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鴻巣友季子 すっぴん! 登場 『シェイクスピアの正体』(著・河合祥一郎)を語る [読んでみたい本]

たまたま車載ラジオをつけたら女性がシェークスピアを語っている。だれかと思えば、鴻巣友季子らしい。

帰宅して調べたら、「らしい」でなく、本人である。
http://www.nhk.or.jp/suppin-blog/

これまでも彼女の書評やインタビュー記事を読む機会があったが、もっと重い感じの人かと思っていた。書いているものとちがい、その声は、けっこう高く、息せききってしゃべる感じである。息の継ぎ場をさがしている風でもある。

この感じ、話しぶりは、どこかで聞いた覚えがあると思いをさぐって出てきたのは、香山リカである。たいへん似た感じがする。「色気」の問題はさておき、息継ぎにおいて特にそう・・・。

香山 リカの声をはじめて聞いて・・
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2012-12-01


最近の女子は、声が低くなった。それに反して男たちの声が高くなって、逆転現象が生じている。これも、みんな環境ホルモンによる影響・・と当方はにらんでいるのだが、実のところはわからない。わからないが、鴻巣も香山も、当今の傾向に反した高い声である。教育程度が高くなると、声も高くなるのかもしれない。それになによりも、ラジオ生放送である。テンションがあがっているせいもあるのだろう。環境ホルモンの影響は受けないにしても、NHKスタジオという環境の影響をびんびん受けてのことなのだろう。

こんな勝手なことを書くと、「あなたなんならマイクの前に座ってみなさいよ」と二人から言われそうである。

なには、ともあれ、紹介されていた本はオモシロそうなので、機会があったら読んでみたい。


シェイクスピアの正体 (新潮文庫)

シェイクスピアの正体 (新潮文庫)

  • 作者: 河合 祥一郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/04/28
  • メディア: 文庫



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『哲学な日々−考えさせない時代に抗して』=野矢茂樹・著 [読んでみたい本]

先の更新で、

「立て板に水」の安倍晋三と「アーウー」の大平正芳と、題するものを記したが・・・、

http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-09-08

やはり、「立て板に水」という話し方は、対話する相手・聴衆といっしょに「共に考え」ようという配慮・意向の足りない、(あるいは「無い」)、一方的、独り善がりの話し方のようである。

そして、流暢この上ない論議・演説で、しかも、録音を文章に起こしてみると「文意不明」などという場合、それは、話者である本人自身、「考えていない」ことを証しするものであるにちがいない。ほかの誰か(官僚等)から吹き込まれたものを、消化せずに、吐き戻しているといったところなのだろう・・・

・・・などと、野矢茂樹著『哲学な日々−考えさせない時代に抗して』の書評を読みながら、思ったしだいである。

以下、その書評全文。

**********

今週の本棚:渡辺保・評 『哲学な日々−考えさせない時代に抗して』=野矢茂樹・著

毎日新聞 2015年11月08日 東京朝刊

◇現代社会に対する鋭い文明批評

野矢茂樹が教師になりたての頃、講義の最中に、自分の綿密に作った筈(はず)の講義ノートに突然納得できない「穴」を発見してしまった。軌道修正をしようとしたがうまくいかない。頭が真ッ白になってしどろもどろ。ようやく授業を終えたところへ一人の学生が近づいて来た。

 「今日の話は分かりやすかったですね」

 「はい? なんだって?」

そこで野矢茂樹は、ノートを頭に叩(たた)き込んで「立て板に水を流す」ようにしゃべる流儀を改めた。その学生の一言で「つっかかり、立ち止まって、思考のプロセスを学生に 晒(さら)しながら 、一歩一歩手探りで進」む授業にした。つまり学生と共に 考える ということである。第一「立て板に水を流」せば後にはなにも残らないではないか。そういう「独演会」をやっても「自分だけ気持ちよさそうにカラオケを歌って悦に入っているおじさん」と変わりがない。体育の教師が「私が運動するから君たちは見ていなさい!」といえば、教師の体力は確実に上がるが、学生の体力は上がらない。哲学の授業も体育と同じ実技なのだ。

このたとえ話がうまい。

本の題名だけ見て、いまどき哲学なんてと思う人もいるだろうが、「哲学の(、)日々」ではなくて「哲学な(、)日々」なのはなぜか?と思わなければ、この本の面白さはわからない。

ここには、日々、現実と闘いながら生きている一人の人間がいて、その姿がユーモラスにうまいたとえ話で描かれている。それを面白がって読んでいると、いつの間にか読者は哲学に近づいて行く。「哲学な日々」になる。モノの見方がかわる。

そこで著者が強調していることは大きくいって二つある。

一つは「考える」とはなにか。著者は現代は人間に考えさせない時代だという。分らないことがあるとすぐネットを使う。自分で考えようとしない。その通り。それが実に恐ろしいことなのは、自分で考えない人は人の意見を鵜呑(うの)みにする、そこで自分を見失い、他人に精神的に隷属するようになるからである。これはやさしく書いてあるけれど、現代社会に対する鋭い文明批評である。

