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『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』村上春樹インタビュー集

『ブックオフ』に行っても最近はなにも掘り出しモノがない。セドリの連中がスマホ片手に買いあさるので、残りモノもない有り様だ。

それでも、たまに、読んでみたいと思う本もある。

昨日は、村上春樹の本をみつけた。前々から読んでみたく思いながら、読まずにいた本だ。

と、いっても小説ではない。小説は読む気にならない。いちど「中国行きの・・・」を読んで、ちっともオモシロくなかったので、その後遺症である。要するに、「縁」がなかった、ということですナ。

もっぱら当方の興味は、村上春樹とユング心理学との親和性に基づくものだ。

見つけたのは、『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』。
村上春樹インタビュー集 1997-2009 


夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/09/29
  • メディア: ペーパーバック



値札は200円となっていた。買って帰り、値札をはがしたら、その下に108円の値札が付いていた。

なにかダマサレタような気がしている。夢でも見ているのだろうか・・・

けっこう厚い本である。これは、風呂で読むことにした。


村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)

村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)

  • 作者: 河合 隼雄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/12/25
  • メディア: 文庫




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人間は「情報のカタマリ」、つまり「本」みたいなモノ [本・書評]

図書館の除籍本をもらった。読書感想文の書きかたについての本だ。

中学生を対象にしたもので、書き方だけでなく、本との出会い方も示されている。


読むことは生きること―読書感想文の書き方 中学生向き

読むことは生きること―読書感想文の書き方 中学生向き

  • 作者: 紺野 順子
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 単行本



本との出会いについて、次のように記されている。

〈私たちは、毎日の暮らしのなかで多くの人と出会い、おたがいに影響しあいながら生きている。さりげない出会いもあれば、なかには、一生の方向を決めてしまうほど、大きな意味をもつ人との出会いもある。本との出会いも、またこうした人との出会いに似ている。なんとなく手にし、忘れ去っていく本との出会いもあるが、人の生涯を決めてしまうほどの「一冊の本」との出会いもある。 / それほど決定的なものでないにしても、すぐれた読書感想文を書くためには、書くに値するすぐれた本との出会いが必要だろう。つまらない人とつまらない時間を共にしても、なんの「感動」も残りはしない。つまらない本を読んでも、読書感想文を書こうという気持ちにはならないだろう。感想文を書くには、「感動」する本との出会いが、まずなければならない。(p24)〉


〈それでは、自分ならではの一冊に出会うためには、どうしたらいいのだろう。その一番いい方法は、ともかく、たくさんの本を読むことだ。読まなければ何もはじまらない。たくさん読むことは、たくさんの出会いのチャンスを作ることになる。 / なんだ、そんなことかと思うかもしれないが、すばらしい人との出会いも、家に引きこもっていて、人と会おうとしなければ、絶対におこり得ない。本に積極的に近づくことなしに、本との出会いはない。(p28)〉


以上のところを読んで、一冊の本を思い出した。徳岡 孝夫著『五衰の人』だ。


五衰の人―三島由紀夫私記 (文春文庫)

五衰の人―三島由紀夫私記 (文春文庫)

  • 作者: 徳岡 孝夫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 文庫



そこで徳岡は、ジャーナリストとして自分が接した人物のなかでも三島はとりわけ面白い人物であったと(読みかじったことを思い出したまま記すので、表現は正確ではないが)記していた。それを読んで、やはり面白い本を書く人間は、面白いものなのだ、と思ったのを覚えている。

また、安部公房のことも想起した。ドナルド・キーン博士によると、安部はきわめつけ面白い人物であったそうだが(これも、テレビで見た談話のなかでの発言で、聞きかじったもの)、その安部が、人間を、「情報のカタマリ」と評していたのを思い出す。

人間は、皆、「情報のカタマリ」であり、それなりに面白いはずなのである。そのオモシロさが分かるほどまでに、胸襟を開いて話すことが難しい時代になった。たいへん残念である。


追記:いま、NHKの「あの人に会いたい」という番組をユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=7vJF19xQDDI)で確認したら、「情報のカタマリ」ではなく、「無限の情報」と(5分38秒)言っていた。それでも、無限の情報のカタマリが人間だと言っても、安部から怒られることはないように思う。

