わざわざ足をはこんだのには、わけがある。元日夜、恒例の(といっても昨年は当のご本人がお休みをとって代役を立てていたのだが)坂本龍一ラジオNHK-FM)番組を聞いたからだ。

今月「17日で64歳になるジジイ」(本人・談)は、ゲストに山田洋次監督と吉永小百合さんを招いて、作曲を依頼された『母と暮らせば』の話、ゲストの好きな音楽の話などしていた。『寅さん』のテーマソングのイントロのあたまと『幸福の黄色いハンカチ』のエンディングの音楽のあたまが、おんなじ音であることを示して、まったくそのことに無自覚であった監督をおどろかせたり、その他、作曲家ならではの「たのしみ」について話していた。

『母と暮らせば』は、長崎で原爆被害に遭った親子のはなしである。

小倉上空に雲がかかって原爆投下できなかった「敵機」は、投下先をさがして迂回し、たまたま雲が開いていた長崎に照準を合わせる。本来なら小倉の人々が犠牲になるはずのものが、回避され、長崎が犠牲になる。これは、小倉の人々には『運」がよく、長崎の人々には『不運』ということになる。

その原爆の『不運』に母と子とその婚約者も巻き込まれる。たまたま長崎に住んでいたからだ。日本が、文明国アメリカの「敵」となり「戦闘状態」にあったからだ。

爆心地にちかい長崎医大に通っていた子は、原爆で所在不明となる。それから3年、母はいよいよあきらめ、陰膳をやめることを祭壇の遺影にむかって言う。子の好きな玉子焼きを差し出しながら、言う。その卵は、子のいいなずけが手に入れてわざわざ届けてくれたものだ。

あきらめかけた母のところに息子(の亡霊)が現れる。相変わらず“元気な”姿を見せる。息子は「不運」と言うが、人間の意志による原爆投下を、地震や津波の自然災害とはチガウと母は言う。

不運であろうとなかろうと、戦争は、老若男女を巻き込み、翻弄し、痛ましい結果をまねく。母と子と婚約者の悲劇は、長崎にかぎらず日本全土で大なり小なり生起していたはずだ。

吉永さんは、原爆詩の朗読活動をずっとしてきた。原爆でからだを侵された芸者の役(夢千代)もある。ひなびた温泉街で健気に活きる主人公の姿を『夢千代日記』に追い、武満徹の音楽にしびれるような思いをして見ていたことを思い出す。

『母と暮らせば』は、その暗い内容からいって、とてもとてもハレの正月に見る内容ではないのだけれど、平凡な生活を、今、いとなめる幸せをかみしめつつ見ておくのはいいように思う。

その点で、映画をささえる坂本龍一の音楽は、すばらしく、武満徹以上に当方には思えた。


オリジナル・サウンドトラック「母と暮せば」

オリジナル・サウンドトラック「母と暮せば」

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: commmons
  • 発売日: 2015/12/09
  • メディア: CD



坂本龍一 復帰を語る がん闘病から今思うこと
https://www.youtube.com/watch?v=Gnj9sUSj-H4

峠三吉の詩「原爆詩集」から 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2007-08-11

山田洋次監督作品『母と暮せば』大ヒット上映中!
http://hahatokuraseba.jp/


昨年末、たまたま、運よく、CAMUS VSOPが手に入った。それをのみながら、今、書いている。いわば御屠蘇気分である。そのせいかどうか知らんが、ボブ・ディランの歌が思いにあがってきた。

Oh,sister

When I come to lie in your arms.

You should not treat me like a stranger.

Our Father would not like the way that you act.

You may not see me tomorrow.