著者の強調しているもう一つは、論理の必要性である。いま、世の中には少し論理的に考えれば筋の通らないことが溢(あふ)れている。たとえばなぜ日本の将来を決める重要案件がありながら国会は開かれないのか。あるいはまた国立競技場の建設問題。デザイン募集の条件に予算約千三百億円と提示されているのにその倍もかかるデザインをなぜ選んだのか。ここには論理的な思考が欠如している。もっとも著者は別にこういう具体的な問題に触れているわけではない。著者が触れているのは、論理はどのようにしてつくられるか、文章の上でどのように構築されるかという本質的な問題である。それを平易に描いている。これもまた現代社会の欠陥をつく批評である。

この本を読んで私は「文章読本」としてもすぐれていると思った。「文章読本」は有名な思想家、文豪のものが数多く存在するが、その中でもこれはすぐれている上に、明日から役に立つ実効性を持っている点で群を抜いている。

野矢茂樹は、哲学者、教師、エッセイストなだけではない。本の解説、書評もうまい。この本の第二部にはそれが収められているが、私がうまいと思うのは、著者に面と向かって、いいたいことを散々言った挙句に、いつの間にか読者に思わず本を手に取らせてしまうからである。書評家としてすぐれていると思うゆえんである。


哲学な日々 考えさせない時代に抗して

哲学な日々 考えさせない時代に抗して

  • 作者: 野矢 茂樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/10/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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『鏡映反転』(岩波書店発行) [読んでみたい本]


鏡映反転――紀元前からの難問を解く

鏡映反転――紀元前からの難問を解く




今朝、新聞1面下段にある書籍広告を見て、ゾッとした。上記書籍のことで、である。

3センチ四方ほどの枠のなかに、「なぜ鏡の中では〈左右〉が反対に見えるのか?」と記されてある。

しかも、「紀元前からの疑問」と、ある。


よく養老猛司大先生が、教え子の大学生のことで話題にすることがある。話題に取り上げずにはいられないほどのオドロキを感じたので、繰り返し話すのだと思うが、そのオドロキを自分自身に感じたのである。

先生が、理系の学生たちに、「コップにインクを一滴落とす、すると時間が経過するとインクの色が消える。なぜか?」と問うと・・・

教室の最前列に座っていた女の子たちが・・・

「そういうものだと思っていました」と、答えたのだという。

そういうものだと思っていたで、済ませると、科学的究明など吹っ飛んで(失われて)しまうということを、言いたいがために、上記の例を持ち出すと思うのだが・・・

鏡映反転については、当方も、女子学生同様「そのようなものだと思っていた」ワケである。

身近なところにあるフシギが見えなくなっていると言ったらいいのだろうか。身近なフシギに、いちいち気付いて思案していたら、日常生活など吹っ飛んで(失われて)しまうにちがいないが、それでも、フシギなことはフシギとして存在してアルことくらいは、意識の隅にチョコンとあってもいいのではないかと我ながら思ったしだいなのである。


哲学的センスの10の条件
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-05-06


事典・哲学の木

事典・哲学の木

  • 作者: 永井 均
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/03/08
  • メディア: 単行本



物語とふしぎ―子どもが本に出会うとき

物語とふしぎ―子どもが本に出会うとき

  • 作者: 河合 隼雄
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1996/03/15
  • メディア: 単行本



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『しんがりの思想』刊行 鷲田清一さん [読んでみたい本]

「しんがりをつとめる」というのはなかなかたいへんであると聞く。追撃してくる敵を、本隊の最後尾で迎えうち、本隊を守るのが「しんがりのつとめ」である。

漢字で書くと「しんがり」は、「殿」と書く、のだという。カラダの最後尾、いわゆる「おしり」を指す「でん部」の「でん」と同じ文字か・・と思ったら、「でん部」のでんは「臀」であった。それでも、月(にくづき)のうえに「殿」の文字が鎮座ましましているから、考えとしては一緒なのだろう。

以下の記事を見ると、「しんがり」をつとめることのできる人こそ、「殿(トノ)」と呼ばれるにふさわしいのかもしれない。

殿 (軍事用語)(ウィキペディアから)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%BF_(%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E7%94%A8%E8%AA%9E)

戦でしんがりを努めるのは強い人ですか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1153875401


いつもながら、前置きが長くなったが・・・

鷲田清一さんが、新刊をだした。「しっかり」ではなく「しんがり」の思想であるそうな。どんな内容か。以下ヨミウリサイトによる紹介文。


しんがりの思想 ―反リーダーシップ論― (角川新書)

しんがりの思想 ―反リーダーシップ論― (角川新書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ
  • 発売日: 2015/04/10
  • メディア: 新書



哲学者の鷲田清一さん(65)=写真=が、人口減、高齢化という<縮小社会>を生きる市民の心構えを説いた『しんがりの思想 反リーダーシップ論』(角川新書)を刊行した。

 大阪大学の学長を務めた経験、東日本大震災を経て、現代社会に強い危機意識を抱いたことが出発点にある。

 国立大学の独立行政法人化で、学長権限が強化され、徹底した大学運営の合理化が求められるようになった。学長を務めた2011年8月まで4年間、「会議や報告書作成で、先生方の忙しさはすさまじいことになった。これはおかしい、危ないというのが僕の職場感覚でした」。