安部公房伝(あべねり著)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2011-06-06


安部公房伝

安部公房伝

  • 作者: 安部 ねり
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/03/01
  • メディア: 単行本




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森友問題、安倍首相の“監督”責任が問われる [政治・雑感なぞ]

話がまわりくどくなるが、お許しいただきたい。

むかしグロリア・インターナショナルという会社の百科事典があった。その表示はなかったように思うが、実質上は『アメリカーナ百科事典』であったろうと思う。英文である。

叔父の友人がアメリカ留学の費用の足しにしたいというので、人助けと思って3万円で購入したと親が言っていた。50年も前の話である。のちのち当方に読ませるつもりであったらしい。小学生の頃だから、当然ながら読めない。ぱらぱらめくって、写真を見る程度である。

それでも、驚いたことがあった。大統領の項目をみると、必ずある特徴があった。なにかというと、大統領本人だけでなく、夫人の写真も掲載されていたことだ。それも、該当項目の幾ページもあるなかに、夫人の写真が出ている、というのではなく、「リンカーン」の項目を見るなら、その冒頭に、大統領と夫人が二人並んで、掲載されている。二人で一緒にではなく、それぞれが同じ大きさの楕円の枠に入れられている。正面を向いた上半身が、カメオのブローチのような枠に入って、横にふたつ並んでいた。それは他の大統領の項目を見ても、同じだった。

アメリカとはこういうものなんだ・・と、へんに納得した覚えがある。

ずっと後になって、聖書を学び始めて、「夫婦は一体」という考えがあることを知った。妻は、夫を「補うもの」であり、「助け手」であるという表現もある。人間の最初の夫婦はアダムとエバであると聖書にはあるが、アダムが自分の妻に出会ったときの記述には 「これこそついにわたしの骨の骨、わたしの肉の肉、これは“女”と呼ばれよう。男から取られたのだから」という詩的表現の後、次のような説明的記述がつづく 「それゆえに、男はその父と母を離れて自分の妻に固く付き、“ふたりは一体”となるのである(創世記2:18、24)」。


たいへん話が迂遠になったが、森友学園モンダイで安倍首相夫人の果たした役割のことを考える。事の真偽は、よくわからない。よくわからないが、公私の問題や政治・宗教的中立の問題を問われるなどして、夫の政治生命をも奪いかねないキワドイところに顔を出していたということ自体が、そもそもモンダイなのではないかと思う。フランスのル・モンド誌は、森友学園を、「日本で最初で唯一の神道小学校」と紹介しているという話である。そして、ご自身は、一国の内閣総理大臣(特別職・国家公務員)夫人、ファーストレディーである。

「書く」ということ・・村上春樹 チャンドラー、松本清張 吉川英次、アラン、ヴェイユ、スタンダール
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-03-18


たいへんわかりやすく、他に説明などいらないと思うので、あえて比較してみたいと思うが、美智子妃殿下・皇后であれば、同じ行動を取ったであろうか・・。言うまでもないように思う。

(そもそも立場がチガウとお叱りを受けるかもしれないが、夫をもち、夫同様に社会的影響力があるという点では一緒であると思う)。


今、『ファースト・レディ』を(ウィキペディアで)調べたらオモシロイことが出ていた。アメリカの大統領夫人たちについて次のようにあった。(以下、オレンジ色文字は『ウィキペディア』からの引用)。

では「世界最強の男」といわれるアメリカ大統領の夫人はどうなのかというと、その一貫して控えめな姿勢は意外なほどで、政治に容喙するようなファーストレディはこれまでほとんど存在しなかった。

「控えめな姿勢」は、聖書的な背景・教養から出ているように当方は思う。なぜなら、聖書では、 「すべての男の頭はキリストであり、女の頭は男であり・・(コリント第一11:3)」とあって、家族のなかで指導的立場にあるべきは男性・夫であることが示されている。

そして、『ウィキペディア』のそれに続く部分が、さらにオモシロイ。なぜか、というと、最近読んだ『国際法』に関する本のなかで、下記大統領は、「人類を劣化させ、国際法を破壊し」「人類を野蛮な中世に回帰させた」大統領として紹介されていたからだ。ウッドロウ・ウィルソン大統領のことである。

