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ハルマフジ書類送検 [スポーツなぞ]

ハルマフジがたいへんなことになってしまった。

事件発覚の経緯をみると不可解である。

これまでのいきさつをウワサに聞くところによると、貴乃花親方がキーマンであるのは確かなようだ。

貴乃花親方の隠された意図が、そこにはアルように感じられる。

隠れた意図とは、モンゴル勢総払いである。さらに拡大解釈するなら、モンゴルだけでなく外国人力士を「相撲」から排除する意向があるのカモしれない。

スポーツジャーナリストの二宮清純氏によると、貴乃花親方は「相撲原理主義者」だという。そうであればなおさらだ。

貴乃花親方についてジャーナリストが見解「急進改革派とは真逆」
http://news.livedoor.com/article/detail/13918464/


相撲協会内での「事件」である。それを認知した時点で、相撲協会・執行部に連絡するのが筋(スジ)である。それより先に警察に「傷害事件」として被害届を出せばドウナルカは分かるはずである。

どの業界も、自分たちのメンツや利益を守ろうとする。自己防衛本能のようなものが発動する。問題が生じても、内輪内輪で収めて、外部に洩れないように画策する。

社会保険庁=きちがい部落
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2007-09-07-2

ところが、協会に知らせずに、警察に被害届を出した。貴乃花はよっぽどの世間知らずか、それとも、隠された意図があるのでは・・・と考えざるをえない。

相撲協会としては、現役力士、それも横綱が書類送検されることにでもなって、引退、除名ということにでもなれば、執行部のメンツ丸つぶれとなるだけでなく、協会全体として興行上たいへんな不利益ともなる。

まして、その「暴力」の場には、カクリューもハクホーも居たという。連帯責任ということでもなれば、モンゴル勢は一網打尽である。

いま、貴乃花親方は沈黙を守っているという。沈黙そのものが、隠(画)された意図を示しているように思う。それが相撲全体のために良かれと思ってのことか、自分の立場利益を増長させるためのものかは知らない。


以上、新聞記事などをよくよく読んで記しているわけではない。あくまでも、印象にすぎない。

それでも、事件当初から、特に感じているのは、スポニチ新聞、第一面にデカデカと掲載されたハルマフジの写真。よくここまでワルイ写真を選んだものだ、という思いで見てきた。マスクをしたハルマフジの顔はいかにも悪人然としている。スポニチ新聞には、横綱の立場を守るための配慮が最初から無いように感じられた。傷害の嫌疑をかけられただけで、よくまあここまで、という思いをした。

スポニチ新聞は、貴乃花ビイキだそうである。先に紹介した記事の見出しに「貴乃花親方と関わり深いスポニチ」とある。


結論としては、(ここまで、「印象」で書いてきてヒドイ話しだが・・・)

世の中が、印象で動いたり、ヒイキで操作されては、困る。


なぜなら、相撲四十八手に

「引き落とし」はアルが、

ヒイキの引き倒しはナイ。


スポーツジャーナリストの二宮清純氏のコメントの出ている記事
貴乃花親方についてジャーナリストが見解「急進改革派とは真逆」
http://news.livedoor.com/article/detail/13918464/

「ユーチューブ」には、いかにもありそうなそれらしい情報も流れている。
(「ヤバイ」「闇」は大袈裟だと思うが、以下のようなタイトルで・・・)
日馬富士の暴行に白鴎が止めない理由がヤバかった! 以前からあった闇の関係とは? https://www.youtube.com/watch?v=4wrK0FsgD3I

日本「きちがい部落」?:原子力損害賠償紛争解決センター 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-27



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「ケトルベル」を入手 [スポーツなぞ]

「ケトルベル」???

最初、なんだソレ?と思った。

分からないことは、調べるにかぎる。

調べると、「ダンベル」のように取り扱うものであることが分かった。トレーニングの道具である。

「ダンベル」ではなく「ケトルベル」。「ケトル」というのは、ヤカンのことだ。どうもそのカタチから言うらしい。

以下のような格好をしている。





当方が入手したのは、12キロのもの。格好が格好だけに、持ち上げるにも、ダンベルのように一筋縄ではいかない。動きとともに重心が移動する。移動する重心をきちんと捉えて運動しないと、うまくいかない。

その点が、どうもイイらしい。単に特定の筋肉(たとえば上腕二頭筋)を鍛えるというのではなく、全身の協調が求められる。

そのことは、「ターキッシュ・ゲットアップ」という一連の運動をみると分かる。

"ターキッシュゲットアップ"ケトルベルトレーニング
https://www.youtube.com/watch?v=hL_nS27dEk0


とてもとても「ターキッシュ・ゲットアップ」は、できそうにない。ゲットアップする前にギブアップしそうである。それで、まずは簡単そうな「ケトルベル・スウィング」をやってみた。

