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1 東京へ(南方熊楠生誕150周年記念企画展 南方熊楠-100年早かった智の人-) [アート・美術関連]

昨日(10日)、東京・上野の国立科学博物館に出かける。

南方熊楠生誕150周年記念企画展 南方熊楠-100年早かった智の人-を見る。
https://www.kahaku.go.jp/event/2017/12kumagusu/

今回の展示の焦点は、「100年早かった智の人」。ネット時代、智(データ)の集積を誰もが容易に図れるようになった。今日に100年先駆け、熊楠は知識のインプットとアウトプットをダイナミックに展開させた。そのことが、原稿出稿にさいしてのメモ書き(「腹稿」)に現れている。

本展パンフレットの「展示紹介」(6 智の構造を探る)に以下のように説明されている。

熊楠の活動は、自然史にとどまらず、人文系の分野にまで及びました。代表作である「十二支考・虎」も、膨大な情報収集の上に編み出されたものです。「虎」には、熊楠が「腹稿」と呼んだメモ書きが発見されており、熊楠の頭の中にある情報をまとめていく過程を示したものとして、現在でも研究されています。「虎」の腹稿研究の紹介を通じて、熊楠の思考に迫ります

展示されている「十二支考・虎」の「腹稿」メモは、新聞の裏紙に記されている。当時の新聞は、紙の表だけに記載されていたようだ。そのサイズは、今の新聞の1ページの半分程度だ(ったように思う)。そこにびっしり書き込みがあり、それを元に、原稿が成っていったことがパネル等で示される。

それを見て思ったのは、トニー・ブザンのマインドマップとの近似である。マインドマップでは、個々の言葉を線で結ぶが、熊楠の「腹稿」メモには線がない。しかし、熊楠には、線が見えていたのであろう。見るたびに、線の位置が多彩に変化していったかもしれない。

そう考えると、展示のはじめ(入り口)に示されている「熊楠まんだら」の図像は、マインドマップの線をのみ示したようにも思える。熊楠がいうには、あのマンダラ図像は立体なのだそうである。紙に描くために、2次元の表現をとらざるを得ないものの、実は3次元を示しているのだそうである。

それゆえ、たぶん、虎の「腹稿」メモも3次元の深みを持っており、フツウの人が見ると、ゴチャゴチャとたくさん書き込んだにすぎないモノも、熊楠には立体の線でつながっていたのだろう。ちょうど、天の星を、星図上に描く際、平面として表記せざるをえないものの、見る目のある人には、それぞれの恒星が独立した存在としてあり、宇宙が奥行きをもつようにである。


熊楠の「抜書き」等の実物を、今回はじめて見た。写真、図版等、ネット上でもこれまで見る機会はあったが、実際に見て、やはり実物を見るだけの価値はあると思ったことを、お伝えしたい。


「南方曼荼羅」画像(グーグル検索結果)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%8D%97%E6%96%B9%E6%9B%BC%E8%8D%BC%E7%BE%85&hl=ja&rlz=1T4LEND_ja___JP513&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjFgJuQi8_YAhXHfLwKHVb_Bp0Q_AUICigB&biw=1239&bih=621


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http://kankyodou.blog.so-net.ne.jp/2017-03-01


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