唯一の例外がウッドロウ・ウィルソン大統領夫人のイーディスである。第一次世界大戦の戦後処理や国際連盟の設立などに奔走していたウィルソン大統領は、1919年9月25日に過労で倒れ、さらに10月2日には脳梗塞を発症した。この結果、ウィルソン大統領には左半身不随や左側視野欠損、言語症などの障害が残ってしまい、実質的な執務不能状態に陥った。しかし大統領府は大統領の執務不能という事態を秘匿し、副大統領や議会関係者を一切ホワイトハウスに近づけさせず、以後長期にわたってイーディスがすべての国政を決裁した[8]。こうした事実が明らかになったのは実にウィルソンの死後になってからのことで、これが後の大統領権限継承順位を明文化した憲法修正第25条制定への伏線となった

『国際法で読み解く世界史の真実(PHP新書)』の中で、「ウィルソンの悪事については『嘘だらけの日米近現代史』(当方未読)という本で取り上げているとも記されていた。その数々の「悪事」の背後には、「政治に容喙する」妻イーディスの影響があったのかもしれない。


話を元に戻す。

男性(夫)の“家族の中で”の責任について先に記したが、ある男性が“クリスチャンのグループの中で”指導的な役割を与えられるためには、資格を満たしている必要があることが聖書中に示されてある。その一つが自分の家族に対するものだ。次のようにある。 「監督は、とがめられるところのない人で、・・・自分の家の者をりっぱに治め、まじめさを尽くして子供を従わせている人であるべきです。(実際、自分の家の者を治めることも知らない人であれば、どのようにして神の会衆:クリスチャンのグループを世話するのでしょうか。)テモテ第一3:2、4、5

と、ある。そこで、最後に質問を提起したい・・

安倍首相は、果たして、自分の家の者(昭恵夫人)を「りっぱに治め」、「従わせ」、監督していたのだろうか?


国際法で読み解く世界史の真実 (PHP新書)

国際法で読み解く世界史の真実 (PHP新書)

  • 作者: 倉山 満
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2016/11/16
  • メディア: 新書



嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)

嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)

  • 作者: 倉山 満
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2012/09/01
  • メディア: 新書



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政権中枢「佐川、よろしくな」、国民「佐川、バラキになってみろ」 [政治・雑感なぞ]

森友文書・改ざん問題で、麻生氏のはなしを聞いていて“感じた”ことを書く。

「佐川」「佐川」という雰囲気が、まるで子飼いの部下や家僕に対する印象だ。それだけ、緊密な関係にあったということを表しているように思う。

「おい佐川、うまいことならんか」

「やるだけやってみます」

という会話があったような感じである。

これまでずっと、国民からのブーイングのなかで、佐川理財局長の野党対応は、官僚の模範のように言われていた。その内容の虚実がどうあれ、政権を守るという点で、大したものだという論調だったと思う。

それが、ここにきて、改ざんが露見するや、トカゲのシッポあつかいになった。呼び捨てである。

「佐川、あとはイイヨウニする。証人喚問受けてくれ。またよろしくな」

「はい。あとのことはよろしくお願いします」

というやりとりがあったようにも思う。

それにしても、死人が出ている。自殺者が2名でている。良心がフツウに機能する人物であれば、改ざんを強要されたこと、それを実行したことはたいへん辛いことであったに違いない。この世には、平気でウソをつける人間がいるが、多くはフツウの良心をもって生きようとしている。

しかし、自分のために死人が出ても、ウソをつきとおせる人間もこの世にはいるのである。そうした人間が政権の中枢にいたりする。中枢どころかド真ん中に居座っていたりする。恐ろしいことである。

当方にとっては、もはや茶番も茶番、ヘソが茶をわかすほどである。あほらしくてコメントのしようもない。これだけ、隠蔽・改ざんがあったということは、それが多いほどに何を隠そうとしたか明瞭ではないか。隠したのは、それが事実だから隠したに決まっている。隠蔽・改ざんがソンタクによるものであるにしても、誰かが忖度し、指示したわけである。それが、「佐川」までで止まることがあるだろうか。その上がナイということがあるだろうか。もっと、上からの指示があったハズと考えるのがフツウだろう。