腰を痛めないケトルベルスイングのやり方
https://www.youtube.com/watch?v=OqriQApVm9M

スイング運動する中での気づきは、ハムストリング(太ももの裏の筋肉)にコタエル感覚。

前後に繰り返しスウィングするうちに、これは「スワイショウ」の仲間にちがいないと思った。負荷付きのスワイショウである。汗もほどよく出て、爽やかさを感じる。なかなか楽しい。

昨日、ためして今日、たいへんからだのキレがいいことに気づく。


これは続きそうである。






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8000m峰 全山登頂した竹内洋岳・講演(NHKラジオ『わたしの挑戦』から) [スポーツなぞ]

昼食をとりながら、MDに収録してある、8000メートル峰14座を登頂した竹内洋岳の講演を聞いた。

それはNHKラジオ『人間を考える わたしの挑戦』という番組。そこで竹内は、「昨年5月に14座登頂を果たした」と紹介されている。

竹内洋岳
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E5%86%85%E6%B4%8B%E5%B2%B3

なんとなく引っぱり出して聞いただけなのだが、考えると明日は『山の日』である。やはり無意識・潜在意識はちゃんと発動しているもようである。

講演では、ガッシャブルム2峰に挑戦したとき、雪崩に巻き込まれた経験がなまなましく語られる。脊椎骨折手術とリハビリの後、1年後に再度挑戦し成功する。

(ガッシャブルム2峰への挑戦と事故のもようは、以下のユーチューブに紹介されている)
竹内洋岳 ガッシャブルムⅡ峰 8035m
mtsy2012 の投稿による
https://www.youtube.com/watch?v=PrqMszmyM08


講演の最後は以下のようなもの。「中島さん」とは、チームメイト中島健郎のこと。

(以下、講演末尾を、文字起こししたもの)

************

この登山、たしかに頂上の立ったのは、私ひとりだったかもしれません。だけど、あの頂上は中島さんと分かち合った頂上でした。中島さんといういいパートナーに恵まれた。わたしにとっては最高のチーム登山でした。

私は、それでたしかに日本人初の14座登頂者になるわけですけども、まあこの14座、いまお話を聞いていただいて分かると思いますが、これは決して私ひとりで到達したものではないんですね。これまで山登りをはじめて出会った人のひとりもが欠けたら、おそらく14座には登れなかったでしょうし、そもそもここに居なかったかもしれないわけです。

これから私が何をするかというと、わたしはこれまでと同じように山を登りつづけていく。自分のからだを使って、どこまで山登りをしていけるかどうかというのを、これから試していく。それが、わたし、プロ登山家の役割。そして今日、私の話を聞いてくださった皆さんは、わたしがどこまで山を登り続けていけるかどうかを見届けるという役割を担って欲しいわけです。

ですから、これから、私がどこに向かっていくか、何をしていくか、皆さんにはぜひ楽しみにして欲しいと思います。

ご清聴ありがとうございました。



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川内粘って9位 男子マラソン [スポーツなぞ]

『毎日新聞』8月7日 17面に

〈川内粘って9位 男子マラソン〉の記事。

***以下、抜粋引用***

2014年末に左足首を捻挫してからは1年以上調子が上がらず「川内は終わった」という声も耳に入った。復調のきっかけは、50キロや100キロを一度に走る「超長距離走」だった。100キロを走ると、手がしびれ、意識も薄れた。マラソンの終盤では「周りは100キロを走ったことがない」と自信が湧いたという。

県立高校で働き、毎週のようにレースに出る異色の道を歩んだ。外国選手にも有名で「クレージー(常軌を逸している)」と声を掛けられる。19年世界選手権(ドーハ)と20年東京五輪は苦手な猛暑の大会となるため、今後、代表を目指さないが、30歳の市民ランナーは「これからも世界中でバンバン走る」とほほ笑んだ。

(記者:小林悠太)

***引用ここまで***

「時を止めた男の教え」鏑木毅(トレイルランナー)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-06-25

川内優輝
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%86%85%E5%84%AA%E8%BC%9D

「常識破り」の練習法をさらに破ったのが「超長距離走」か?