 グローバル化のもと教育、医療、労働環境といった分野まで「濁流のような市場原理にのみ込まれた」。原発事故では、細分化された専門家集団の危うさと政治の劣化、それらに歯止めをかけるべき<市民力>の衰弱を痛感した。「いま、市民社会、地域社会の基盤が取り返しがつかないほど崩れつつある」。鷲田さんが、時事問題をこれほどストレートに論じるのは珍しい。

 学長退任後、10年ぶりに教壇に立って、若者を前に語るのが怖くなったという。自然を修復不可能なまま引き継ぐことになって、国の借金を増やし将来世代に負担をかけることになって、申し訳ない――。社会のギアを入れ替える方途を思索しなければ、と思った。

 右肩上がりの経済成長を知らない当の若い世代に、今は希望を感じているという。「今の大学生くらいの人って、授業でも『自分に合わない』と感じたら、すーっといなくなるんです。最初は『何で文句を言ってくれないの?』と思ったんですけど」

 それは、声高に意見表明せずとも制御不能な濁流に翻弄されない、賢明な生き方ではないのか。例えば、都会から地方に生活基盤を移すIターン、Uターンを選択する若い人たち。「力まず無理をせず、家族や友人、いざという時に助け合える地域のサイズを大事にしながら生きていく。働く意味、子育ての意味を問いながら丁寧に生きる。今後のモデルとなるべき、ありようだと思います」

 経済規模が縮小する、難問山積の社会にあっては、「登山パーティーの最後尾で、脱落者が出ないよう全体に目配りする『しんがり』を務められるような人材が、これからは求められる」。

 今年4月、京都市立芸術大学の理事長、学長に就任。アートのモデルを取り入れた地域社会の運営方法を模索中だ。「まさかアートの現場に赴任することになるとは」。大学現場のリーダーでなく、しんがりの精神で「時代の流れに逆らってでも、守るべきものを守るために考え、行動したいと思っています」。(大阪文化・生活部 西田朋子)

http://www.yomiuri.co.jp/life/book/news/20150716-OYT8T50012.html?from=osusume&google_editors_picks=true

『碇の文化史』石原渉著(思文閣出版)
http://kankyodou.blog.so-net.ne.jp/2015-09-04


歴史街道 2008年 03月号 [雑誌]

歴史街道 2008年 03月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2008/02/06
  • メディア: 雑誌



碇の文化史 (佛教大学研究叢書)

碇の文化史 (佛教大学研究叢書)

  • 作者: 石原 渉
  • 出版社/メーカー: 佛教大学
  • 発売日: 2015/03/30
  • メディア: 単行本



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「黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実」 [読んでみたい本]

ルーシー・ブラックマン事件を扱ったノンフィクション作品が「ブック・アサヒ・コム」に紹介されている。著書名にはそのまま、被害者の名前が用いられている。

当時、報道の印象として残っているのは、被害者の両親の憔悴した表情と、娘を殺された両親への気の毒な思いである。加害者無罪の判決(「ウィキペディア」によると、後に、一部有罪となったいうことだが)を聞いて、両親への同情を禁じえなかった。

それから15年もたったのだという。驚きである。

当該著書の紹介をみて、改めて事件についてネット検索すると、加害者は「在日韓国人」らしい。当時、そのような話は聞かなかったような気がするが、その点を疑問視している人は少なくないようだ。マスコミは、その点を意図的に隠していたのではないかといったコメントもある。

被害者の名前は、大きく広くあつかわれ、それに比べると、加害者はまるで保護されているかのように扱われる。おかしな話である。

いずれにしろ、著者(リチャード・ロイド・パリー)の談話をみると、日本、イギリス、(加えて韓国朝鮮)の比較文化論となっているように思える。同じ事件でも、文化によって見え方は、ちがう。

ルーシー・ブラックマンさん事件「15年目の真実」とは
[掲載]2015年06月06日
http://book.asahi.com/booknews/update/2015060600001.html?iref=com_rnavi
(「つづく」部分に全文掲載)

当該著書についての、アマゾンブックレビューによると、既読の方は、以下の点について考えさせられたという。(レビューアーは「本が好き」さん)

1.英国と日本の司法や裁判に対する考えの違い 2.英国の階級社会の実態? 3.英国の若者の生態? 4.英国人が日本人を見る時の考え方? 5.日本の「水商売」とは何か? 6.在日韓国人とは何か? 7.在日韓国人と日本人が仲良く暮らす方法は無いか?差別とは何か? 8.英国における結婚離婚とは? 9.英国の宗教事情?


黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実 (ハヤカワ・ノンフィクション)

黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実 (ハヤカワ・ノンフィクション)



つづく


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「袁世凱」岡本隆司著(岩波新書) [読んでみたい本]


袁世凱――現代中国の出発 (岩波新書)

袁世凱――現代中国の出発 (岩波新書)




当方は、「袁世凱」と聞くとすぐ、「民本主義」「大正デモクラシー」で有名な吉野作造を思い出す。袁世凱の息子の家庭教師に吉野がなっていた時期があるからだ。それゆえにも、吉野は間接的であれ、袁世凱の思想に、なんらかの影響を及ぼしているのだろうかなど思ったりするのだが・・・実際のところは知らない。

上記イメージ書籍の紹介が本日の日経新聞に出ていた。

(以下、紹介文全文引用)

*************

袁世凱は中国の近代史において最も重要な政治化の一人といえよう。たとえば、清朝を倒し中華民国を生んだ辛亥革命で、決定的な役割を果たした。ところが、同じ革命の立役者でも、孫文が中国でも日本でも賞賛を浴びてきたのに対し、袁には悪評がつきまとってきた。「梟雄(きゅうゆう)」とか「マキャベリスト」とか。

そんな人物を「つとめて客観的に」描こうとした評伝である。著者は「(袁の)立場を当時の文脈に還元して考え、悪口の根拠をみきわめる」ようにした。その結果「おびただしい悪評のほとんどが、ためにする、あるいは一知半解の誹謗である」ことがわかったという。

そして浮かび上がるのは、優秀で実直な官僚、という肖像である。「中国全体に関わる大計を扱うには、ふさわしくない人物」だった、とも著者は指摘している。

著者も認めるように袁の私生活にほとんど触れていないのは、物足りない気もする。ただ、激しく変転していった時代の様相を、新書版という手ごろなサイズで描き出す語り口は鮮やかだ。

第一次世界大戦のどさくさにまぎれて大隈重信内閣が21カ条の要求を袁世凱政権に突きつけてから、今年で100年になる。日本について考えるうえでも意味のある一冊である。(岩波新書・780円)

************

以下、オマケというか、今、見つけたサイト。おもしろそうなので・・・

吉野作造の民本主義における儒教的言説
―人間論と政治論を中心に―
陶   徳 民
The Confucian Ideas in Yoshino Sakuzoˉ’s Democratic Advocacy:
An Analysis of His Theories on People and Politics
Tao Demin

http://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/bitstream/10112/3032/1/01-tao.pdf


吉野作造と中国 (中公叢書)

吉野作造と中国 (中公叢書)

  • 作者: 尾崎 護
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本



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『敗北を抱きしめて』の世界版( 『廃墟の零年1945』 イアン・ブルマ著 ) [読んでみたい本]

「戦後70年談話」の内容をめぐって、いろいろ取りざたされているが・・

すこし前に高村薫の講演を聞いてナルホドと思ったことがある。

6:高村薫講演会「近代の終わりを生きる」
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-05-31-6

安倍政権の得意とする言い回しに「地球儀を俯瞰する外交」という表現がある。ソレを借りるなら「地球儀を俯瞰する歴史観」が必要ということになろうか・・。

「地球儀を俯瞰する外交」をしようとする国は、当然ながら、アジア・レベルだけでなく、地球レベルで、他の国からどう看做されているかを把握しておく必要がある。

上に紹介した高村薫の講演にあるように「世界においてはまったく意味をな」さない、「日本の側から見た一方的な理屈」を振り回すことにならないためにも、知っておく必要がある。


以下のイメージ書籍は、白水社の「パブリッシャー・レビュー」(1/15号)に紹介されていたのだが・・・

その点で、参考になりそうだ。

(以下、引用)

***********


廃墟の零年1945

廃墟の零年1945




「戦後70年」の今日まで続く、新たな時代の起点となった歴史的な1年、1945年に、世界ではいったい何が起きていたのか?本書は客観的な立場から、日本とドイツ、敗戦国と戦勝国、各国の数多の人びとの屈辱と解放を通して、その歴史的意味を明らかにし、国際政治から国民心理、文化論・社会論まで論じる。

敗戦によって、ナチズムとファシズムから解放された人々の歓喜と戸惑い、社会の変化が活写される。旧支配階級が没落し、新興企業家が登場する中、元戦犯が隠匿物資で富を蓄積し、戦争責任の所在が曖昧化していく。日本では敗戦が「女性解放」につながり、アメリカ文化の最初の受容者である「パンパン」の姿が、野坂昭如などの作品から引用される。また、米兵によるナチス将校への報復、日本兵による残虐行為とその要因、中国人による敗残兵への報復など、「復讐」という暗部にも言及する。

丹念な調査と膨大な資料を駆使して、「歴史の忘却」や「主観的歴史認識」に警鐘を鳴らす歴史的ノンフィクション。「戦争の記憶」や「戦後論」が盛んな折、冷え込む日中韓関係の問題にも一石を投じる、現代史の注目作。

著者はアジア研究者として国際的に定評のあるジャーナリストで、『戦争の記憶 日本人とドイツ人』などの邦訳がある。

**************

戦争の記憶―日本人とドイツ人

戦争の記憶―日本人とドイツ人

  • 作者: イアン ブルマ
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 1994/12
  • メディア: 単行本



イアン・ブルマの日本探訪―村上春樹からヒロシマまで

イアン・ブルマの日本探訪―村上春樹からヒロシマまで

  • 作者: イアン ブルマ
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 1998/12
  • メディア: 単行本



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秘密保護法の下、調査報道はできるのか「戦争は秘密から始まる: 秘密保護法でこんな記事は読めなくなる」 [読んでみたい本]