むかし「バラキの告白」という映画があった。マフィアの暗部とともに政権の暗部も照らし出されるという話しだったように思う。その法廷での証言が話題になったが、今日においても、公の政治の場がまるでマフィア同然であることが分かったなら、それはこの世の真実が明らかになったということになるのだろう。この世は、良心、良識、善意でなど動いていない。

【岡山発・森友事件】父親は遺体と会うのに2日待たせられた 警察は自殺者宅を長時間捜索
http://tanakaryusaku.jp/

バラキ
1972年12月9日(土)公開  チャールズ・ブロンソン主演
https://movie.walkerplus.com/mv12298/

ジョゼフ・ヴァラキ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%BC%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%82%AD

バラキ [DVD]

バラキ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: DVD



籠池夫妻の勾留はまだ続いているのだろうか・・・ [政治・雑感なぞ]

茶番である。

森友問題・関連文書の件で騒いでいるようだが、事の本質はと言えば、政権維持のためなら隠蔽・改竄なんでもアリの体質がいよいよ明らかになったということではないか。これまでも病的体質が示されてきたが、「病膏肓に入った」ということだろう。

町村信孝「秘密保全」PT座長のオトボケ・ビデオ
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-08-2

NHKニュースでは文書の「書き換え」と報じている。印象を操作しているのだろう。政権から圧力を受けてのことだろうか。それともソンタクか。免許の書き換え・更新とイメージがダブル。悪いものを正したかの感がある。野党議員や公文書の専門家ははっきり「カイザン」と指摘しているにもかかわらず・・・。

それにしても、籠池夫妻の勾留はまだ続いているのだろうか・・・

森友関連では自殺者も出ている。「死人に口なし」である。籠池夫妻は自殺もしそうにない。さりとて殺すわけにもいかない。この二口をどうするか。それで、勾留を延々と続けているのだろう・・・

と、疑われても仕方あるまい。

籠池=鈴木宗男=佐藤優
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-11-24-1


裁判所の正体:法服を着た役人たち

裁判所の正体:法服を着た役人たち

  • 作者: 瀬木 比呂志
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/05/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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中島岳志の安倍晋三評 [政治・雑感なぞ]

首相ともなるといろいろ大変である。注目度がなにしろ違う。だから、(古い話しだが)麻生さんも、それまでは口の曲がったオジサン程度で済んでいたのが、首相になった途端に、それでは済まなくなった。先代・林家三平のように、招き猫のような手をして「どうもすいません」では、すまないことになった。

東工大の中島岳志(政治学)教授が、シンポジウムで安倍首相について語っている。おもしろいので、以下に引用してみる。ちなみに、『1990年以降の激動する社会と宗教を振り返る』と題するシンポジウムで、ほかに上田紀行・池上彰・弓山達也が参加している。

(以下、平凡社『年表でわかる現代の社会と宗教: 特別座談会 上田紀行・池上彰・弓山達也・中島岳志 』 からの引用)

*************

おそらく人間以外の動物に宗教は存在しないだろうと。これはいろいろな議論がありますけれども、私は、そう思っています。なぜなら、人間は、あらゆる万物は有限な存在である、ということを知ってしまった唯一の動物だからです。そこに仏教の考えるむなしさとか、いろいろな問題が生じるわけです。

この万物の有限性という認識をもった瞬間、私たちは対の概念として無限という観念を同時に手に入れています。有限の存在に気づいている以上、構造的に無限というものを設定しなければ、有限という概念は成立しない。つまり極めて合理的な構造の問題として私たちは、有限に気づいた瞬間に無限というものを同時に手にしている。それをどう呼ぶのかは宗教によって違うという、そういう問題だろうと思うんですね。

私が非常に尊敬している福田恆存という保守主義者がいます。福田恆存という人は、無限と有限という二元的構造を踏まえて世界を見なければいけないと考えています。人間がパーフェクトな世界をつくれるというような理性に対する過信をもってはならないというのが保守思想というものの非常に重要な中核なんですけれど、そのためには絶対者という観念を捨ててはならない。絶対者に対して私たちは有限な存在であり、神ではないのだから、パーフェクトな世界はつくれない。