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  • 作者: 津田 誠一 (元学習院大学陸上競技部監督)
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相撲がつまらなくなった [スポーツなぞ]

先の更新で「ずっと相撲の世界を見てきた」と書いたが、毎場所見てきたわけではない。うちにはテレビが無いということもあるが、あったとしてもテレビにかじりついて見ることはないだろうと思う。

相撲がつまらなくなった。四つに組んでの引き付け合いで、相手の体が浮き上がるような場面を見ることはなくなった。

白鵬 vs 朝青龍 千秋楽相星決戦
https://www.youtube.com/watch?v=crvEQ6yvHjU

そもそも、相撲をはじめスポーツ全般を、身体論的観点で見ている。そういう見方を知ったのは、運動科学研究所の高岡英夫からである。


意識のかたち

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  • 作者: 高岡 英夫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/09/19
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『意識のかたち』においては、明治時代の横綱・常陸山が最高峰で、双葉山あたりまで、それ以降は、「腰」を使えなくなり、ただの力くらべだけの世界になってしまったように、評していたと思う。

高岡英夫のネットサイト『究極の身体、究極の意識』に、「大相撲」が評されている。辛辣である。

そして、事実だと思う。

****以下、抜粋****

――先生は、最近の大相撲をご覧になるんですか。

高岡 全く見ないですね。相撲というものを見なくなって、もう30年くらいですか。

――えっ、若貴ブームの頃もですか(若乃花の横綱在位は平成10~12年。貴乃花は平成6~15年)。

高岡 「全く見ない」と言っても、ニュース番組などで相撲が取り上げられることがあるじゃないですか。若貴ブームの頃は、自然と目に入る機会が多かったですからね。でも、この30年ぐらいは、自分から進んで相撲を見たことはないですね。

――見るに耐えないということですか。

高岡 ひと言でいえば、そうですね。今でもよく覚えているのですが、相撲を見なくなったきっかけは北の湖(横綱在位は昭和49~60年)でした。相撲内容の乏しさ、水準の低さに嫌気がさして見なくなりましたね。そんな彼が、なぜ横綱になれたかといえば、輪島(横綱在位昭和48~56年)を筆頭に周りの力士があまりにも不甲斐なかったからです。

――北の湖が横綱の頃、私は中学、高校生だったのですが、ライバル視された輪島の左下手出し投げに、北の湖がトットットッ片足ケンケンをして残っていたのをよく覚えています。当時は訳が分からず見ていましたが、今から思えば、あんな残し方しかできなかったこと自体が大問題だったんですね。

**以上、下記サイトからの抜粋**

高岡英夫の対談「トップアスリートを斬る」

第11回 大相撲【前編】(08.10.10 掲載)
http://www.ultimatebody.jp/taidan011.html

第12回 大相撲【後編】(08.10.17 掲載)
http://www.ultimatebody.jp/taidan012.html


究極の身体 (講談社+α文庫)

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「呼吸だ」 [スポーツなぞ]

ときどき驚きの経験をする。不思議なことが起こる。

けさ、起きる間際、いわゆる出眠時幻覚に類する出来事だと思うが、「呼吸だ」という声を聞いたような気がした。

人はなぜ、幻覚するのか?―幻覚・妄想を人生に活かす

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  • 作者: 小田 晋
  • 出版社/メーカー: はまの出版
  • 発売日: 1996/04
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それで、ボーっと横になったまま、あとで呼吸と運動との関係をネットで調べてみようと思った。その思いのなかには、横綱栃木山のことがあった。勝負の鍵は呼吸だ、呼吸を制するものが勝負に勝つと言ったというのをどこかで読んだ気がし、栃木山本人が述べたのか、栃木山を知る人が述べたのか、あやふやなのである。

それが、今、当該ブログにログインし、管理ページにはいり、アクセス解析をみると、めずらしく「カテゴリ:スポーツなぞ」が、欄の上位にある。どんな記事を見ているのだろうと、クリックすると、自称・他称・多少「年寄り」のための励みにの記事が出た。それは、まさに「栃木山」について書いたもので、起きたら調べてみよう、見てみようと思っていた記事だった。


自称・他称・多少「年寄り」のための励みに
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-05-04

元横綱・佐田の山と栃木山、常陸山
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-05-03

呼吸に関する言葉は、たしか双葉山を回顧する記事で、貴乃花(光司)親方が横綱のころ、『毎日新聞』に掲載されたものだと思う。そこに、桂川 質郎氏が実際に双葉山と取り組んだが、最初から勝てるなどと思いもしなかった、そういう気に自ずとなったものだと記していたと思う。さらに話は栃木山に及んで、その強さの秘密が呼吸だった・・・と、あったのだったように思う。桂川氏はのちに居合道に進んでそちらでも研鑽を重ねた方というので、呼吸について考えるところ、つねづね大であったように思う。

桂川 質郎(「ウィキペディア」)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%82%E5%B7%9D%E8%B3%AA%E9%83%8E

今、「最初から勝てるなどと思いもしなかった、そういう気になったものだ」というのは、その記事を思い起こしながら記しているまでのことなので桂川氏の言葉そのものではない。それでも、そのように書いていて、荘子の「木鶏」の話を思い出した。双葉山は、70連勝を阻まれたときに、「イマダモクケイにオヨバズ」と安岡正篤に打電したという。本人双葉山は、未だ木鶏たりえずの意識を持っていたものの、桂川氏の言うように、実のところ、あいての応戦の気を奪ってしまうほどであったということであれば、木鶏の域に入っていたのではなかろうかと思う。