欲望       (紙ジャケット仕様)

欲望 (紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/09/23
  • メディア: CD



吉永小百合主演 新・夢千代日記 全3枚セット【NHKスクエア限定商品】

吉永小百合主演 新・夢千代日記 全3枚セット【NHKスクエア限定商品】

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2014
  • メディア: DVD



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「大阪維新におばちゃんたちはダマサレよったんか・・、なんだかなあ・・」というわけで、藤山寛美のこと [ドラマ]

大阪のダブル選挙で、大阪は維新に占拠されたっちゅうことやろか。森毅先生いわく、国にだまされへん代表は、大阪のおばちゃんということだったが、だまされたんだかなんだかなあ・・・

故・京大名誉教授森毅いわく 「国民はねえ、だまされへん用意をせなあかん」 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-11-01


たいへんイイカゲンな大阪弁らしきものを記したが、ここのところ、吉本新喜劇・藤山寛美の『十快笑』なるビデオ(VHS)を古書店でみつけ、セットで購入して見ていた。

人情喜劇という分野になるのだろう。涙と笑いの世界を、藤山寛美が、嫁いびりのシュート、大店のぼんぼん、土地を領有する殿様、下積み作業員などを演じわけて作っていく。

現役時代(つまり、存命中)も、テレビで見てはいるが、あらためて、達者な役者だったんだなあと感じ入った。とにかく、登場しただけで花が咲く。そこに居るだけで、たしかにアル。寛美の役者としての存在感はすばらしい。舞台を撮影したものを観ると、ときにシラケたりするものだが、すっとひき込まれている自分に気づく。おまけに、なみだなんぞもでている。感情的に巻き込まれているということだ。

浄瑠璃・文楽の世界で肝心なのは〈 『情』でんなあ〉ということなので、大阪の伝統をたしかにうけつぐ世界であったのかもしれない。今、藤山寛美の遺産をひきつぐ舞台はあるのだろうか・・・。

維新に占拠された大阪から 『情』 の絶えんことを・・。

***********

近松門左衛門の呪い?「橋本(徹)劇場 閉幕へ」
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-05-18


松竹新喜劇 藤山寛美 お種と仙太郎 [DVD]

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松竹新喜劇 藤山寛美 人生双六 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD



人間、やっぱり情でんなぁ

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  • 作者: 竹本 住大夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/10/14
  • メディア: 単行本



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倉本聡の「桃井かおり」評 [ドラマ]

日経新聞の「私の履歴書」に連載中は、シナリオライター倉本聡。

NHKとのいざこざがあって、北海道に逃避行したこと、そこの飲み屋で知り合った市井の人々との語らい交わりが、創作の助けになったこと、大衆の支持のあつい北島三郎との出会いと付き人になったことで、自分の隠れたエリート意識に気付いたことなど・・なかなかオモシロイ。

そう考えると、NHKは、日本の芸術活動にとって、たいへん有用な働きをしてきたのだなあ、とあらためて思う。小沢征爾が、日本での指揮活動にとどまることなく、世界にはばたけたのも、ある意味NHK(交響楽団)との確執のおかげともいえる。

倉本さんの場合、NHKから委嘱された大河ドラマ『勝海舟』で主役を降板した渡哲也とのカラミを雑誌記者にしゃべったことが、悪く書かれてしまい、ソレを怒ったNHKスタッフ連から糾弾されて、ウンザリ参ってしまった・・・という話。

それで、札幌でとぐろを巻いて、タクシーの運転手でもなろうかと思っていたが、「ガラじゃナイ」と周囲から言われなどしているうちに、民放のプロデューサー、ディレクターが北海道まで押しかけてきて、ドラマの委嘱を受け、仕事にありつけた・・・。

人間どこで、どんな風に、運が開けるかワカラナイ。また、落ちぶれるかわからない。「人間万事塞翁が馬」。「禍福はあざなえる縄のごとし」・・・、そんな思いをもちながら、現在読んでいるところ。


・・・というわけで、桃井かおりの話なのだが、本日(20日)の『履歴書』に、ドラマ『前略おふくろ様』のことがでている。そこに、桃井のことが記されている。そのことを書こうと思ったのだ。

だが、ほんのちょっとしか書いてない。

そこには・・・

桃井かおりがすごかった。本読みに沈んだ様子で現れたので「どうした?」と聞くと「しんと寂しい花盛りって感じ」なんと言う。彼女の言葉や発想に大いに刺激を受けてドラマづくりに生かした。演技陣が全て素晴らしかった。