だからどれだけ頭のいい人間がいたとしても、その人間がつくった設計図どおりに世の中をつくるよりも、多くの無限の死者たちの声を聞きながら、歴史のふるいにかけられて残されてきた常識や良識を大切にしながら、少しずつ変えていくことが大切なのだ。それこそが本来の良質な保守思想なんです。だから安倍(晋三)さんは保守思想から最も遠い人です。 (p20、21)

***引用ここまで******


当初、「無常」ではなく「有限」という言葉を用いているのは、話者が「現代っ子」だからか、と思ったが、そうではなく、「それをどう呼ぶのかは宗教によって違うという、そういう問題」意識からなのだろう。「無常」というと、やはり仏教的なものとして意味が狭められてしまうので、「有限」としたようである。

以前、絵画展に行って、ハプスブルク家に飾ってあったという「ヴァニタス=虚栄」という静物画を見た。栄華を極めた家にあっても、そこに住まう人々の思いのなかには「神」がたしかに存在していたようである。そのことを思い出して、当該ブログの過去記事をみると、シェイクスピア演劇の道化のことを書いてもいる。たぶんにシェイクスピア翻訳者としても定評のあった福田恆存から連想されてのことなのだろう。


『静物画の秘密展(ヴァニタス=虚栄)』を見て
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-09-16

はじめも終わりも無い?
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2006-09-12



年表でわかる現代の社会と宗教: 特別座談会 上田紀行・池上彰・弓山達也・中島岳志

年表でわかる現代の社会と宗教: 特別座談会 上田紀行・池上彰・弓山達也・中島岳志

  • 作者: 上田 紀行
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2018/01/19
  • メディア: 単行本



福田恆存: 人間・この劇的なるもの

福田恆存: 人間・この劇的なるもの

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2015/05/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



シェイクスピア全集〈第12〉リア王 (1962年)

シェイクスピア全集〈第12〉リア王 (1962年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1962
  • メディア: -


宮廷道化師
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%BB%B7%E9%81%93%E5%8C%96%E5%B8%AB


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48年ぶりの寒波 (三島由紀夫とからめて) [歴史雑感なぞ]

水道が凍結した。

元栓をして、水抜きをしていたにもかかわらず、である。

「東京都心では1970年1月以来、48年ぶりに氷点下4度の最低気温を観測した。」と、ヨミウリは報じている。

最強寒波、都心で氷点下4度…48年ぶり
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180125-OYT1T50011.html

1970年といえば、三島由紀夫が自決した年である。その年の11月25日、吉田松陰の命日に合わせて、陸上自衛隊市ケ谷駐屯地・東部方面総監室で割腹し、銘刀「関の孫六」でみずからの首を切り落とさせた。

1月14日が三島の誕生日であるから、その年、三島もたいへん寒い思いをしていたにちがいない。きっと、死を覚悟した上で『豊饒の海』をせっせと書いていたのだろう。

ここのところ「憲法改正」論議がいろいろ出ているようだが、「七生報国」を唱えた三島が寒波をもたらしているのかもしれない・・・

・・・などと、書くと、三島の霊魂の存在を信じているかのように、「霊魂不滅」という考えを信じているかのように誤解されかねない。あえて記すが、信じてはいない。基本的に、人間、死ねばそれまで、である。骨になり、土にかえって終りである。それでも、やはり、継承される精神というものはある。誰かが、故人の精神を継承し、それを伝え、唱えるなら、故人は死んでも、なお生きている、ということもできる。

3:「奔馬」(三島由紀夫著)から
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-01-08

「八犬伝」」のエッセンスを画像にすると・・
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2012-11-19

それにしても、と思う。三島の首は、まさに、歴史的な意味で絶好のスポットに懸けられていたのだな、と思う。みずから首を切り落とさせた、その首の懸けどころは、間違っていなかった。単なる自己愛性パーソナリティー障害者の自己顕示欲の表れとして片付けられかねない趣きもないではないが、小説家・脚本家として自分の人生(別な言葉にするなら「死」)を、最もふさわしい仕方でリアライズしたと言えよう。将来にわたって影響力を与えつづけるためのシナリオをみずから書き、自ら演じた。それまでもいくつかの映画に出演してきたが、最もすぐれた演技であったというほかにない。影響力の点で、ノーベル文学賞・候補で終わった三島だが、実際に受賞した川端康成よりも大である。その影響は文学に留まらない。