名横綱双葉山と木鶏の逸話
http://www.chichi-yasuoka.com/episode03.html

と、書いて、「桂川質郎 双葉山」で検索したら、当該ブログの過去記事にソノママの引用文が出ている。新聞は、『毎日』ではなく『日経』かもしれない。いずれにしろ、桂川氏の「敵愾心というのが起こらないんだ。あれが本当の横綱の強さかもしれない」の言葉から推すに、やはり双葉山は木鶏の域に入っていたのだと思う。

朝青龍に見倣って欲しい大横綱 双葉山
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2007-03-19-1



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自称・他称・多少「年寄り」のための励みに(『子どもの日』を前に) [スポーツなぞ]

栃木山のはなしを昨日更新した。

当方をふくめ(自称・他称・多少)「年寄り」の励みになると思うので、ふたたび栃木山のことを記す。そして、もう一人・・・。

『春日野清隆と昭和大相撲』という本がある。そこに、栃木山の“引退後”の優勝のことが出ている。他の力士たちの、栃木山・評もでている。以下に、引用してみる。


春日野清隆と昭和大相撲

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また引退六年後の昭和6年6月(栃木山満39歳4ヶ月)に開催された第一回「大日本相撲選手権大会」で、予選で沖ツ海を押し出し、鏡岩を切り返し、若瀬川も切り返し、玉錦を突き落としで破り、優勝決定戦ではまず能代潟を押し出し、玉錦をすくい投げ、天龍を下手投げで倒し、優勝を飾った。

この大会はたしかに花相撲に違いなかったが、宮中での天覧相撲を記念して行われたものだけに、真剣勝負だったのである。まさに、現役大関玉錦、関脇天龍にとっては屈辱の一番であったろう。

後年、和久田三郎氏(天龍)も栃木山の強さについて、次のように述懐している。

「北の湖が栃木山関の半分でも相撲を覚えたら、百連勝してしまうよ。稽古で、栃木山関にぶちかまされると、こっちの胸にあざができ、胸を出してくれたとき、頭を下げて当たると、首を突っ込んでしまうほどのすごい出足だった。いくら腰を落としても、おっつけられ、しぼり上げられて、体が浮き上がり、まるで相撲にさせて貰えなかった」

また、昭和初期の、“相撲の神様”と言われた幡瀬川は、

「栃木山関は教科書通りの相撲が取れた人だ。ぼくも稽古をつけて貰ったが、あの人は人間じゃないよ」と絶賛している。

この“小さな大横綱”が亡くなったのは、昭和34年10月3日、行年68歳であった。 (p40)

****ここまで引用部分****

もう一人、「年寄り」の励みとして推薦したいのは、マルコ・オルモ。

「50歳代で世界規模のレースで頭角を現し、59歳で世界チャンピオンに輝いた。 『時を止めた男』の異名で世界中のトレイルランナーに尊敬される」人物である。

(当該ブログ過去記事)
「時を止めた男の教え」鏑木毅(トレイルランナー)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-06-25

そして、さらにもう一人、推薦したいのは、「自分」と言いたいところだが・・・。

せめて、挑戦だけは続けたい。

老化に挑む(NHKスペシャル)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2006-06-25

アントニオ猪木、北朝鮮へ出発
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-07-09


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元横綱・佐田の山と栃木山、常陸山 [スポーツなぞ]

元横綱・佐田の山で、相撲協会の理事長もつとめた境川親方が亡くなった。

みじかい評伝が『日経新聞 5/2』に出ていた。「豪快・剛毅な努力家 協会改革、先見の明」 と見出しがついている。

当方は、境川親方の現役時代をまったく知らない。理事長となって境川を名乗る以前、出羽海親方であったことも知らなかった。

出羽海部屋といえば、「角聖」といわれる常陸山とたいへん深い関係にある。水戸の出である当方にとって、常陸山は(故人ではあるが)、同郷というだけでなく身体論への興味からも目を離すことのできない人物である。

出羽海部屋(でわのうみべや)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E7%BE%BD%E6%B5%B7%E9%83%A8%E5%B1%8B

その日経・記事に、次のようにあった。

長崎県の上五島高3年のときに出羽一門の巡業がやってきてスカウトされた。師匠は横綱常の花の出羽海親方。当時の出羽海部屋は横綱千代の山のほか関取衆が15人、力士総数80人の大部屋だった。三段目のときに、横綱栃錦を育てた横綱栃木山(春日野親方)に「おーい、佐々田(旧姓)、お前ね、足の親指が開いているから閉めて指に力を入れれば幕内以上になれるよ」とやさしくアドバイスされた。それがいつも励みになったという。