上記イメージ書籍は、「毎日新聞」(3・16p7)に紹介されていた本。

記者たちの実際の経験が記されているもよう。「11人が執筆」と、ある。

(以下、青島顕による紹介文)

**********

調査報道や権力監視を目指した報道は、特定秘密保護法施行後もできるのか・・・・。新聞・通信各社の労働組合でつくる日本新聞労働組合連合(新聞労連)は「戦争は秘密から始まる: 秘密保護法でこんな記事は読めなくなる」を出版した。全国の新聞記者ら11人が、取材の活動がおびやかされる恐れについて、自らの経験を基に記している。

昨年12月に施行された秘密保護法は、外交、防衛、テロ防止などの分野で国によって定められた「特定秘密」を厳罰によって守る構造だ。漏らした公務員らを処罰するとともに、特定秘密を不正な方法で手に入れようとした場合は民間人も処罰の対象になる。

取材現場では、役所の中から不正を告発する内部通報者がいなくなるのではないか、と懸念の声が上がっている。記者に対しても、罰を恐れて筆を鈍らせることがないか、問われている。

北海道新聞時代に道庁や道警の裏金作りを暴いた高知新聞の高田昌幸さんは「権力側の真相に迫る努力を持続することを、本気になってやるか、どうかだ」と記者たちに奮起を促す。米軍三沢基地(青森県)から出入り禁止処分を受けた経験のある東奥日報の斉藤光正さんは「屈してはいけない。臆してもいけない。したたかにならなくては」と呼びかける。

前新聞労連委員長で京都新聞記者の日比野敏陽さんは執筆するとともに、本の編集を担当した。「秘密保護法に対しては学者や弁護士らが問題点を発言してきたが、取材現場で影響を受ける恐れのある記者こそ発言しなくてはと考えた」と出版の動機を語る。そのうえで「マスコミ不信が根強くあるが、記者クラブ制度にあぐらをかいているわけではない。記者たちはこんなことをやっているんだと知ってほしい」と訴える。

問い合わせは新聞労連(03・5842・2201)


真実  新聞が警察に跪いた日 (角川文庫)

真実 新聞が警察に跪いた日 (角川文庫)

  • 作者: 高田 昌幸
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/04/25
  • メディア: 文庫



秘密保護法 社会はどう変わるのか (集英社新書)

秘密保護法 社会はどう変わるのか (集英社新書)

  • 作者: 宇都宮 健児
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/11/14
  • メディア: 新書



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「小説家 大岡昇平」菅野昭正著(書評 辻原登) [読んでみたい本]


小説家 大岡昇平 (単行本)

小説家 大岡昇平 (単行本)




毎日新聞・書評欄「今週の本棚」に、菅野昭正著「小説家 大岡昇平」が紹介されている。

評しているのは 辻原登。

冒頭

敗戦から70年を経て、「戦後文学」と呼ばれる中で、大岡昇平はいま最も読まれるべき作家である。特に戦争との関わりにおいて、そして「文学とは何か」を考えるにおいて。

と、始まる。(以下、「つづく」部分に全文掲載)


象徴派に傾倒する小林秀雄や中原中也の衣鉢を受け継がず、周囲の者らが直行するなか、ひとりカニのように横行してスタンダールにならい、田舎の土蔵のナマコ壁の十文字のように隙間を埋めてはさらに分厚く塗り重ね、スタンダールもびっくりの写実実証の世界を戦後日本文学に持ち込んだ大岡昇平は、戦争文学の偉観となるレイテ戦記を著した。

うちにも全集がある。火鉢を机のわきにおいて執筆中の大岡の写真がある。寒い時期、手をあぶっては、作業をつづけたのであろう。執念だなあと思う。

・・・などと、いかにも読んだように書いているが、実は、読んでいない。冒頭を読み出して圧倒されただけ。作品の中身は冒頭ひと段落を読めばわかる。

筑摩書房の濃紺背革の全集(旧版)の厚さは、8センチくらいあるのではないか。別に、半畳ほどあるレイテ島の地図も付録になっている。それを見ながら読んでいくのだ。

司馬遼太郎の生前の談話を聞いたことがある。氏は、日露戦争の記録(軍編纂?)を、古書店で入手して読んだが、読むに値しなかったと言っていた。価値ナシの根拠も言ったように思う。たしか、自画自賛に終始するものだからと言っていたように思う。小説以上にロマンティックだったにちがいない。事実が土塁のように積み上げられた大岡の戦記とは違っていたのだろう。

大岡昇平の魅力は、そうした面だけではない。さらにある・・。

いずれにしろ、おもしろい文学は、おもしろい人間からしか出ない。


松岡正剛は大岡をどのように看做していたか
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-08-04


レイテ戦記 (上巻) (中公文庫)

レイテ戦記 (上巻) (中公文庫)

  • 作者: 大岡 昇平
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1974/09/10
  • メディア: 文庫


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『税金は金持ちから取れ』(武田知弘著) [読んでみたい本]

アベノミクス利益、自民へ“還流”・・という『毎日』の記事を先に更新したが、

その後、ネット上をぶらぶらしていたら「週刊 金曜日」のコラムに目がとまった。

日本弁護士会前会長の宇都宮健児氏の記事だが・・

以下、全文引用

************

【宇都宮健児の風速計】 税金は金持ちから取れ
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?cat=8