もっとも、三島の精神が「七生報国」しているかのように思う、思えるというのは、三島由紀夫の読者の脳裏に揺曳するアブクのような思いにすぎないといえば、それまでかもしれない。それでも、今日的意味を、そこに見いだそうと思うなら、だれでも見いだすことのできる思いであるにちがいない。そういう、ポイントにみずからの首を置いたこと、それができたことは、まさに、三島の天才であるように思う。

憲法改正の問題であるが、日本国の平和憲法をどうするかの時代ではない。もはや、地球レベルの憲法の改正が必要である。環境破壊が進み絶滅を危惧される大型哺乳類もいる。まだ名も無い多くの希少種が、絶滅しつつあるとも聞く。足下の微小生物の生存をも考慮した、地球生態系のなかでの人間の生き様を考慮しなければ、もlはや先の無い状態になっている。

その点で、地球をひとつのリンゴにたとえるなら、リンゴの皮一枚のように薄い大気の層のなかで暮らし、同じ空気を共に吸いながら、人間はいつまでたっても人種や国のちがいで争いをやめない、やめようとしない。そのようなあり様を見ていると、地球の将来は、たいへんお寒い。地球を席捲している人間が、地球に巣食い増殖する癌細胞のように思えもする。

水道が凍結して騒ぐよりも、その方を嘆いたほうがいいように思う。


渡部昇一さんが亡くなった(その魂は・・・)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-04-18

岸田秀が語る3・11(その3)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2011-10-18-2


IUCN レッドリスト 世界の絶滅危惧生物図鑑

IUCN レッドリスト 世界の絶滅危惧生物図鑑

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 丸善出版
  • 発売日: 2014/01/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



日本の海産プランクトン図鑑 DVD付 第2版

日本の海産プランクトン図鑑 DVD付 第2版

  • 作者: 末友 靖隆
  • 出版社/メーカー: 共立出版
  • 発売日: 2013/07/11
  • メディア: 単行本



春の雪―豊饒の海・第一巻 (新潮文庫)

春の雪―豊饒の海・第一巻 (新潮文庫)

  • 作者: 三島 由紀夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: ペーパーバック


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最近ビックリしたこと(韓国慰安婦問題に関して) [政治・雑感なぞ]

従軍慰安婦問題のことを、当方はよく知らない。「強制したのではなく、高額の報酬で雇ったのだ・・」などいろいろの情報がある。当方は、「慰安所」なるところにいた女性たちは、強制されたものもいれば、雇い入れられたものもいたりの混在状態であったのだろうように、勝手に思っているのだが、いずれにしろ、その件で最近ビックリしたことがある。

首相は、韓国・慰安婦問題は解決済みである。韓国新政権の主張は、国際的に受け入れられるものではない。「最終的かつ不可逆的」に云々(デンデンではなくウンヌン)と繰り返し言っているので、てっきり、日韓間で条約が締結され、外務大臣による署名調印等がなされているものと思っていたのだが、実はそうではナイという。

孫崎享氏/評論家、元外務省国際情報局長が書いているのでホントウなのだろう。ビックリ仰天である。

公式文書すらない日韓合意、韓国の見直しを非難する安倍首相のほうが異常で非常識 (「ビジネスジャーナル」記事から)
http://biz-journal.jp/2018/01/post_22002_3.html

また、条約でもない単なる合意で巨額の支出(10億円)がなされたこと、これまたビックリである。口約束で、相手の履行も確認せぬうちからカネを出す商売人がいるだろうか。開いた口がふさがらないレベルに思える。


ここのところ『毎日新聞』では、「公文書クライシス」という記事が特集連載されている。どうも、日本人の公文書感覚というのは異常であるようだ。

もっとも、亡くなった小室直樹氏に(又、山本七平氏に)言わせれば、「日本教」から出ていると言うにちがいない。「なにを驚く必要がある。日本教からいけば異常であって当然である」と。

要するに、「日本教」とは、ご都合主義ということだ。法令のようなものであっても、自分の都合のイイように、その都度解釈して、ものごとを行なう(あるいは、行わない)。それが、国家レベルでなされもする・・・ということだ。