のちに横綱になることまで、その思いにあったかどうかは不明だが、「力士総数80人の大部屋」の中で「佐々田」に目を留め、しかも、目を留めた点が「足の親指」の開き具合とは、驚きである。

やはり、何事も目のつけどころというものがあるのだろう。「幕内以上」になるものは、ココ、力士の身体の部位でいうと、ソコ、という具合にである。

栃木山の師匠は常陸山であるが、栃木山の「やさしさ」は、(『ウィキペディア』にある)以下のことがらへの反動もあるのかもしれない。

(栃木山は)1911年2月場所に序ノ口で初土俵を踏むと負け知らずのまま番付を上げ、1913年5月場所の幕下まで21連勝を記録した。入幕までに喫した黒星は僅か3のスピード出世だったにも関わらず、栃木山の軽量さから師匠出羽ノ海(元横綱常陸山)からもほとんど顧みられず、幕下にあがったころ稽古場で「あの小さいの えらく強いが、あんなのうちの部屋にいたか?」と言われたという逸話がある。

栃木山 守也(とちぎやま もりや、1892年2月5日 - 1959年10月3日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%83%E6%9C%A8%E5%B1%B1%E5%AE%88%E4%B9%9F#.E8.A6.AA.E6.96.B9.E3.83.BB.E6.99.A9.E5.B9.B4


もしかすると、栃木山は、佐々田(後の佐田の山)だけでなく、だれにでも同じようなことを言って励ましていたのかもしれない。

栃木山は、はやばや引退したように聞くが、引退した後、現役横綱もまじえてのトーナメント戦で優勝したこともあるというから、その強さたるやすさまじいものがあったように思う。ウィキペディアによると「引退からすでに6年を経過していたことから周囲の予想も高くはなかったが自慢の怪力と鋭い取り口は健在で、大関・玉錦三右衛門、関脇・天竜三郎ら現役三役を相次いで破って優勝」とある。

当方は、明治以降の横綱のなかで、最強は常陸山、次いで栃木山ではないかと思っている。

いつぞや読んだ、新聞記事のなかで、栃木山の強さの秘密として「呼吸」をあげていたように思う。それは、栃木山本人の弁ではなく、他の方(たぶん、桂川 質郎氏)の言葉だったように思うが・・・


常陸山 谷右エ門(ひたちやま たにえもん、1874年1月19日 - 1922年6月19日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E9%99%B8%E5%B1%B1%E8%B0%B7%E5%8F%B3%E3%82%A8%E9%96%80

朝青龍には高嶺の花か・・:「角聖」常陸山
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2007-03-20

兄弟子、白鵬の強さの秘密について語る
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-03-25

横綱の品格―常陸山と大相撲の隆盛

横綱の品格―常陸山と大相撲の隆盛

  • 作者: 風見 明
  • 出版社/メーカー: 雄山閣
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本



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「ちょっとだけ優勢」という状態(囲碁棋士 井山裕太著『勝ちきる頭脳』幻冬舎から) [スポーツなぞ]


勝ちきる頭脳

勝ちきる頭脳

  • 作者: 井山 裕太
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/02/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



上記書籍を読了した。

当方、碁石をつかってできるのは「五目並べ」くらいである。その自分に、はたして読めるだろうかと心配しつつ読み始めたが、たのしく読むことができた。

「方尺の盤上に人生あり」という言葉は将棋の世界について言うのだろうか。碁盤は、「方尺」よりおおきいように思う。

いずれにしろ、人生を考えるうえでの参考になった。それは、囲碁棋士のソレであり、人生を勝負にたとえてのソレである。

はじめての名人戦を闘った相手(張栩チョウ ウ)についての「ちょっとだけ優勢」の記述が、興味深い。以下、長いが引用してみる。

「形勢が少しばかり良くなっても、まったく楽をさせてくれません。少しでも緩めば徐々に差を詰められ、最後には抜き去られてしまう恐怖感が常にあり、逆にリードを奪われてしまったら、そのままがっちり逃げきられてしまうという焦燥感を抱いてしまいます。一局勝つのがこんなに大変な相手はいないと言わざるをえません。

このように張栩さんはすべての面において強いのですが、特に別格だと痛感させられたのが、優勢な碁をスムーズに勝ちきる力です。この点は間違いなく「自分にはない」と思わされました。

もし僕が優勢な立場だったら、「局面はまだまだ広く、この程度のリードで明確に最後まで勝ちきるのは楽ではない」と考えてしまいます。しかし、張栩さんはそうした局面から有無を言わさず、勝ちを掴んでしまうのです。特別に厳しい手を打ってくるわけでもなく、緩んでいるわけでもなく、勝利というものに向かってまっしぐらに最短で突き進んでいく感じなのです。