・・・と、ある。

当方も『前略おふろく様』を毎回みていた一人。哀調をおびたBGMのメロディーを、今でも口ずさめる。板前の下積み修業だけでなく、人との関わりのなかで苦労するショーケン、別の土地のレストランの洗い場で頑張って働くエプロン姿の「おふくろ様」田中絹代のすがたも思いえがくことができる。

本日の『履歴書』の副題は「ショーケン、新たな魅力  桃井かおりに刺激を受ける」となっている。当時、たいへん人気をかちえたドラマだが、桃井の「言葉や発想」がドラマづくりに多大の影響を与えていたのだという。そもそも「桃井かおりがすごかった」の一文を倉本聡からもらえるとは、そのこと自体スゴイことではないか。

当時、雑誌「ユリイカ」に、桃井の詩のような散文のような連載があったのを覚えている。ドラマなぞで出演するときは、脳みそのどこからか息が漏れているのでは・・という調子だが、連載から伝わってくるのは、ふつうではないというかなんというか・・・その感性にハッとさせらられるものがあった。

要するに、倉本聡の言うとおり、スゴイということなのでしょうナ。


聞き書き 倉本聰 ドラマ人生

聞き書き 倉本聰 ドラマ人生

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 北海道新聞社
  • 発売日: 2013/02/25
  • メディア: 単行本



時刊Momoi Kaori 1号 (Gakken Mook)

時刊Momoi Kaori 1号 (Gakken Mook)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: ムック



ユリイカ 詩と批評 8 特集  映画の美学 ゴダールから溝口健二へ

ユリイカ 詩と批評 8 特集 映画の美学 ゴダールから溝口健二へ

  • 作者: 桃井 かおり
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 1976/08/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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3:水滸伝から見えるモノ(中国の人は、基本的に権威など信じていない?) [ドラマ]


水滸英傑伝 [DVD]

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「水滸伝」を見ていて思うのは・・・日本の場合とちがって中国の人々は、基本的に権威など信じていないのではないか・・という思いである。

日本であれば、水戸光圀が登場し印籠を披露すれば済む。大岡越前がお白洲に臨めばなんとかなる。少し変ったところで、遠山の金さんが背中の桜吹雪を見せ、鬼平が凄みをきかせれば、錯綜した問題も終わる。そこには、司法や権威への信頼がどこかに存していて、それゆえに描くことのできるドラマであるように思う。

ところが、水滸伝で描かれているのは(と、言っても、当方は上記ビデオによる「水滸伝」しか知らずに言うのだが)「裁判なぞ、信じられない。権威など信じられるか。信じられない以上、実力行使するしかないではないか・・」という力づくの世界である。

先日、たまたまテレビを見る機会があって、アチラ中国のニュースが報じられていた。交通事情が紹介され、自分の車の前に割り込んできた車の女性ドライバーを車から引きずり降ろして足蹴にする男性の映像が流されていた。「そこまでやるか・・」いう映像である。翌日、その女性は自殺したような話も出ていた。ちょうど、上記ビデオの「武松編」にウンカという女の子が登場する。その子が、自分にとって不都合なことを言うのを嫌った金満家が、手下らを用いてウンカを足蹴にさせる。その場面が印象にあって、「ああ、おんなじことをしている」と思いつつ見た。

その事例は、中国における「日常茶飯」のこととして示されてあったのだったかどうか忘れたが、きわめて特殊な事例として紹介されていたのでもなかったように思う。権威を云々する以前に、司法などそもそも眼中にナイという印象の映像であった。それが、中国一般の出来事ではなく「日常茶飯」でないことを切に願うが、ひとつ言えることは、日本人一般の感覚とはチガウかも・・という思いである。

************

今、オモシロイ中国研究の資料をみつけた。まったく偶然である。「紹興師爺(シャオシンシーイェ)」という陳道明の出ているドラマについて調べているうちに見つけたのだが・・・

立身出世の階梯を諦めた人々
―― 章学誠の“紹興師爺”像を中心に ―― 
山 口 久 和
http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/UCRC/wp-content/uploads/2007/03/07_yamaguchi.pdf