頭で理解していても、やはり、ビックリすることはある。交通事故の可能性が指摘されていても、いざ自分が巻き込まれれば、気が動転するではないか。慰安婦の件、その全容、歴史的事実関係など、よく知らないのであるが、孫崎氏の指摘どおりであるとすれば、やはりビックリしていいように思う。


日本も韓国も、民意より 「国意尊重」
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-12-30

従軍慰安婦は、「強制連行」でなければ「任意同行」で??(富山連続婦女暴行冤罪事件から)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-22

戦後70年談話、アチコチから注文をつけられ、政府もタイヘン
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-05-12


小室直樹 - 宗教 「日本教」
「ユーチューブ」から
https://www.youtube.com/watch?v=xEyEUAvbUbo


日本教の社会学

日本教の社会学

  • 作者: 小室 直樹
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2016/11/25
  • メディア: 単行本




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2 東京へ (近世日本人代表ミイラ-戦前の出版検閲・展示~出版文化を代表する「顔」に会う)

国立科学博物館には、開館と同時くらいに入った。9時ちょっと過ぎだ。それから、熊楠展のほかいろいろ見た。展示の多さに、きちんと見たなら2日はかかるのではないかと思った。日本館と地球館とあるが、日本館をだけ見た。そのなかで、江戸時代の女性ミイラに目を奪われた。黒ずんではいるものの皮膚もきちんとあり、その顔立ち、おもかげも分かる。皮膚の弱い口もとは欠損している。まるで、そのことを恥じらうように、下を向いている。その写真撮影は禁じられていた。遺体の尊厳を守る意図らしい。そのことがパネルに示されている。展示を逡巡したものの、近世日本人の代表として展示するといった主旨だった。名も無い江戸時代の女性ミイラが、近世日本人を代表している。オモシロイと思った。科博を出たのは、11時を過ぎていた。

それから、御茶ノ水の古書会館での『戦前の出版検閲を語る資料展』に向かう。
http://jimbou.info/news/kenetsu_03.pdf

古書会館は、御茶ノ水駅・御茶ノ水橋口を出てすぐと思っていたが、ずっと坂を下る必要があった。展示は、古書会館の2階のスペースを用いたもの。以前NHK・ETV特集で放映された「禁じられた小説 七千枚の原稿が語る言論統制」という番組を見ていたので、おおよそその内容には予想がついた。ひとり展示を見ていると、あとから誰か入ってくる。「こういう時代がまた来るともかぎらないね。今のようすじゃね」と会話している。展示でオモシロイと思ったのは、昭和天皇の写真が検閲に引っかかった理由だ。大礼服を着た天皇が、溥儀を迎えている写真。溥儀に挨拶をしているその横顔の下唇が突出して写っていることが、天皇の尊厳を損なうということであったらしい。置かれていた《千代田図書館蔵「内務省委託本」調査レポート 総集編 第1号~第16号》を貰って出る。139ページもある立派な資料だ。

ナチス発言が非難されるのは健全か?
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-08-03

それから、坂をくだって駿河台下交差点まで降り、古書街を西へ向かう。神田古書センターへ向かう神保町の交差点で、思いがけない方に会う。いかにも本の街にふさわしい、あまりにも出来過ぎという人物である。帽子をかぶったメガネの人物である。アッと意識下でなにかが動いた感があった。アチラもアッという表情をした。たぶん、見られた。見破られたという感覚であろうと思う。通り過ぎて振り向いたときにはすでに人ごみの中に消えていた。良い読者でもなく、テレビでお顔を拝見している程度である。そんな者にいちいち挨拶などされていては迷惑にちがいない。

帰宅してから、「半藤一利」でグーグルの画像検索をする。まちがいなく、ご本人である。当方、子どもの頃から警察の鑑識に入ったほうがいい、と言われてきたほうなので、まず間違いないと思う。編集者として白カッパ(司馬遼太郎)や黒カッパ(松本清張)らと親しくつきあい、みずから作家として活躍してこられた方である。夏目漱石の孫娘が奥様である。当方から見れば、日本の出版文化を代表するような方である。そうした「顔」にめぐり合えたのは、なにかの縁にちがいない。