碁においては本来、この「ちょっとだけ優勢」という状態が最も難しいはずで、この点についてはこの後の章で詳しくお話ししようと思いますが、張栩さんに関してだけは、この「少しだけの優勢の状況が最も難しい」という言葉が当てはまりません。わずかな優位をそのままゴールまでキープしきってしまうのです。これが「勝ちきる」ということで、真似のできない芸当だと思わされました。

だから、少しでもリードを奪われたならキツいと思いながら対戦していると、前半からかなり精神的に追い込まれたようになります。また仮にこちらの形勢が良い状況であっても、「このリードを失ったら、もう挽回できない。絶対に優勢を維持しなければ」と考えてしまうので、こちらが優勢なのに追い込まれた気持ちになってしまうのでした。

リードを奪われたら「もう駄目だ」、互角であっても「優勢にならなければ」、優勢であっても「もし逆転されたら」--こんなふうに思っていて、良い結果が出るはずもありません。それは充分に承知しているわけで「そんなことを考えてはいけない。自分の着手だけに集中しなければ」と思って碁盤に臨んでいるのに、やっぱりいつの間にか思わされてしまっている。これが張栩さんの強さなのです。 p25,26

以上の部分を読みながら、思い出したことがあった。駒川改心流剣術の名人黒田泰治鉄心斎について、孫の黒田鉄山が記していること、である。そこでは、剣術の腕前を上・中・下に分けて、それぞれがどのような稽古をするか、上位の腕前の者が下位の者と稽古をするとどのように見えるかが示されている。

もっぱら思考をめぐらす囲碁の世界と身体をもちいた剣術の世界とを一緒くたにしようというのは、無理があって、まったくの見当違いかもしれないが、すこし考えてみたく思っている。実際のところどうだろうか・・・

(以下、黒田鉄山・甲野善紀著『武術談義(壮神社 昭和63年)』「改心流竹刀稽古の特色」から引用)

祖父の稽古のつけ方は祖父一代のものではなかろうかと思います。子供と稽古をした時、厳しい指導をしながらも木刀や竹刀自体は非常に柔らかく限りなく優しいものでした。だからこそ当時中学生くらいでも1、2級になっていた方達は大人の有段者ーー中、高段者ーーと稽古しても反対に子供扱いしてしまうような稽古をつけることが出来たのだと思います。

この剣術では上位の者が下位の者の受をとるのは半日でも一日でも立っていますが、その彼がさらに上の方に掛かっていく時はすぐに参ってしまいます。祖父も修行中は目録、免許と十人もやると、尾籠な話ですが便所に座ると立てなくなったそうです。ですから、冨山の道場の便所にはちょうど頭の高さに一尺ほどの竹の棒が荒縄で吊るしてあったそうです。

また、わずか十人とはいえ目録以上の方々と稽古をした後は両手の握力が萎えてしまい、食事もご飯をおにぎりにしてもらって済ませたそうです。竹刀が滑るほど軽く持っていてもそうなるのかと私が(祖父に)聞いたところ、持っていたのではもっとひどいことになるとのことでした。

さて、このようにして中の位の稽古となりますと、いかにも拍子よく、術技も細かく、見事に打ち、品位も高く見えるようになります。無駄太刀というものが無くなって参ります。そして上の位の稽古となりますと一見、強くもなく弱くも見えず、また角ばらず速くもなく遅くもなく、見事にも打っていないようでいて、決して悪くもなく静かで正しいものをいいます。相手にかかわらず、その方よりほんのわずか上のところで使うということが出来るようになります。

私も小さい頃、祖父の稽古と先輩の稽古とを見比べた時、祖父のほうが何となくモサモサとした印象で見劣りしたのを覚えております。隣で稽古をつけている先輩のほうは確かに中の位の稽古をされておりましたので、相手の竹刀はすべて受け流し、指にすらさわらせずーー当流では鍔を使用いたしませんーー、打てばポンポーンという独特の軽い音と共に大技も小技もみなきれいに入っておりました。ところがこの先輩が祖父に掛かりますと例の如くモサモサとした感じになってしまいます。が、確かにどこにも触らせてもいないようでした。p110,111

柳生石舟斎から、葛飾北斎「富士越龍図」、そして黒田泰治鉄心斎のこと 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-01-01


武術談義

武術談義

  • 作者: 黒田 鉄山
  • 出版社/メーカー: 壮神社
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 単行本



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キャノンボール辻谷亡くなる [スポーツなぞ]

キャノンボール辻谷が亡くなった。今日、新聞に訃報が掲載されていた。

もっとも、「キャノンボール辻谷」などと書くと、故人に対し失礼・・と感じる方もいるにちがいない。

「キャノンボール辻谷」は、当方がかってにつけた呼称である。それでも、当方のふかい敬意を付託するものであるので、ご容赦願いたい。

訃報記事には、辻谷政久(つじたにまさひさ=砲丸職人)と、職業紹介されてある。砲丸(Cannonball)職人なんだから、Cannonball辻谷でいいでしょうが・・・という思いがあっての呼称である。