『税金は金持ちから取れ』という本が「金曜日」から出版されている。

 著者の武田知弘さんは、ノンキャリア職員として大蔵省(現財務省)に勤務した経験の持ち主であり、具体的資料を交えて税金についてわかりやすく解説している。

 折しも、八月一〇日、消費税率を二〇一四年四月に八%、二〇一五年一〇月に一〇%に引き上げる「社会保障と税一体改革関連法」が成立してしまった。

 貧困と格差が拡大し、社会保障費が膨らむ中で、安定した社会保障の財源を確保するということが、消費税増税の理由となっている。

 しかしながら、貧困や格差の解消をめざすのであれば、富裕層に対する課税を強化し、社会保障を通じて富の再分配を行なうことが求められているはずである。

 わが国では一九八九年に三%の消費税が導入され、九七年には消費税率が三%から五%に引き上げられている。そして、これらの直後にはいずれも法人税と所得税が引き下げられている。

 武田さんの試算によると、二〇一〇年の国税収入は三七・四兆円であるが、一九八八年レベルの法人税率・所得税率に戻せば、概算でも六〇兆円以上の税収が見込まれ、これに現在の消費税収入を合わせれば、約七〇兆円の税収となるということである。

 下げた法人税・所得税の税率を一九八八年レベルに戻せば、消費税を引き上げる必要などまったくないのである。

また、日本には個人金融資産が約一四〇〇兆円あり、不動産などと合わせれば、約八〇〇〇兆円の資産があると推測されている。これに一%の富裕税を課せば、概算でも約八〇兆円の税収となる。資産の少ない人(一億円以下程度)の課税を免除するとしても、少なくとも二〇兆円以上になるという。

武田さんによれば、金持ちというのは、税金に関して非常によく勉強しており、政治家に多額の献金を行なう一方で減税の働きかけをしてきているので、高額所得者や資産家は減税され続け、平均層以下の給与所得者ばかりが増税され続けてきているということである。

 私が貧困問題の講演を行なうときは、最近では必ず武田さんの本を紹介するとともに、私たちも税金について勉強して、財界・政治家・官僚・マスコミなどにだまされないようにしよう、と呼びかけている。

(9月7日号)

税金は金持ちから取れ

税金は金持ちから取れ

  • 作者: 武田 知弘
  • 出版社/メーカー: 金曜日
  • 発売日: 2012/07/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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「税金を払わない巨大企業」富岡幸雄著 [読んでみたい本]

日経産業新聞(11・21)の「気になる2冊」に紹介されていた一冊・・・


税金を払わない巨大企業 (文春新書)

税金を払わない巨大企業 (文春新書)




(以下、日経産業新聞から全文引用)

日本の法人税は高く、成長を阻害している。そんな「常識」に疑問を呈した書。金融や商社、自動車などの大手企業の実効税負担率は軒並み低いとの計算を示し「大企業は国に税金を払っていない」と断じる。企業活動がグローバル化する中、税制が追いつかず、大企業の「避税」を招いていると指摘。「自分さえ儲(もう)かれば、日本経済が空洞化しても関係ない」が経営者の本音と嘆く。見えにくい税の議論だが、90歳近い著者の指摘は鋭く、わかりやすい。

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上記書籍のアマゾン・ブックレビューでは、トンデモ本扱いでさんざんな目にあっているが、ほんとに、さんざんな目に値するトンデモ本なのか、見てみたいところ。

以下は、Google検索、上位にある読後感を掲載したブログ。併せて読んでみたい。

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「こーぞーの金融日記」

2014年09月24日

富岡幸雄氏の『税金を払わない巨大企業』読後感

http://blog.livedoor.jp/shinkozo/archives/40978417.html

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タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)

タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)

  • 作者: 志賀 櫻
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2013/03/20
  • メディア: 新書



タックスヘイブンの闇 世界の富は盗まれている!

タックスヘイブンの闇 世界の富は盗まれている!

  • 作者: ニコラス・シャクソン
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2012/02/07
  • メディア: 単行本



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『国家と秘密ー隠される公文書』加藤陽子評 [読んでみたい本]


国家と秘密 隠される公文書 (集英社新書)

国家と秘密 隠される公文書 (集英社新書)




上記書籍、久保享、瀬畑源著の書評を
(毎日新聞11・16)に、東大教授加藤陽子が書いている。
「情報公開法・公文書管理法の空洞化憂慮」と題されている。

(以下、全文引用)
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本書のカバーの帯には、「本文書ハ焼却相成度(アイナリタク)」の部分を拡大した敗戦時の通達の写真が載せられている。評者もまた史料を見ている際、「本達ハ速カニ確実二焼却スベシ」と記された紙片を目にしたことがある。日本人は史料を焼くのがつくづく好きな国民なのだと長嘆息して天を仰ぐが、考えてみれば正倉院の古文書として八世紀初頭の戸籍などはきちんと伝来しており、国民性では説明がつかない。