今回、東京に出て。人の多さをあらためて感じた。多くがつまらない顔をして歩いている。当方もおなじようにつまらない顔をして歩いていたことだろう。そうした中で、「顔」として識別される方もいるということだ。日本人口1億3千万中、街をあるいていて、「顔」として認知される人物は希少である。おなじ人として生まれた以上、いい意味で、認知されるようになりたいものである。もっとも、著名な「顔」になどなるとプライバシーのことなど面倒くさいことも多いちがいないが、どうせならである。

もっとも、仮にそうなったとしても、科学博物館の女性ミイラのように、日本人の代表として選ばれるのは、無名の人物ということもある。


作家・半藤一利さんインタビュー(下) 冷徹に時代見る目必要 明治維新150年
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/166245


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  • 発売日: 2015/07/02
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世界史のなかの昭和史

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  • 作者: 半藤 一利
  • 出版社/メーカー: 平凡社
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  • メディア: -




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1 東京へ(南方熊楠生誕150周年記念企画展 南方熊楠-100年早かった智の人-) [アート・美術関連]

昨日(10日)、東京・上野の国立科学博物館に出かける。

南方熊楠生誕150周年記念企画展 南方熊楠-100年早かった智の人-を見る。
https://www.kahaku.go.jp/event/2017/12kumagusu/

今回の展示の焦点は、「100年早かった智の人」。ネット時代、智(データ)の集積を誰もが容易に図れるようになった。今日に100年先駆け、熊楠は知識のインプットとアウトプットをダイナミックに展開させた。そのことが、原稿出稿にさいしてのメモ書き(「腹稿」)に現れている。

本展パンフレットの「展示紹介」(6 智の構造を探る)に以下のように説明されている。

熊楠の活動は、自然史にとどまらず、人文系の分野にまで及びました。代表作である「十二支考・虎」も、膨大な情報収集の上に編み出されたものです。「虎」には、熊楠が「腹稿」と呼んだメモ書きが発見されており、熊楠の頭の中にある情報をまとめていく過程を示したものとして、現在でも研究されています。「虎」の腹稿研究の紹介を通じて、熊楠の思考に迫ります

展示されている「十二支考・虎」の「腹稿」メモは、新聞の裏紙に記されている。当時の新聞は、紙の表だけに記載されていたようだ。そのサイズは、今の新聞の1ページの半分程度だ(ったように思う)。そこにびっしり書き込みがあり、それを元に、原稿が成っていったことがパネル等で示される。

それを見て思ったのは、トニー・ブザンのマインドマップとの近似である。マインドマップでは、個々の言葉を線で結ぶが、熊楠の「腹稿」メモには線がない。しかし、熊楠には、線が見えていたのであろう。見るたびに、線の位置が多彩に変化していったかもしれない。

そう考えると、展示のはじめ(入り口)に示されている「熊楠まんだら」の図像は、マインドマップの線をのみ示したようにも思える。熊楠がいうには、あのマンダラ図像は立体なのだそうである。紙に描くために、2次元の表現をとらざるを得ないものの、実は3次元を示しているのだそうである。

それゆえ、たぶん、虎の「腹稿」メモも3次元の深みを持っており、フツウの人が見ると、ゴチャゴチャとたくさん書き込んだにすぎないモノも、熊楠には立体の線でつながっていたのだろう。ちょうど、天の星を、星図上に描く際、平面として表記せざるをえないものの、見る目のある人には、それぞれの恒星が独立した存在としてあり、宇宙が奥行きをもつようにである。


熊楠の「抜書き」等の実物を、今回はじめて見た。写真、図版等、ネット上でもこれまで見る機会はあったが、実際に見て、やはり実物を見るだけの価値はあると思ったことを、お伝えしたい。


「南方曼荼羅」画像(グーグル検索結果)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%8D%97%E6%96%B9%E6%9B%BC%E8%8D%BC%E7%BE%85&hl=ja&rlz=1T4LEND_ja___JP513&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjFgJuQi8_YAhXHfLwKHVb_Bp0Q_AUICigB&biw=1239&bih=621


『頭のよさはノートで決まる 超速脳内整理術』齋藤 孝著
http://kankyodou.blog.so-net.ne.jp/2017-03-01


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