当方も、かつて砲丸投げの選手であった。以前、辻谷氏の紹介記事をみて、記念にひとつ造ってもらい、部屋に飾ろうかなど思ったりしていたのである。それでも、インターハイ出場を逃す程度の選手であるので、おそれ多くて、依頼が憚られていたのである。

辻谷さんが、どれくらいおそれ多い職人だったかは、以下の説明からもわかる。

家族経営の工場で陸上競技の砲丸を製作。1996年のアトランタ五輪から2004年のアテネ五輪まで、夏季五輪の男子砲丸投げのメダリスト全員が辻谷氏の砲丸を使った。重心を球の中心に合わせる高度な技術で「世界一の砲丸職人」と称された。(日経新聞10・15)

もし、ノーベル体育クラフツマン賞などあったなら、マチガイなくメダルをもらってイイ人だと思う。

もっとも、鋳造されたメダルを持った途端、重心が狂ってらーなんて言って、放擲するかもしれない。


世界一の砲丸作り名人 辻谷政久さん(富士見市)
https://www.youtube.com/watch?v=hcqKO3Uogf4


現場で生まれた100のことば―日本の「ものづくり」を支える職人たちの心意気

現場で生まれた100のことば―日本の「ものづくり」を支える職人たちの心意気

  • 作者: 小関 智弘
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2008/11/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ

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  • アーティスト: キャノンボール・アダレイ,ジョン・コルトレーン,ウィントン・ケリー,ポール・チェンバース,ジミー・コブ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2003/04/23
  • メディア: CD



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ふたたび「白鵬」のこと(「日経新聞」記事から) [スポーツなぞ]

当該ブログ3/25の更新で、白鵬について記したが、さらにスポーツトレーナー内藤堅志氏のインタビュー部分を引用してみる。

***********

*著書「白鵬のメンタル」では、「最初から心が強かったわけではない」と指摘しています。

「大関とりや綱とりに挑んでいたころは『眠れない』『心臓が痛い』とよく口にしていた。負けた翌日には必ず『腰が痛い』などと言う。不安や恐怖を人並み以上に感じており、当然、悩みも数多く抱えている」

「弱音や悩みを周囲に素直に打ち明けられるのが白鵬の強みだ。数々の試練や重圧を人からの助言を真摯に聞くことで乗り越えてきた。『人の話には絶対にヒントがある』と考えている。優れているのは周囲の助言を生かしながら目の前の現実に対処する力だ」

*どんな助言を生かしてきたでしょうか。

「横綱に昇進した直後に故・大鵬親方から『横綱は負けたら即、引退。横綱になった時から引き際を常に考えていた』と聞き、地位の重みを再認識した。綱の重責をまっとうする覚悟が固まったという。大鵬親方に薫陶を受けたことが、大横綱になる出発点となったはずだ」

「交流のある歌手の松山千春さんに『運という字は軍が走ると書く。だから、戦わないと運はこない』と聞き、運を引き寄せるには入念な準備が大切と改めて感じた。人の話を自分の肥やしにしている」

*内藤さんの話にも耳を傾けていますね。

「アスリートのけがの原因は準備不足にあるという海外の論文を白鵬に紹介したことがある。疲れているときや忙しいときは準備運動を省いてしまいがちだが、それがけがにつながる。『どんなときでも準備運動の時間だけは必ず確保するように』と言っている。だから、横綱は入念な準備運動だけは欠かさず、けがが少ない」

*昔の大横綱などからも学ぼうとしていますね。

「双葉山に興味を持ったのは、後援者から『君は双葉山に似ている』と言われたのがきっかけ。すぐにDVDをみて『この人、戦う前の顔じゃない』と感じた。勝ちたいとはやる気持ちが顔に全く出ていない。そこに双葉山の強さを感じ取り、その境地に近づこうと考えるようになった」

*優勝回数を重ねるほかに目指しているものはあるのでしょうか。

「2002年に白鵬と初めて会ったときに目標を聞いたら『父を超えること』と言った。この目標は達成されていない。父ムンフバト氏はモンゴル相撲の大横綱であり、息子を大相撲の横綱に育てた。白鵬は力士としては傑出した結果を残したが、まだ親や指導者として横綱を育ててはいない。自分の後継者を育ててこそ、目標を達成できる」

(聞き手は田村修吾)

以上「日経新聞(1/11p27)」からの引用


双葉山定次―相撲求道録 (人間の記録 (95))