以下は、その抜粋

考えてみれば,あれほど浩瀚な法典編纂の歴
史を持ちながら,中国にはついぞ社会的に自立
した法曹身分や法律家階級が成立しなかった。

だが不幸なことに法曹階層の職業倫理の確立
は法曹身分の社会的自立までを準備することは
なかった。

***********

小学館文庫、周恩来『一九歳の東京日記』
解説「日中友好の原点となった周恩来の東京日記」
http://www25.big.or.jp/~yabuki/doc-new/zhou9908.htm

周恩来『十九歳の東京日記』―1918.1.1~12.23 (小学館文庫)

周恩来『十九歳の東京日記』―1918.1.1~12.23 (小学館文庫)

  • 作者: 周 恩来
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1999/09
  • メディア: 文庫



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水滸伝 特選篇 武松 篇 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: コニービデオ
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水滸伝 完全版 全10巻 DVDBOX

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2:水滸伝から見えるモノ(腐った木からは腐った実しかならない) [ドラマ]





「水滸伝」の最後は悲惨である。悲惨な結果になったのは、梁山泊の頭目:宋江の仲間たちへの配慮にある。善意が裏目になる。中央政権に認められて役職を獲得しようとしたのである。仲間の将来を考えるなら、「山賊」から足を洗って、官職を得るのがイイと思ったのだ。宋江自身がもともと小役人であったことからくる独りよがりの願望だったといえよう。

朝廷は宋江たちの願いを受け入れ、山賊討伐に向かうよう命じる。元・山賊に山賊を討伐し除かせようとする。その戦いで、宋江は仲間が多数殺されるのを見ることになる。朝廷内部には、それを狙っていたものがいる。彼らにすれば、元山賊はどこまでいっても、山賊でしかない。共食いさせようとしたのだ。

大きな犠牲を払って、勝利して帰ると、他の将軍に功績を奪われている。それでも、それなりの功績を朝廷に認められ、けちな役職をもらって地方に派遣されなどする。ところが、出自が漁師であったりする梁山泊の義兄弟たちは、役職になじめなず、辞職して故郷に向かう。出家得度して僧になるものもいる。

宋江自身は官吏として派遣先で民に慕われる。それが報告され、皇帝から褒美の酒を賜う。酒には、高官による指図で毒が盛られる。宋江は、それを知った上で飲む。宋江を敬慕するリキも、「兄貴が死ぬなら生きていてもしょうがない」と、毒酒をあおる。

朝廷内部に腐敗堕落の元凶となる人物がいるのだが、ソレを殺す機会があり、そうしていいだけの十分の理由がありながら、朝廷に貸しをつくるために生かしておいたのが、そもそもの誤りであったのだ。

腐敗した朝廷に受け入れられようとするくらいなら、梁山泊で義兄弟たちで仲良く暮らしていた方がどれほど良かったことか・・・。正義を愛し、同胞愛に富む「山賊」が、利権を愛し公正を曲げる腐りきった官吏に苦しめられ貶められ体よく殺される物語が「水滸伝」・・・。


水滸英傑伝 [DVD]

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完訳 水滸伝 全10冊セット (岩波文庫)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
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李雪健主演「歌声天高く ~父と過ごした日々~」 [ドラマ]

昨日当該ブログで「水滸伝」を紹介した。

世のあぶれ者となった義侠の面々が梁山泊に集結する。

その親分格が「宋江」。他の面々が、豪傑として描かれているなか、頭目の「宋江」は、ただ、人のイイ、困った人を助けずにはいられない人格者といった風情・・。


水滸伝 完全版 全10巻 DVDBOX

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  • 出版社/メーカー: コニービデオ
  • メディア: DVD



上記ドラマで、「宋江」を演じている李雪健が、たいへんいい役者なので、他にも何か・・とさがして見つけたのが、下のドラマ。

耳は聞こえるものの口のきけないやさしい父親を演じてスバラシイ。


歌声天高く~父と過ごした日々~ 全8枚組 スリムパック [DVD]

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  • 出版社/メーカー: コニービデオ
  • 発売日: 2012/02/20
  • メディア: DVD





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「水滸伝」(中国のテレビドラマを見て) [ドラマ]