副題を「隠される公文書」とする本書の姿勢は明快だ。自分たちの業務に必要な文書だけを残し、国民への説明責任を負う自覚はついぞ持たないできた日本の官僚制の特質がまずは丁寧に語られる。よって、行政を担う者は情報を隠すものだと腹をくくったうえで、国民は、国家に記録を残させ情報を開示させることが肝要と説く。言論が萎縮しがちな昨今にあって、久々の直球ど真ん中の提言である。

この本は、昨年末に成立した特定秘密保護法に対し、二人の歴史研究者が抱いた深い危機感から生み出された。同法はすでに運用基準や政令が閣議決定され、今年12月の施行を待つばかりとなっている。

この法が、国民の目から重要な情報を隠し、結果責任も問われない方途を行政に与えるものとなること自体大きな問題だが、著者たちの懸念は必ずしもそこだけに向けられているのではない。

近代中国の経済史を専門とし、世界の公文書館を多数見てきた久保と、象徴天皇制の研究者であり、公文書管理法を語らせたら右に出る者がいない瀬畑。二人の著者が真に危惧しているのは、特定秘密保護法の運用が始まることで、近年ようやく上手くまわり始めてきた、民主主義の根幹を支える二つの大切な法や制度に大きな空洞や例外が生じてしまうのではないかとの点にある。大切な法とは、2001年から施行された情報公開法と、11年から施行された公文書管理法に他ならない。

情報公開法によって国民は、行政機関の職員が職務上作成しあるいは取得し、組織的に使用し、機関内に保存している文書を開示請求することが、権利として認められることとなった。ことの重要性は、特定秘密保護法の制定過程の文書を開示請求し、それをPDFファイル化して公開した毎日新聞による実践が最も雄弁に物語る(10月13日付電子版)。今や私たちは、特定秘密保護法を準備した内閣情報調査室に対し、内閣法制局が示した疑問点が何だったか知ることができるのだ。法制局は、秘密の範囲を拡大し、厳罰化を図ろうとする内閣情報調査室の立法の根拠が薄弱だとみていた。

このような開示請求も、そもそも文書が作成され保存されていなければ意味がない。情報公開の前に立ちふさがる、「文書を作らず、残さず、手渡さず」の霞ヶ関文化を打破するために制定されたのが公文書管理法だった。これにより、行政機関の職員には文書の作成義務が課され、ファイル管理簿への登載も義務づけられた。情報公開と公文書管理の二つが、この3年でようやく動き始めていた。

特定秘密保護法を危惧する声に対して政府は、特定秘密を載せた文書も行政文書なのだから情報公開請求が可能とし、また保存期間が満了すれば公文書管理法に従って国立公文書館等に移管されるから心配ご無用と述べていた。これらの答弁が、情報公開と公文書管理の現状からみて、いかに真理からかけ離れたものであるかについても、本書は詳細に解き明かす。権力を注視する極意を教える貴重な一冊といえるだろう。(加藤陽子評)

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公文書(記録)が「大切にされてこなかった」“背景”:加藤陽子東大教授
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2012-03-06

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町村信孝「秘密保全」PT座長(日本記者クラブ会見)ビデオ
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-08-2

小林多喜二ら『特高』犠牲者の血と町村信孝PT座長の父
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-05-04

「秘密」をアメリカ並みにしたいのなら、まずは「情報公開」の方から
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-11-15

戦後日本の構造をこれほどよく示す話を聞いたことがない
(西山事件当事者談話)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-09

videonewscom
http://www.youtube.com/watch?v=JqIUh9V7hA4
秘密保護法ができれば政府の違法行為を暴くことは不可能に
日米密約を暴いた西山太吉氏が法案を厳しく批判

沖縄密約漏えい(西山)事件
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/archive/c2305197846-1

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『法とジャーナリズム 第3版』学陽書房 [読んでみたい本]


法とジャーナリズム

法とジャーナリズム




本書は憲法21条で保障された「表現の自由」にかかわる法分野を、ジャーナリズムと法律の観点から考察する「言論法」の解説書だ。やや専門的に聞こえるが、解説の分かりやすさから研究者や学生のテキストとして使われているだけでなく、第一線の新聞記者にも利用されている。

10年前に初版が出版され、特定秘密保護法の来月施行を前に緊急改訂された。同法の主要条文を網羅し、「新たな秘密保護法制」として1項目を立て、6ページにわたって問題点を詳しく論じている。

著者は同法の特徴を「政府が隠したいと思う情報を秘密指定し、『秘匿』するための法制度になっている点と指摘する。「政府の秘密を『監視』する制度こそが秘密保護法で根幹であるべきなのだが、現実はそうなっていない」として、行政による表現活動の恣意的取り締まりと、官僚組織内で進む無制限な情報隠しに警鐘を鳴らす。

また、違法な秘密取得行為の条件とされた「著しく不当な方法」は「恣意的な取締りを可能にするマジックワード」で、「外務省沖縄密約事件」を例に、法と倫理の混同による取材行為の制約に懸念を示す。

(以上、毎日新聞書評欄11・16p11から引用、筆者は「な」氏)

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町村信孝「秘密保全」PT座長(日本記者クラブ会見)ビデオ
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-08-2

小林多喜二ら『特高』犠牲者の血と町村信孝PT座長の父
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-05-04