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横綱の品格―常陸山と大相撲の隆盛

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  • 出版社/メーカー: 雄山閣
  • 発売日: 2008/12
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兄弟子、白鵬の強さの秘密について語る [スポーツなぞ]

昨日につづいて「白鵬」のことを記す。

「日経新聞(1/11p27)に

前人未到33回目Vなるか 
別格の足腰・柔軟な体 天性

と、題する、元兄弟子の西岩親方へのインタビュー記事が出ていた。

(以下、引用)

**********

兄弟子として、白鵬の素質を早くから見抜いていました。

「横綱が幕下だったころから『大成するのは間違いない』と感じていた。当時から足腰の強さが別格だった。あれほどひざを曲げ続けたまま相撲が取れる力士はいない。だから腰高にならない。入門前に相撲経験がなかったのに、最初からできていた。天性だと思う」

「昔は両足がそろう(平行になる)癖があった。普通、それでは相撲を取れない。足を前後にしないと相手を押し込めない。でも、両足がそろっても押せるし、土俵を割らない。前にも落ちない。下半身が強い証しだ。僕からしたら、あれは信じられないことだった」

体の柔らかさも天性のものでしょうか。

「早い段階から感じていた。ゴムを押しているような感覚で、力を吸収するというか、押しても力が十分に伝わらない。柔らかいから、昔から大きなけがも少なかった」

「ほかにも相撲向きの体だと感じる点が多くあった。まず、ひざの皿が普通の人よりも一回りも二回りも大きい。あの太いひざが下半身の強さの源だろう。対照的に足首は細い方がいい。実際、あらゆるスポーツでトップ選手は足首が細い傾向にある」

入門後に身につけた技術は何ですか。

「技術で教えたことはほとんどない。僕らの稽古を食い入るようにみていた。何かを盗もうという目で、あの目つきはいまだに忘れられない。だから、教えていないことが本場所でできていた。稽古場で全くやっていなかった突っ張りを本場所で使っていたのを見た時は本当に驚いた」

「『土俵は回り込めば無限大』と教えたら、俵を回り込みながら下手投げを打っている私の相撲をビデオで何度もみていた。過去の名力士の相撲はほとんどDVDなどで目を通しているし、人一倍、研究熱心だ」

体格もぐんぐんと大きくなりました。

「来日時は60㌔台で、初対面の時に『細すぎて力士にさせるのはかわいそう』と思ったほど。それが、十両昇進の前後は、朝起きたら昨日よりも大きくなったことがはっきり分かるぐらい急速に成長した」

宮城野部屋の環境もよかったのでしょうか

「同じモンゴル出身で2歳年上の龍皇という兄弟子がいた。入門までお互いを知らなかったが、同じ3月11日生まれで実家が100㍍くらいしか離れていなかった。共通点の多い龍皇の存在が、異国での生活の支えになったはず。稽古で白鵬に勝てなくなった龍皇が悔しさで部屋の羽目板を殴って壊したこともあった。でも、激しい稽古を終えるといつも一緒に遊びに出かけ、励ましあっていた。横綱は人との縁にも恵まれていた」

(聞き手は田村城)

************

白鵬の四股
https://www.youtube.com/watch?v=5UNANsMxZVg

当方、これまで、高岡英夫の身体・運動理論から、多大の啓発をうけてきた。白鵬の歩く姿をみるときに、「脚部をまるで重い荷物のようにぶら下げて歩っている」という印象をもつ。高岡から教えられた視点から見ると、そのように見える。

脚(あし)を振り出すために、多くの人は大腿前部の筋肉を利用するが、よりパフォーマンスを高い運動をするためには、大腰筋や腸骨筋といったインナーマッスルを使うことを高岡は勧めている。それらの筋肉の付着部は、胸椎の下部にあたり、そこから吊る(ぶら下げる)ようにしての足を振り出すと、相手にその動きを察知されることなく、しかもスムーズな(淀みのない)運動ができる。

白鵬について、高岡が直接言及しているかどうか、(最新の著作は見ていないので)知らないが、高岡もそのように評価するのではないかと思う。

詳しくは、以下の本に詳しいので、興味のある方はどうぞ。


究極の身体 (講談社+α文庫)

究極の身体 (講談社+α文庫)

  • 作者: 高岡 英夫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/08/20
  • メディア: 文庫



センター・体軸・正中線―自分の中の天才を呼びさます

センター・体軸・正中線―自分の中の天才を呼びさます

  • 作者: 高岡 英夫
  • 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 単行本



丹田・肚・スタマック―自分の中の天才を呼びさます

丹田・肚・スタマック―自分の中の天才を呼びさます

  • 作者: 高岡 英夫
  • 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本



上丹田・中丹田・下丹田―自分の中の天才を呼びさます

上丹田・中丹田・下丹田―自分の中の天才を呼びさます

  • 作者: 高岡 英夫
  • 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本



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