中国に、日本は大恩がある。文化面でいいかげん世話になってきた。その中国を侮り軽んじるようになったのは、日清戦争に勝利したアタリからだと聞く。





たかが一度勝ったくらいで、大きな態度を取るようになったわけだが、だからと言って過去の恩を忘れていいわけはない。第一、こうして考えを文章にして起こすという行為自体、漢字の日本移入がなかったらできなかったことだ。カナ文字にしても、漢字から来ているわけで、漢字がなかったなら、日本人の思考思想はたいへん脆弱なものに終わっていたにちがいない。文学面でいうなら、せいぜい四季を愛で、恋の歌をうたうことくらいしかできなかったのではないかと思う。その点で「漢文こそ真の日本の古典」だという方もいる。


漢文のすすめ (新潮選書)

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  • 作者: 原田 種成
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1992/09
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・・などと言いつつ、これまで「水滸伝」を読むことなくきてしまった。読み始めたのも、中国のテレビドラマ化された「水滸伝」を見たからだ。


水滸伝 完全版 全10巻 DVDBOX

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  • 出版社/メーカー: コニービデオ
  • メディア: DVD



視聴した後に、岩波から出ている「完訳 水滸伝」を読み始めたところ、これまたオモシロイ。
どのようにかは、別の機会に記すが・・・、

「松岡正剛の千夜千冊」第0438夜に氏の論評があるので、ソチラを先ずは・・・

http://1000ya.isis.ne.jp/0438.html


完訳 水滸伝 全10冊セット (岩波文庫)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
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『黒い雨』今村昌平監督作品を見る [ドラマ]

感想をひとことで言うなら

「みんなやさしく、みんな悲しい」

http://www.youtube.com/watch?v=XWzbTQTkVnc

姪(やす子)の縁談のことで、心労する夫婦の話である。

三人ともに、原爆投下時、爆心地にいたり、黒い雨に打たれている。

いつ発症するともわからないピカドンの病気を恐れながら暮らしている。

黒い雨に打たれただけで爆心地には居なかったやす子は健康そうに見えたのだが・・・。


やす子の縁談が、破談にならないよう、オジは医師にかけあい、健康証明書を発行してもらったりするが、かえって、そのことを疑われて、結局ダメになったりする。

縁談の一つに、鉄工所の息子との話がある。息子は結婚を強く望んでいたが、結局、それも、(やす子が、黒い雨に打たれたことを正直に告げたため)破談になる。

その鉄工所の息子が、やす子に言う、

「うちの鉄工所は急に景気が良うなってのう。朝鮮戦争のおかげで急にトラックの部品の注文が増えたんじゃ。新婚旅行は熱海どころか北海道にだってどこだって行けるんじゃ」。

この直前のシーンは、近所の親しい人々が相次いで原爆症で亡くなり、爆心地で互いに助け合ったことをオジが回想する場面で、「広島がのうなって(無くなって)しまいましたのう。戦争は、いけん(いけない)のう」というせりふがある。

息子の言葉から、戦争が終わって、5、6年あとの話であることがわかる。戦争を「いけん」と思う人がおり、「おかげ」とよろこぶ人がいることを対比しようとしているのだろうか。

しかし、息子のような言葉を発した人は少なからずいたはずである。そうして、それらの人に眉をひそめることはできない。大方の、日本人が、多かれ少なかれ、戦争の「おかげ」をこうむったハズだからである。

いわゆる「朝鮮特需」である。言い方を変えるなら、「朝鮮戦争バブル」である。

朝鮮は北と南に分かれて戦ったが、北に加担した中共と南に加担したアメリカとの戦争でもある。その戦争のオカゲで、日本の戦後復興にはずみがついたと言ってもイイ。

ウィキペディア「朝鮮戦争」の項
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E6%88%A6%E4%BA%89
ウィキペディア「朝鮮特需」の項
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E7%89%B9%E9%9C%80


映画の終盤、日本に原爆投下の最終判断をくだしたトルーマンが、朝鮮戦争においても、必要に応じ、原爆を投下する用意のあることが、ラジオニュースで報じられる。

やす子のオジがつぶやく、

「人間ゆうやつは性懲りも無いもんじゃ。わが手でわが首を締めおる。正義の戦争より不正義の平和の方がまだましじゃということがなんでわからんかのう」


(今もオンナジことが繰り返されている。喉元過ぎれば熱さを忘れる。)