「秘密」をアメリカ並みにしたいのなら、まずは「情報公開」の方から
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-11-15

戦後日本の構造をこれほどよく示す話を聞いたことがない
(西山事件当事者談話)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-09

videonewscom
http://www.youtube.com/watch?v=JqIUh9V7hA4
秘密保護法ができれば政府の違法行為を暴くことは不可能に
日米密約を暴いた西山太吉氏が法案を厳しく批判

沖縄密約漏えい(西山)事件
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/archive/c2305197846-1

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土光さんと稲森さん [読んでみたい本]

日経新聞の読書面に、山岡淳一郎著「気骨」と大西康之著「稲森和夫 最後の闘い」が紹介されている。

「気骨」は専修大学教授の西岡幸一が書評し、「稲森和夫 最後の闘い」には特にクレジットがない。

丁度、紙面の表裏に位置して掲載がなされてある。過去と現在の再建屋が軒を並べているようでオモシロク感じた。


気骨: 経営者 土光敏夫の闘い

気骨: 経営者 土光敏夫の闘い




土光敏夫というと「メザシの土光」というイメージがあるが、そのことを西岡は(最後の段落で)次のように記す。

「土光さんを行政改革の聖徒に押し上げる上でNHKがタイミングよく放送したドキュメンタリーの貢献は大きいといわれる。メザシを美味しそうに頬張るなど、市井の老夫婦と変わらない土光夫妻のつましい生活を描いたものだが、利害関係者との情報戦の中で仕掛けられたものだった、と(著者は)明かす。」

つまり、当時、「メザシの土光」を信じた人はダマサレタということになるのだろうか・・・

うちのオフクロなぞは、その番組を見て・・・

「ご本人は会社の帰りに料亭でイイものをたらふく食べて、翌朝、そんなに食べられますか。本人はメザシでもいいけど、奥さんが可哀そう・・」

と、言っていたが、ソノ感想が正解だったのかもしれない。

しかし、読んでみないことにはワカラナイ。


稲盛和夫 最後の闘い―JAL再生にかけた経営者人生

稲盛和夫 最後の闘い―JAL再生にかけた経営者人生

  • 作者: 大西 康之
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2013/07/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



稲森和夫は、「甘えた企業」日本航空を再建した手腕が高く買われている。

すでに複数、書籍が出ているが、当該書籍は類書とは異なり、「近距離から観察した迫力満点のカリスマの姿が浮かび上がってくる」「具体的なエピソードをちりばめた」「独自の存在意義がある」モノなのだそうである。

チラと短い書評を読んで、「日本航空」も「日本国」もオンナジではないかとの印象をもった。

「日本国」を再建し飛翔させる上での参考になるやもしれない。


土光敏夫の世界―“メザシの土光さん”再び (岡山文庫)

土光敏夫の世界―“メザシの土光さん”再び (岡山文庫)

  • 作者: 猪木 正実
  • 出版社/メーカー: 日本文教出版
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 文庫



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「食魔亭」主人小泉 武夫先生の憂い [読んでみたい本]

いつも舌づつみをうって幸せそうな発酵学者の小泉先生にも憂いがある。

ご実家が事故原発に近い先生は、食指の動かないモノ(原発)にも関心をもたざるをえなかった。

毎日書評欄(7月21日)掲載の先生の言葉によると・・・

「私が生まれたのは福島県いわき市に接する田舎町で、東京電力福島第1原子力発電所から約40キロ圏内である。250年も続いてきた酒造蔵に生まれ、小さい時からそこに育ち、山も川も美しく、空気もうまかった。その古里が2011年3月12日の福島原発の水素爆発で、全てが一変し地獄模様になってしまった。無念でならぬ。」

先生は、「原発事故後、それに関わる何十冊という本を読んだ中で心に残る三冊を以下に述べる」と、記し、次の書籍をまず紹介する。


福島原発の真実 (平凡社新書)

福島原発の真実 (平凡社新書)




上記書籍についての小泉先生のコメントは、以下のとおり・・・

最初の一冊は『福島原発の真実』である。著者は前福島県知事。現職の時から東京一極集中に異議を唱え、原子力発電所の存続さえ問題視していた立場にあったので、実に迫力ある内容で福島原発の事故を解剖している。その内容とは、国が操る「原発全体主義政策」の病根を嘘(うそ)と欺瞞(ぎまん)の塊としてとらえ、プルサーマル凍結から核燃料税の攻防、さらには原子炉運転の停止に至るまでを鋭く抉(えぐ)って、これらのことの根源や病巣が今回の原発事故を引き起こしたのだ、としている。中でも国と東京電力とのただならぬ癒着や、信頼の置けない原発政策に対して、国や東京電力に向かって全面対決してきたのには強い信念が読み取られるのである。

他の2冊は


日本の原子力施設全データ 完全改訂版―「しくみ」と「リスク」を再確認する (ブルーバックス)

日本の原子力施設全データ 完全改訂版―「しくみ」と「リスク」を再確認する (ブルーバックス)

  • 作者: 北村 行孝
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/02/21
  • メディア: 新書



味噌力

味噌力

  • 作者: 渡邊敦光
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2012/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


(毎日新聞9面今週の本棚「この3冊」から部分引用)
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