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48年ぶりの寒波 (三島由紀夫とからめて) [歴史雑感なぞ]

水道が凍結した。

元栓をして、水抜きをしていたにもかかわらず、である。

「東京都心では1970年1月以来、48年ぶりに氷点下4度の最低気温を観測した。」と、ヨミウリは報じている。

最強寒波、都心で氷点下4度…48年ぶり
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180125-OYT1T50011.html

1970年といえば、三島由紀夫が自決した年である。その年の11月25日、吉田松陰の命日に合わせて、陸上自衛隊市ケ谷駐屯地・東部方面総監室で割腹し、銘刀「関の孫六」でみずからの首を切り落とさせた。

1月14日が三島の誕生日であるから、その年、三島もたいへん寒い思いをしていたにちがいない。きっと、死を覚悟した上で『豊饒の海』をせっせと書いていたのだろう。

ここのところ「憲法改正」論議がいろいろ出ているようだが、「七生報国」を唱えた三島が寒波をもたらしているのかもしれない・・・

・・・などと、書くと、三島の霊魂の存在を信じているかのように、「霊魂不滅」という考えを信じているかのように誤解されかねない。あえて記すが、信じてはいない。基本的に、人間、死ねばそれまで、である。骨になり、土にかえって終りである。それでも、やはり、継承される精神というものはある。誰かが、故人の精神を継承し、それを伝え、唱えるなら、故人は死んでも、なお生きている、ということもできる。

3:「奔馬」(三島由紀夫著)から
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-01-08

「八犬伝」」のエッセンスを画像にすると・・
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2012-11-19

それにしても、と思う。三島の首は、まさに、歴史的な意味で絶好のスポットに懸けられていたのだな、と思う。みずから首を切り落とさせた、その首の懸けどころは、間違っていなかった。単なる自己愛性パーソナリティー障害者の自己顕示欲の表れとして片付けられかねない趣きもないではないが、小説家・脚本家として自分の人生(別な言葉にするなら「死」)を、最もふさわしい仕方でリアライズしたと言えよう。将来にわたって影響力を与えつづけるためのシナリオをみずから書き、自ら演じた。それまでもいくつかの映画に出演してきたが、最もすぐれた演技であったというほかにない。影響力の点で、ノーベル文学賞・候補で終わった三島だが、実際に受賞した川端康成よりも大である。その影響は文学に留まらない。

もっとも、三島の精神が「七生報国」しているかのように思う、思えるというのは、三島由紀夫の読者の脳裏に揺曳するアブクのような思いにすぎないといえば、それまでかもしれない。それでも、今日的意味を、そこに見いだそうと思うなら、だれでも見いだすことのできる思いであるにちがいない。そういう、ポイントにみずからの首を置いたこと、それができたことは、まさに、三島の天才であるように思う。

憲法改正の問題であるが、日本国の平和憲法をどうするかの時代ではない。もはや、地球レベルの憲法の改正が必要である。環境破壊が進み絶滅を危惧される大型哺乳類もいる。まだ名も無い多くの希少種が、絶滅しつつあるとも聞く。足下の微小生物の生存をも考慮した、地球生態系のなかでの人間の生き様を考慮しなければ、もlはや先の無い状態になっている。

その点で、地球をひとつのリンゴにたとえるなら、リンゴの皮一枚のように薄い大気の層のなかで暮らし、同じ空気を共に吸いながら、人間はいつまでたっても人種や国のちがいで争いをやめない、やめようとしない。そのようなあり様を見ていると、地球の将来は、たいへんお寒い。地球を席捲している人間が、地球に巣食い増殖する癌細胞のように思えもする。

水道が凍結して騒ぐよりも、その方を嘆いたほうがいいように思う。


渡部昇一さんが亡くなった(その魂は・・・)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-04-18

岸田秀が語る3・11(その3)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2011-10-18-2


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最強寒波、都心で氷点下4度…48年ぶり
ヨミウリ オンライン
2018年01月25日 10時50分

非常に強い寒気が流れ込んだ影響で、25日は全国的に厳しい寒さとなった。

東京都心では1970年1月以来、48年ぶりに氷点下4度の最低気温を観測した。

気象庁によると、日本の上空1500メートル付近に、平年より約10度低い、氷点下15度前後の過去最強クラスの寒気が南下。25日の最低気温は、東京都府中市で観測史上最低の氷点下8・4度、八王子市でも同8度を記録し、都内各地で平年を4~7度ほど下回った。

東京都港区のJR新橋駅では、駅前広場の温度計がマイナスの気温を示す中、コートやマフラーを着込んだサラリーマンらが白い息を吐きながら職場に向かった。埼玉県所沢市の男性会社員(43)は、「スキー場にいるような寒さ。大雪の時よりも路面が滑りやすい」と話していた。