白黒であるが、たいへん綺麗な映像である。ハイビジョン撮影されているらしい。

おじとやす子が、池の傍で鯉を追うシーンがある。すすきの穂がやす子のふりまわす羽織に飛ばされて、光る。池の主のような巨大な鯉を見たというやす子の幻想は、発症してしまった自分に、みずから希望を与えようとする衝動として描かれたのであろうか。

ラストシーンでは、オジが、虹を見ることを願う。虹がホンモノであるなら、搬送されていくやす子が癒えるという希望を念じて映画は終わる。

武満徹の音楽も美しい。

http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-08-02


黒い雨 [DVD]

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黒い雨 (新潮文庫)

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  • 作者: 井伏 鱒二
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1970/06/29
  • メディア: 文庫



敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人

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  • 作者: ジョン ダワー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2004/01/30
  • メディア: 単行本



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「サンダ対ガイラ」をひととおり見てのメモ書き [ドラマ]

「サンダ対ガイラ」をひととおり見た。

http://www.pideo.net/video/pandora/c814a56e21301274

見ようによっては、科学者と国家の対立のようなものが描かれているといえる。

(対策会議の場面には特にソレが示されている 64分40秒)

科学者(研究者)というものは、研究対象がヤッカイなことを引き起こしても、どこまでも研究に執着するものとして描かれている。コントロール不能のように状況が見えても、コントロールできないことを究明しようとする。

自衛隊、治安部隊というものは、治安の維持を第一にするもので、民間人に危害が及ぶことを極力避けるものである。国家全体のためには強権をも発動する。


サンダには、感情がある。育ての親(研究所職員:アケミ)を覚えているだけでなく恩義をも感じている。サンダは、自分の細胞から誕生したクローンであるガイラを、制御しようとする。

(「制御する」ための努力については、外観上、「闘い」と表現する他にないように思える)。

サンダは、科学者と国家の意思を、みずから引き受けたかのように、人のいない外海に(ワルモノとされている)ガイラを誘いだす。

海底火山が爆発したのをサンダが知って、そこにガイラを導いたのか、たまたま、「闘い」のさなに火山が爆発しただけなのか、よくわからない。いずれにせよ、海底火山が爆発し、その噴煙と噴石のなかにサンダとガイラは共に呑み込まれていく。

そして、「終」の文字が出て映画はオシマイ。


結局のところ、人間(の科学・技術)の生起させたモンダイを、人間自身が解決していない。

サンダが、ガイラに勝利し、自らを滅ぼしつつ解決したとするなら、科学技術のモンダイは科学技術が封じ込めるということ、つまりは、科学上の不都合は科学が解決するものであって、科学の発展はモンダイのアル・ナシを含め、その「闘い」の行き着く果てに行くに任せるしかないということがを言いたいのか・・・、

海底火山の爆発(自然のなりゆき)が解決をつけたと考えるなら、これもまた、人間を超えた自然の成り行きにまかせて、モンダイの行き着く果てに行くしかないと言いたいのか・・

映画で、「終」の表示が出ても、気持ちの上で、登場人物たちはエンディングに至っていないように思える。観客も、やはり、これでイイの?というような取り残された感覚を味わったのではないかと思われる。


人間の生成させた制御不能のモノを解決する上で、科学技術ソノモノや自然が動くのを待つしかないという考えを指弾するとまではいかなくても、それでイイの?と疑問を提起するような思いが、映画製作者たちの胸のうちにはあったのでなかろうかと思う。

実際のところ、ソノヨウナ考え方を、対処する方法とするのは、結局、何もしないのと結果的には同じで、古代都市において、火を必要とするために、森を切り払って自然を破壊した結果、都市文明を維持できなくなり、それまで住んだ都市を放棄して、別な場所に移動させていったのと同じ考え方のように思える。

「古代の個々の文明ではソレができたかもしれないが、地球以外に選択肢のナイ、今日のわれわれには、ソレができない」と、製作者たちは、言いたかったのだろうか・・・

とまで、考えるのは、当時は、どうあれ、今日考え過ぎにも思えない。

こうして書いてきて、漠然とではあるが、「プロメテウスの火」を、思い起こした。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A6%E3%82%B9


フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ [DVD]

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プロメテウスの火 (始まりの本)

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  • 作者: 朝永 振一郎
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2012/06/23
  • メディア: 単行本



プロメテウスの罠: 明かされなかった福島原発事故の真実

プロメテウスの罠: 明かされなかった福島原発事故の真実

  • 作者: 朝日新聞特別報道部
  • 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
  • 発売日: 2012/02/28
  • メディア: 単行本



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「サンダ対ガイラ」は現在を予告していた? [ドラマ]

ここのところ繰り返し取り上げている

『サンダ対ガイラ』封切り前の予告編を見ると・・・

http://www.youtube.com/watch?v=vOFjrXFw9gc


人間のコントロール不能になったモノ(科学技術)を、

ソノママ、長らえさせて、手なづけ「飼育」することは可能か、それとも、「飼育」を放棄して抹消すべきかが問われているようである。


なんだか、今日の、

科学技術(原発など、核関連施設)のアリヨウを、40数年も前に、予見していたかのように感じられる。


ガイラが家をなぎ倒して走る姿は、まるで、津波による倒壊のようにも思える。


他の方のレビューを見ると、たいへんインパクトの強い、大人向けの怪獣映画であったように記されている。

当方は、上映当時、小学低学年で、たいへん見てみたく思った記憶がある。しかし、見ていない。

現在、映画全編を、ネットで見ることもできるようである。

冒頭を少しだけ拝見したが、なかなか、リアルで、怖い。

http://www.pideo.net/video/pandora/c814a56e21301274/





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ピーター・オトゥール引退の記事に接して [ドラマ]

あの「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールが引退を表明したという。

引退そのことより、今までオトゥールが自分を「現役」と見做していたことに驚いた。

たぶん自分が知らないだけで、舞台やらに出ていたりしたのであろう。

いつぞや(もう昔話の世界になりかねないが)江森徹が延々しゃべりっぱなしの一人芝居に挑戦するというのでインタビューを受けていたとき、自分がはじめてではなくオトゥールの後塵を拝すものであるように話していたのを思い出す。

(それは、バリ・コリンズ作「審判」で、イギリス初演はオトゥールだそうです)

要するに、オトゥールは、チャレンジ精神旺盛な役者であったということだ。しかも、うまい役者であった。どんな役でもこなせそうであった。

「ロレンス」ばかりではない。「マーフィーの闘い」も良かったし、ほんのお遊び程度だったかもしれないが「おしゃれ泥棒」の探偵役も良かった。

https://www.youtube.com/watch?v=e3anBO5O5yo


アラビアのロレンス (1枚組) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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審判

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  • 作者: バリ・コリンズ
  • 出版社/メーカー: 劇書房
  • 発売日: 1990/11
  • メディア: 単行本



************

映画.com ニュース] 

アイルランド出身で、8度のアカデミー賞ノミネートを誇る名優ピーター・オトゥールが7月10日、俳優業からの引退を表明した。

現在79歳のオトゥールは、イギリスの舞台やテレビで俳優としてのキャリアをスタートさせた。1960年のロバート・スティーブンソン監督作「海賊船」でスクリーンデビュー。62年のデビッド・リーン監督作「アラビアのロレンス」でロレンス役を射止めて一躍脚光を浴び、本作で初めてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。

以後、ピーター・グレンビル監督作「ベケット」(64)、アンソニー・ハーベイ監督作「冬のライオン」(68)、ハーバート・ロス監督作「チップス先生さようなら」(69)、ピーター・メダック監督作「The Ruling Class」(72)、リチャード・ラッシュ監督作「スタントマン」(80)、リチャード・ベンジャミン監督作「My Favorite Year」(82)、ロジャー・ミッシェル監督作「ヴィーナス」(06)と、アカデミー賞主演男優賞に8度ノミネート。また、03年にはアカデミー賞名誉賞を受賞した。他にも代表作として「カリギュラ」「ラ・マンチャの男」などがある。

これまで60年以上にわたって俳優として活躍してきたオトゥールは、引退を明かす声明のなかで、「そろそろ潮時だ。映画と舞台から引退する。私の中の情熱は消えてしまった。もう戻ってくることはないだろう」とコメント。「俳優生活のなかで、人々からのサポートや精神的かつ物質的な充足を得ることができた。素晴らしい人たちやいい仲間とともに、失敗も成功も分かち合ってきた。しかしながら、私には自分の幕引きは自分で決めるべきという信条がある。よって、涙を見せることなく心からの感謝をもって、この仕事に別れを告げよう」と語っている。



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石原裕次郎「黒部の太陽」チャリティー上映 [ドラマ]

石原裕次郎が独立プロとして制作した「黒部の太陽」がチャリティー上映されるという。

裕次郎未亡人のまき子さんが、運営費を除く全額を東日本大震災被災地に贈るという。

「なにかお役に立てることはないか、と黙っていられなくて」動いたのだという。

映画「黒部の太陽」は、黒部ダム建設に命をかける男たちを描いた1968年の大作。黒部ダム建設同様、映画完成までに多くの困難を伴った。

まき子さんが、その困難のほどを語っている。

石原裕次郎は独立プロとして「黒部・・」を制作。さまざまな圧力がかかる。出演俳優をそろえ「さあ撮影」という時に、「大きな協力者の一人」が参加を取りやめると言ってきた・・。

その時のエピソードがオモシロイ。

まき子さん曰く・・

「外出先から自宅に戻ると、裕さんがリビングであぐらをかいて背中を見せていた。股に挟んだ一升瓶はほとんど底をついている。チキショーって泣いていました」。

*その酒の銘柄はなにか?読んでいて興味がわいた。裕次郎は、「松竹梅」の宣伝で、着流し姿なぞ見せていたが・・、どうも、当方のイメージでは、夏場、ランニングシャツ・パンツ姿ではなかったかとその場面が想像されるのである。そして、「松竹梅」は底をついて・・・


その後、まき子さんは、挫折寸前の夫に次のようにハッパをかけたのだという。

「男のくせになんですか!みんな頑張っているのに張本人が泣いたりして」

*まき子さんは姉さん女房。裕次郎は1934、まき子さんは1933年生まれ。いわゆる「金のわらじで探せ」という一つ年上の女房である。面倒見良かったんだろうなあとつくづく思う。なんだか・・映画界のヒーローが、やんちゃ坊主同様に、母親から叱られているようで、ほほえましい。

(以下、毎日新聞(5・11)の『ひと』欄から、ソノママ引用)

*************

大震災は戦後の記憶を呼び覚ました。実家が東京大空襲で焼失し、仮設住宅に寝起きする日々。そんな境遇でも、あきらめない大人たちがいた。

〈この映画は 敗戦の焼けあとから 国土を復興し 文明をきずいていく 日本人たちの 勇気の記録である〉。

「黒部の太陽」冒頭、スクリーンに現れる一節が過去と現在を結ぶ。「かつて犠牲者を出しながらも、復興のためにダムのトンネルを掘り進んだ人たちがいた。苦境を乗り越える力が日本人にはあります」

http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20120323-OHT1T00281.htm

*************

松竹梅のコマーシャル(YOUTBE)
http://www.youtube.com/watch?v=duKFKssvDzQ

日本ダム協会のサイト(5.黒四ダムの建設)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/TPage.cgi?id=206&p=5


裕さんの女房―もうひとりの石原裕次郎

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  • 作者: 村松 友視
  • 出版社/メーカー: 青志社
  • 発売日: 2012/05
  • メディア: 単行本



プロジェクトX シリーズ 黒四ダム [DVD]

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  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
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電力の鬼―松永安左エ門自伝

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  • 作者: 松永 安左エ門
  • 出版社/メーカー: 毎日ワンズ
  • 発売日: 2011/09
  • メディア: 単行本



黒部の太陽

黒部の太陽

  • 作者: 熊井 啓
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/02/19
  • メディア: 単行本



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